オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


3人の男のおとぎ話

Category: MMA   Tags: UFC  MMA  
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 世界の様々な言葉や人種が集まるとある国に、3人の男がおりました。長らく王の席は空いたままになっており、彼らは次の王に選ばれる候補です。

 ひとりはどんぐり頭の男です。まるで樹木のように長い身長と手足を持ちながら、とても朗らかで面白く振る舞う男でした。3人の男の中で一番若く、彼の評判や活躍は国中の人々に大きな期待を持たせ、次の国王になり国を引っ張ってくれると多くの人がおもっています。

 ふたりめはアーモンド頭の男です。何を考えているのかわからない表情ですがとても力持ちです。仕事ぶりはとても感心されるものでした。ところがアーモンド頭の男の何を考えているのかわからないところは実はとても悪いやつなのではないかと思わせる行動を取ってしまうところにありました。国が決めたしきたりをなんどでも破ったのです。そのために国を追放されました。

 3にん目のくるみ頭の男はとても地味で生まじめです。とても優れた学業での実績をもち仕事をですが、いつも肝心なところで選ばれず、苦労をします。あるときには国を背負った仕事の一員に選ばれていました。しかし、身体を壊していたためにその仕事に関わることができず、それは深い後悔へとつながりました。一度は全く違う仕事へと向かいましたが、あるきっかけからこれまでに培ってきた技術を活かせる仕事へと戻れるようになりました。

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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

長らく待ったワイドマンvsビクトー、その虚しい結末

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
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クリス・ワイドマンvsビクトー・ベウフォート

 UFC187が面白かったのは試合内容が単純に拮抗しながら完全決着が付いたことが面白かったというだけではなく、選手たちのパーソナルやこれまでの経歴も込みにした意味がとても大きかったというのがある。アルロフスキーがふっ徴してきたのはわかってたけどよもやトラヴィスさえ打ちのめすなんて想像もつかなかったボンクラぶりだ。


 ワイドマンのブラジル選手との戦いは単なる競技能力以上の意味を観る。前までよく挙げていた北米vs南米というくくりではなく、なんというか青年期の只中にいる人間が旧来からの価値やらしがらみやらを洗い流すみたいなありきたりだが、現実にやられればどうしても感動してしまう飛躍の物語みたいだ。


 アンデウソンを2度に渡る撃破には「まるで良く出来た神話みたいな構図だ」と感銘を受けた。続く、ブラジルにて変貌した武道と神秘(やれやれバズワードかな?)を抱えたLYOTOとの闘いにもやはり神話的な印象があった。ビクトー・ベウフォートとの対戦はまるで王国崩壊後にずっとその座を狙っていた残党との戦いみたいだ。いやいや、そんなの例えでもなんでもなくそのままだね。アンデウソンを破った直後ビクトーがすぐ次の挑戦者となるって話が出た時、オレからしたらそんな風に思った。


 しかし残党との戦いみたいなひどい例えに乗っかったままでいれば、これもそのままな話かもしれない。先日アンデウソンからPEDの使用が認められて以降、いよいよ北米MMAもさらに厳格なドラッグテストが実地されるようになった時代に突入し、アリスターオーフレイムなんて消え去ってしまうのかと思いきや逆にヘルシーになったスタイルで圧倒してるなどなんだいいことになってんじゃんというケースもあらば、同じようにクロに思われていたビクトーに関しても厳格化以降の享受には注目が集まっていた。

 

 試合内容は「これがアンデウソン撃破の直後だったなら」と痛感させられるものだった。

 時代の変貌は残酷に出てくる。ビクトーは前日計量写真を元に散々過去のPED使用疑惑の比較写真が出回り、ドラッグテスト厳格化以降のフィジカルの仕上がりの違いを突っ込まれてる。すでに直接手を下すまでも無く残党が追いやられているかのような悲惨な構図だ。それもこみで意味深い。

 フィニッシュとなったマウントパンチ連打の絵図は完膚なきまでに実力差を見せつけるものだった。今時グラウンドであそこまで身体を話した状態からキープされ、パンチを撃たれるなんてことはほぼ見なくなっているときにこの結末は凄まじい。残党に慈悲はない。

 案の定現実は皮肉めく。神格化された人間はドラッグに引っかかりもしかしたら小悪党の可能性を晒すし、その後の座を狙っていた男すら小悪党であることが試合でバレるような。ワイドマン王座後の試合のカタルシスとはそうした事実を暴いていくことだ。これまでの南米サイドが見せていた神秘性みたいなものもその裏では…というのを北米のヘルシーになったチャンプが破っていくというような。



 さて次戦で最有力とされている相手を見ればそうした様相も変わってくる。ほとんど同タイプの青年期の終わりみたいな気配のまま、強烈な実績を上げているルーク・ロックホールドとの対戦である。



 


 

久々観たK-1にいた異形(の候補)・木村”フィリップ”ミノル

Category: プロ格闘技   Tags: K-1  立ち技  



 さあ完全に立ち技関連は沈黙しきっていたこのブログなんですが、ひっさかたぶりにK-1のネタです!しかも、もう1月もいやいや3、4月も前くらいに終わってる大会をいまさらと言う体たらく。もう石井館長は関わっておらず、前田憲作がプロデューサーとなっている今完全に日本人の中軽量級中心となっており、かつてからの甲子園勢やkrush勢などなどが顔を揃えているのである。

  K-1ってのは今の段階で観ると往年の面倒な部分もいろいろ思い出す。おおよそ日本のキックボクシング土壌とその命題としてのムエタイみたいな部分を引っ張りながら、(いまやTVもないのに)スぺクタキュラーな展開を生もうとするルールを持たせるという、立ち技の中で特に興行価値のサイドに寄っている異形な部分だ。ろくに大きなメディアにもなっていないいまのK-1は、もしかしたら半端な位置かもわからない。

 しかしだ、どうあれK-1がK-1らしい、良くも悪くも異形な性質である場に映える異質なスタイルや経歴の選手がいたのだ。目を奪われたのはいよいよオーソドックスなスタイルに愚直に固まりつつあるHIROYAをまるで周辺の選手のスタイルを思わせない柔らかな全身連動の動作の打撃で打ち抜き、KOしてしまった木村”フィリップ”ミノルだ。


 一瞬「山本”KID”徳郁」とか「長島”自演乙”雄一郎」みたいなリングネームの日本人なのかと思いきやブラジル国籍の選手はインタビューを読む限りMMAの選手への言及も多いなどなど異質。がしかし純キックボクサータイプとは異なる柔らかな動きで純キックボクサーやムエタイに立ち向かっている構図はK-1の求めているそれと言う感じがある。


 ハイライトとなったゲーオとの試合展開はまさに往年のK-1MAX的なものだ。ここにK-1という場特有の立ち技のあらゆる業と面白味みたいなものが集まっているかのようで久方ぶりに見入ったのだった。キックボクシングの永遠の目標であるムエタイ、そこに硬化させたスタイルではなく現代MMA的な全身連動系の動きによる打撃選手、予想外に打撃が打ち抜く、しかし反撃の首相撲が入る、しかし注意が入りゲーオの得意部分が抑えられる…という中での判定勝利という一連の流れには、かつてから解決しないまま興奮するみたいなK-1らしい光景が繰り広げられていたのである。


 魔裟斗の後継者という名目ながらさっぱり似ていない、タイトなキック選手である左右田には逆転KO負けを喫するなど負けっぷりもすげえのだが、現在のK-1であろうとかつてのころのような興奮や問題みたいな部分を引き継いだままの選手がいることがオレにはなにかおかしくてしょうがなかった。

 

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

時代の終わりと始まり メイウェザーvsパッキャオ

Category: P・M・BOXING   Tags: ---
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 対照的なスターとしてシーンを牽引してきた2人が激突するなんてことは、誰もが望みながらもその実現はありえないものだ。各方面の思惑や問題などなどによって困難となり、好対照であればあるほど遠ざかるのが興行格闘技の常だ。そしてそれが実現すると言うことは、完全に旬となった時代の頂点を意味するのではなくある時代の終わりを意味することがほとんどだ。

 メイウェザーvsパッキャオという史上最大のマネー・マッチが遂に実現する報を聞いて感じるのはこれが夢の実現であるのはもちろんだが、同時にこれでボクシングの時代の何かが終わるんだろうなという印象はあった。

 望まれた対戦の実現らしく、構図が「どちらがチャンピオンなのか」などというスポーツ上の建前以上に恐ろしくシンプルなフィリピンの英雄というベビーフェイスvs数々のスキャンダラスにまみれたヒールみたいな対照になっているのがかえって因果な感じがした。

 複雑怪奇なプロセスによってようやく実現に至った試合は、本当にシンプルに陰陽をどこまでも描く。パッキャオの踏み込み、メイウェザーのL字ガード基調のディフェンシブのファイトスタイルの対照、英雄と悪童のパーソナルの差は試合内容の細やかな反則にも現れるし、会場の歓声はシンプルにベビーフェイスに寄せられる。

 夢のビッグマッチは薄目で観さえすればベビーフェイスが難攻不落のヒールに対して攻めたてているかに見えるだろう。望まれた対戦はある意味では夢そのもののようにシンプルな対立構図であるかのようにラウンドが重ねられる。この試合が実現したことの過剰なまでの影響で、普段ボクシングを目にしない人でも観たことなのだろう。


 だが興行の表面が夢で出来上がっていても、どうあれ格闘技の現実はそれをたやすく覆していくだろう。とっくのとうに識者は早い段階でメイウェザーが上回ることをわかっていたし、パッキャオの踏み込みが届くかどうかは昨今のパフォーマンスを観るにオレもまったくわからなかった。現実にはパッキャオの打撃のほとんどはヒットに至らず、メイウェザーが有効打を与え続けるという形になりポイントを奪うという例の必勝パターンのそれだった。試合が終わった時にはベビーもヒールもシンプルに見えたはずの構図は全て転換し勝者が余裕で敗者を湛え敗者が不服を見せるみたいになってしまうあたりも渋い現実の一つだ。

 複雑な事情で長引いたはずの夢の実現の試合は、むしろシンプルな対立構図で観ることが出来、そして最終的には競技能力の現実によって目が覚めていくと言う途方もないビッグマッチ特有の現象を味あわせてくれた意味で非常によかった。オレはあまりに期待した試合がはじまったときいつも「これから数分、十数分後にどちらかが破れ、どちらかが勝つなんてことがどうあれ決まってしまうのか」なんて思う。

 しかしだ、一方でもしかしたらこの試合に勝敗を取り沙汰するよりも、さらには既に旬をすぎたのではという競技能力よりも、結局のところは長い年月の中で培われたパッキャオとメイウェザーの関係そのものが彼らの試合のパフォーマンスの中に全て集約された瞬間がいくつも見られたというそれでよかったのかもしれない。下降傾向に見られたはずのパッキャオは過去になく入れ込んだ、気迫ある攻めや打開を行っていたし、メイウェザーも決して全面的に余裕だったとも見えず揺るがされた瞬間もあった。そうした攻防の瞬間瞬間の中に何年も実現せず、時には相手を挑発し、罵りさえもしながら今日までの対戦の機運を上げてきたそれが


 そして確実にある時代が終結したんだな、ボクシングはこれからどんな形で次のスターが形成されていくんだろうな、なんてしめやかな余韻が残ったのだった。メイウェザーは9月に引退する(適当ぶっこいてるだけかもだが)というし、パッキャオを次見る時はもしかしたら今のアンデウソンを観る気持ちに近くなるのかもしれない。夢の試合が終わったあとは圧倒的な現実がどうあれ待ち受けていて、観る方もキツい気持ちになることは少なくないのだが望んでその冷たさも見届けたいとこだ。興行格闘技を望んで楽しんでるのはそういうふり幅を味わえるからだよ。

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EAbase887

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ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
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