オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


ヘビー級の崩壊と復活の揺らぎ・興行格闘技を観る暗黒部分の書き散らし

Category: MMA   Tags: ---
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 膝の負傷によっておおよそ2年近いブランク明けによるヴェラスケスの防衛戦。結果さえ見ればヴェウドゥムのかつてない飛躍に驚くしかない。

 ここ2、3年は凄まじい。かつてのしょっぱい勝ち方しかしていなかった印象というのはどこへやら…ってあらためて戦績確認してみたら20勝のうちKO16個一本勝ち10個、そこにヒョードルやノゲイラへの完全決着まで含まれているとかすでに伝説の領域といっておかしくないじゃないか!カーロスコンディット並みの過小評価がどこかであったのか?メディアや団体による後押しが結果に伴っていないというのは確かだが…コーミエのようなオリンピック選手の悲哀みたいな面があるわけでもないし。ここのところは過小評価に収まっていた方々が一様に王者を取る時代だね。


 一方ではヘビー級のトップの壊れかたや復活の仕方があまりにもふり幅がデカく、もう短期的な評価ができなくなってきた。ヴェラスケスの故障はどうなのかとか、JDSもあの死闘以後どうなのか。アントニオ・シウバとマークハントも危うい。ダメージの蓄積はどうなのか。このあたりは負け方や試合の中で受けたダメージなどからみるしかわからなそうだ。ハントなんて元来打たれ強いとか言われながらやばそうだ。あそこまでの躍進を遂げながら、ペザォンとの死闘やミオシッチ戦の多くの打撃を受けてるがどうだろうか?


 ヘビー級は観てるほうの体感的には失調と復調が激しい印象がある。が、しかしそれはちゃんと戦績などから判断すればわからないことだ。とはいえ選手層があまりにも分厚くなっていく下の階級でのキャリアの失調は、そのまま浮上することが難しくなっていく印象(※やっぱ印象 間違ってる可能性は大きい)があるなかでアリスターとアルロフスキーの復活というのはやけに意味深い。 


 UFCヘビー級はふり幅がデカ過ぎていよいよどう解釈していいのか判断が付かない謎の階級に感じる。いっそクリチコもしくはシュルトがいてくれたなら、とすら思わせるゾワゾワした感じがある。トップ10の実力がおおよそ拮抗しているUFCライト級では王者が定まらなくともコンスタントに面白い組み合わせがあるバランスと別だ。

 世界最強かと思った瞬間に廃人の候補になったり、廃人になって締まったかと思いきや最強の候補に戻ったりみたいなブレは現代MMAの持つ格闘技とスポーツの埋まらない狭間を見ているようだ。露悪的な話、格闘技では人が壊れるところを望んで観たがるところがある。でも今みたいにスポーツとしてジャンルが確立されたなかでナンセンスな話だ。

 良識ある方ならすでにパウンドを受け続け、動きが止まってしまった展開でレフェリーに「早く止めろ!」と思うことも少なくない。だれも選手が壊れることなんて望んではいないし、「格闘技なのだから死ぬまでやれや」というのを選手の心意気でなくキーボードファイター側が言ってるとしたら子供だなあと思うだけだ。

 しかしヘビー級ではもう抑えているはずの人が壊れる瞬間だとかそういうのがありながらギリギリのところで戻ってる、みたいなふり幅が起きており、シーン全体を観ていて落ち着かないところがある。ヘビー級は神の階級と興行側の誰かが語ったと言うが、そこでは常に興行格闘技の暗部を引き継いでいる、なんて。
 
 そしてここまで、やはり観てるオレの体感的なレベルの話だ。統計的に見れば普通に違うかも。ということで…

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メレンデスvsアルバレス 長いUFC外の経歴を歩んだ二人が2200M高地で出会う

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
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 BJペンが王者として君臨していた時代より、長らくライト級で非UFCで最強と呼ばれた二人。PRIDE武士道の時代からその後のDREAM、ストライクフォースからベラトールとおおよそ10年近い年月の間、期待されながらUFCには上がらないなかで評価を上げていた。その対戦というのは勝敗以上に年月を感じさせる。青木も安藤とアジアでチャンピオンシップを行う時代だしな。


 日本の興行格闘技としても、青木と川尻、そして引退した石田光洋らと闘った経歴があるし、格闘技バブルが崩壊した後でこの二人は所々で感情移入させる試合を行ってきた。観客の側からすればTUFやカレッジレスリング文脈、ボクシング文脈といったジャンルの慣例や環境による感情移入の流れとは別だ。(ここまで書きながら、あらためてアルバレスが日本の興行格闘技のなかで特殊と言えば特殊なのはほとんど召喚されず、さらには当時過小評価されがちだったアメリカで大半であるボクシング&レスリングの文脈からきていながら、日本の観客に印象深いアグレッシブなファイトを見せていたことだと思い返す。)




 日本に興行格闘技のメジャーがあった時代を知っているオレからすると、期待するのはやはりタイトなUFCでは考えられないようなアグレッシブな試合だ。でもそうはならず、むしろ渋い戦いとなる。

 リーチの長いメレンデスが、遠い距離からジャブを撃ちアルバレスの踏み込みを制していく。渋い制空権の制し合いという、ほんとうならディエゴ・サンチェスと殴り合ったみたいなハードファイトもできる荒い展開も勝ち抜く能力の高いメレンデスがとくに慎重になっている。

 徹底した制空権を取るのが上手く、MMA内で優れたボクシングテクニックによってジャブで致命的なダメージや相手をまったく踏み込ませないパーフェクトゲームを作っていたトップは、やはりGSP、そしてBJペン。彼らの記憶を思い返すと、メレンデスが目指すジャブのパーフェクトゲームは上手いとは思いにくい。メレンデスの戦型の本質的なところではないのではないか…?とも思わせてしまう。とはいえ、本質じゃないとこで勝ちに行く戦型を取れることは素晴らしいとこであるのに違いないが。

 その完成度の隙を、アルバレスの踏み込みが割り込んでいくような展開。序盤こそメレンデスの打撃はアルバレスの顔を腫れあがらせるのだが、2R以降には様相を変えていく。メレンデスは決して制空権を制しきれない。タックルを許し、エルボーを受ける。メレンデスは器用な質ではないにもかかわらず器用に戦うところを押し破っていく感じ。それは意外にもお互いの経歴や性格、戦型が錯綜してる瞬間だった。それは非UFCのトップ同士の内容らしいと思った。

 

<<おまけ>> オウシュウ・ベイコク・ベースが気が付いたら開始してから5年も経っててびっくり 当初のジャンルを受け止める環境とか慣例のかわりかたの話から遠く離れ、UFC雑記録になってしまいましたな
 

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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