オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


菊と黒魔術

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: ---


 廃墟で熱中症対策を練っています。

 菊野克紀が谷川貞治の『巌流島』に出場しているということは、なるべくしてなったという思いになる。以前にも書いたように「さまざまな格闘技が交錯する場であったMMAががちがちのスポーツ体制が整いつつある中、カウンターとしての武道風味のモンド格闘技」というのが『巌流島』の価値のほとんどで、しかもそこには骨法の堀部正史や掣圏真陰流の佐山聡らと比較して武道思想というのがおそらくない。往年の格闘技ファンのどうかしている妄想世界とまで言ってしまうと悪くいいすぎなんだろうけど、ラウンドガールが巫女の衣装をしており、半袖の胴着を着て殴り合うという奇怪な風景の腰掛けに(てきとうな)武道のイメージを借用している。

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ブロック・レスナー再び 良くも悪くも神の階級の興行を思い知らせる

Category: ウェブ線上の批評   Tags: ---

 廃墟から「うらうらシンフォニーとかいうブログ書いてる奴ほんとにここ読んでるのかよ」と思っています。

 UFC200はどんどん格を落としていく王者JJの欠場だの、その後にエドガーVSアルドがなぜそんなことになってメインにならないんだ…とか嘆かれながら、なんだかんだでアンデウソンが急遽登板、ライトヘビーの苦労人と過去のP4Pの伝説が合いまみえるというゴージャスな意味に満ちた試合に変貌したりと、まあなんだかんだで記念大会らしいマッチメイクになったのだった。

 さてその中でもひときわ記念大会的な企画の傾向が強かったのが「レスナーvsハント」。ここのところのUFCが、コナーマクレガーを代表にWWEにおけるキャラクターを重視したアティテュード路線みたいな流れの中でまさかのレスナー起用には散々な反応が上がってはいた。実際にオレも5年のブランクや、そもそもの最後の試合でのアリスターからの負け方の悪さを前に何もできないという予想をしていた。

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音楽フェスに政治を持ち込むな!なんて話題があるが、格闘技に政治を持ち込むほうがヤバいって

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: ---


 廃墟でvaperwaveを聴いています。

 フジロックにSEALD'sの奥田くんが参加したりすることで「音楽に政治をもちこまないでほしい」という反応が出ているようだが、これはたいしたことはない。本質は音楽が政治を持ち込むことよりもポピュラリティがまるで得られていない小物が入り込んでくる違和感だと思う。(それにしても、奥田くんというのは世界的に学生運動や革命が吹き荒れた60年代ならばちゃんとポピュラリティを得て支持されてたのだろうか?2016年のあの手の24歳も、60年代のあの手の24歳もあんまり差は無いと考えているけれど。)

 エンタテイメントに政治が持ち込まれることの悲劇に関しては、むしろ最近では格闘技のほうが危険かもしれない。そう思わされる最近の試合がある。ロシアのEFNで行われた、あのヒョードルとブラジルのベテラン・マルドナドの試合だ。

 この試合結果はヒョードルの能力の衰退という文脈でほとんどが締められているのだが、ところがその背景はそんなもんじゃないようだ。競技能力は衰退していても、積み上げられた名誉は残っている。その名誉が政治目的も絡んだ興行に使われるから、悲惨なことになった、という話がある。

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坂口征夫の入れ墨

Category: プロレスの生む物語   Tags: ---

 

 廃墟からDeus Ex(ウォーレンスペクターによる初代)をやっています。

 遂にニューヨークでのMMA解禁というジャンル前進を示すニュースが出た一方、なんかUFCが中国資本に売却するとか、マクレガーが引退するとかしないとかでもめているうちに何とあのメイウェザーと対戦するニュースなんてのが飛び交っており、なんだかあっち側の世界に突入しているうちにヴェウドゥムがミオシッチに序盤からジャブをもらっておりKO負けに…という現実になっている始末。UFC200はレスナーいきなり復帰!もういや~!手ごたえあり!ということで、今回はふと思い出すとあるMMAとプロレスを跨いだ選手の話だ。

 誰しも勝敗に関係がなくその人となりや背景の方で強烈に印象深い選手がいるだろう。いま時々思い出すのはかつてパンクラスでMMAデビューし、現在DDTでプロレスラーとして活動してる坂口征夫だ。

 

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どんでん返しだらけのなかでドミニクの盤石さが目立つのでした

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---



 廃墟から龍神の剣をくらえってやってます。

 UFC200の前にこんなどんでん返しまみれの興行やっちゃっていいのというかんじ。マイケル・ビスピンがこの前アンデウソン・シウバを判定で下したことに続き、ワイドマン欠場によって急遽ロックホールド戦の挑戦者に抜擢、そこで劇的なKO勝利って流れは凄いね、ワイドマン王者時代と言うのは実は並行世界に接続してて本当の事ではなく、もともとの世界線でビスピンがアンデウソンを倒して王者になって元の次元に戻った、みたいなSFみたいな勝利。なんというか2010年~2012年くらいの今からすればアンデウソンがいてGSPがいて、北米と南米的なMMAの方法がヘゲモニーを握り合っていたUFCの最高の時代と言っておかしくないその頃のスターの一人がこうして新時代をはねのけるというのがなんとやら。

 っていうかいよいよキャリアの終了を控えている年齢に差し支えた選手による劇的な試合ってのが連発してるのが、単なる熱狂的な試合というだけの印象に留まらなかったりする。ダン・ヘンダーソンがへクター・ロンバートに序盤圧倒されながら、終盤に返してKOまで持ち込んでしまうことのわからなさってのはオルテガvsグイダの比じゃない。あれはグイダが序盤で制空権がお互い見えきれてない中で攻めていく中で、その時点ではポイントが取れていても徐々にリーチのあるオルテガが距離を掴む闘いをできるだろうなというのは見えていたと言うのに対してダンのケースは賢しらな予想や見立てをはねのける。ダンのほうがリーチあったかなそれ効いたかなとかいっても野暮な気がするしね。

 ベテラン勢がキャリア終盤にもたらした劇的で情緒的にすらなる勝利と対照的に、盤石さを崩さなかったドミネーター。あれはバンタム級で恵まれたリーチを持っていることのみならず、軽量級戦線(のみならず重量級も含め、MMA全体の水準)を牽引したフットワーク&ステップ基調で翻弄していくのをなかなか崩すことが考えられない。ましてやWEC時代から闘ってきたユライアでは。


 ボビー・グリーンももしかしたらこうした盤石さを身に着けていくのかと思いきやポワイエに完敗を喫してしまうというのに比較して、クルーズのディフェンシブかつ確実にポイントを確保していく試合運びは崩れない。ライト以上の階級では絶対王者がまず不在だったりとっ捕まったりして不安定な中で、ドミネーターとマイティマウスの二人は鉄壁と言える。しかしそれが往年のGSP・アンデウソン的な価値をまとうかというと話が別であり、スキャンダラスなマクレガーに話題が奪われている現状がある。なんにせよ、次の記念大会の前にいい興行だったね、でも待てよ?プレ記念興行的なほうが盛り上がって本興行のほうがヤバいと言うケース、SARABAがとうとかIZAがとうとか去年…あっ、以上廃墟からとっておきでした。


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