オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


アンデウソン・シウバVS岡見勇信 その勝敗の分岐ごとに思い知らされるもの

Category: 米国基地   Tags: 岡見勇信  UFC  MMA  
花の生首

 遂に決定したUFC134での、岡見選手のUFC王座決定戦。開催地がリオデジャネイロと完全に王者のホームということから、南米のマーケットの成功を考えると、やはり主催者側としてはそういうことなのだろう。

 自分はそういうことよりも、ほぼ唯一の日本人が最前線に関わっているケースであるこの試合が、結果次第で現在の日本格闘技史に関して思い知らされる面が重要だと思う。なんにせよ、この試合の結果によってこの記事の見立てだけなわけなく、日本格闘技史の進路もかなり影響されるには違いない。



<<岡見勇信が勝利した場合に思い知らされること>>

・それはやはり、日本格闘技(特に競技性以上に歴史の変化を体現するMMA)の起爆点になる部分が、クレバーに歴史的な背景を背負うことに寄ることが大きいのだなということであり、PRIDE前にはアマレス出身のクレバーないち選手でしかなかったはずの桜庭和志が、当時の「日本人最弱」「グレイシー一族」といったテーマをクリアしていくことで現在に至るまでの評価を勝ち得ることになり、それがPRIDE躍進、そして格闘技バブルのベースになっているのだが、ポイントはそれが意識してスターを作っていこうとする、スターとして振舞おうとする、アンディ・フグや魔裟斗をエースとしたK-1の真逆であることで、日本MMAの起爆点をいかに歴史のコントラストを元にした事件性に置いていたのか、ということだ。K-1の世間に露出するための派手な仕掛け、分かりやすい展開にて格闘技をポップに届ける仕掛け以上に、その時代が抱えている問題やテーマの方にコミットしていったのが日本の総合格闘技の歴史、だと思っている。

 去年の青木真也VSギルバート・メレンデスはそういう意味で、ハッキリ言って八百長だ。もうSRCともグチャグチャになったDREAM、というか紙プロ含む旧DSE連合がこの時代の抱える問題を「北米」にセットして逆転を狙おうとしたが失敗した。という結果が全てそれを証明しており、日本MMAにおいてのスター誕生を先天的に知っていての仕掛けだったんだろうが、「歴史の歯車を逆に回そうとする者は必ず破滅する、ということをマリー・アントワネットは理解しなかったのでした(ベルサイユのばらの最終章のあたり)」ということばかりを思わせる、試合はそれは真剣勝負のスポーツだが背景はそういうことだった、と今にすれば思う。(つっまんねえ青木選手のアンチの間抜けもどーせならこれくらい詰めて考えろってんだ。一番青木選手が嫌いなのは、オレなんだよ!・戦闘竜選手のように)

 そういう意味でも、日本のメジャー大会からではなくUFCにてキャリアを形成していく中で、気が付けば日本格闘技の救世主みたいな位置にまで期待されている岡見選手というのは、「この時代が抱えている苦しみ」を解消するというMMAにおいてのスター誕生の条件が揃ってしまっている。「岡見が勝ったらそこいらの人間でも知ることになるよ」というのに「いやいや誰も分からんって。ド田舎の駅員としか思われねえって」とか反発する意見もあるけど、逆にそうであってくれたらある意味では楽だ。格闘技の歴史は時に「プロレスは闘い」「最強を証明するヴァーリトゥード」などコピーを変えながら事件が連綿と続く歴史、というのが最近の考えなんだが、そうした事件性によって生まれた時代の問題を制することのできる人間こそがスターになるという、このジャンルの利点も弱点も同時にある恐ろしい特徴。その伝播性を、勝利した瞬間を目にした歓喜とともに思い知らされるのだと予想する。  

・「アンデウソンは日本人に勝てない」ジンクス。

・そして岡見選手が王者になっても、日本国内の格闘技市場がいきなり復興することはないだろうが、UFCが日本国内に認知される契機にはなると思う。UFC上陸や、地上波放映のフックには何だかんだでなるんじゃないのか?っつう甘い予想ではあるが。とりあえず、格闘技界隈で爆発的な反響を生むことには違いなく、このナイキの広告に選ばれるくらいにはなりゃいいなあなんてくらいには思う。

 このブログを始めた当初と予想がズレたのはこの北米大会の日本上陸の部分で、現在のところストライクフォースもUFCも噂が上がりながら日本大会は実現していない。これくらいのトピックスが無い限り実はUFCが日本に関わることもない・・・なんてことは。



<<アンデウソン・シウバが勝利した場合に思い知らされること>>

・日本人がMMAをやること=日本人がアメフトやるとか、日本人がNBA行くとか、なんでかアメリカンスポーツやってんだよな、という、最近はもう日本人の北米挑戦ってのもそのくらいドライに感じているが、その感覚に拍車がかかる。

 いやいや日本もMMA発祥国には違いないし、日本人がMMAやることがそんな感覚に見えるわけないってことは当然なんだが、絶対に今の段階からすると日本野球の優秀な選手がメジャーに行くとかそんなのと全然違うことははっきりしてるわけで、アメリカンエクストリームスポーツに日本人が関わろうとするのを見る感覚が今後を覆うことになるとキツいってのが本音だ。WEC時代より活躍されていた水垣選手などは頑張ってほしいが、文脈が以上の「挑戦者」の文脈以上のものがないことキツさの象徴的な選手とか感じるのであった。

・日本格闘技のサードワールド化がストップできないのでは?みたいな予感。UFCは日本大会をやることはあるのか?みたいな疑惑さえ、しばしば語られるのを見かける。

 このブログは当初はもうUFC日本大会とかとっくに今頃は実現されてるくらいの予想だったんだが、事態はもっと悪く複雑化していた。



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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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