オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


それは「スーパーHERO's」だったかもしれない、「DREAM FIGHT FOR JAPAN」

Category: MMA   Tags: MMA  DREAM  HERO’s  
デジタルによる南米の校庭

MMA」というのを変動する時代の変化の最先端を反映したジャンル、ではなく完全にいちジャンル、いちコンテンツみたいに開き直り、さらに「アメリカはアメリカ。日本格闘技は日本格闘技。市場が違う」くらいに割りきっちまった場合の仮説として、今回のDREAM出場メンツを見直してみればどうなるだろうか?




 もうDREAMに、日本MMAの最大の特徴だったと思われる歴史更新の速度も、それに伴って構成される日本格闘技の「場」の力というのも光が亡くなってる現状。バンタム級の希求力も本当に芳しくない。

 ・・・・・・・・・とか、大体のファン同様のかなり期待値が低い状態の冷静な目で、半年ぶりくらいにDREAMの公式を見直しながら、ふと思ったのはバンタムのメンツも、興行の使いようによっては光らなくもないんじゃねえの、という気がしてきた。UFCばりのとてつもない速度を中途半端に目指さずに、むしろ興行の「場」自体を再構成していくことくらいならそんな悪くはねえタレントは揃ってんじゃあねえの、という気はしてる。所英男、リオン武、大沢ケンジ、藤原敬典。書くのも「うわっ」て感じだが、イケメン選手によるスターたちの競演みたいな風に興行全体をシフトしなおすっていう、早い話HERO’sですね。

 というのも、日本格闘技イベントを打算的に構成した場合、当時のDSE・FEG間の駆け引きや桜庭と秋山周辺に関連してグチャグチャの後味悪さがあったとはいえ、HERO’sが何だかんだで中・軽量級特化のプロ格闘技のコンテンツとしては6割くらいのところをいっていたな、とつい回想してしまい、雑誌で谷川氏が発言してた「スーパーHERO’sという案は、いまこそそっちにシフトしたら?とさえ思う。

 日本MMAは独立した競技性を軸にしているのでなく変動していく歴史性や時代性の最前線を意味するジャンルで、今はアメリカのUFCとの価値とのジレンマで完全に膠着状態に入っているという現状、まさにPRIDE崩壊後でもそうした時代変化側をフックとしている「DREAM」の物足りなさはそこで、日本格闘技の膠着状態をこんなにも綺麗に提示している点がその証左だろう。

 あえてアメリカとかどおでも良しにして、日本格闘技は日本格闘技として別のアプローチで行く。ケージとか無暗に金のかかることはしない。小さめのリングで、なるべくエキサイティングな試合展開にするため、寝技も膠着ブレイクはすげー早めに。でもバイオレンス過ぎると地上波としてはアレだから肘打ちも4点ポジションの膝もなしで、それどころかパウンドも顔面に打つのも禁止にして、グラウンドにもつれ込んだらポジショニングよりも積極的にガンガン極めに行くことメインにする(早い話、リングスKOK、ZSTのルールですね)。それでワンデイトーナメントにしてスターを決定させていこうとする。

 そんで修斗の佐々木憂流迦選手(あーいい名前だよなこれ。)みたいな若手やアウトサイダーで名を為してきた吉永啓之助選手や黒石高大みたいな選手を起用して、選手のレベルに合わせた噛ませを当てていってプロ興行のスターとして祀り上げていくと。コアファンはとっくにこんな仕掛けはバレてんだろうが、時々アメリカのNACCトップだとかアブダビ上位のグラップラーMMA転向したての奴を実力者に当てながらバランスを取りつつネームバリューを上げた末に、日本人対決を決闘として煽る。そんでときどき石井慧の試合もフックとして組む。さらに中井りんやフジメグなど女子の試合も混合していく。みたいな日本にてMMAをK-1のようにプロ格闘技コンテンツとして仕立て上げ直す「スーパーHERO’s」の可能性へのシフト。




 ここまでお読みいただいた方の脳裏に、「そんなもの見たくない」「勝ち負けが決まってる試合見て楽しいとかどうかしている」「黒石システム(笑)」「格闘技術の無い素人を上げてスターだなんて、またスポーツとしてMMAが見られる機会が減る」「アメリカ無視して日本市場に引きこもった閉鎖興行などナンセンス」「そもそも未払い問題上がるくらい金が無くてスターなんつって仕掛ける資金もねえんだって(笑)」などの感情が渦巻いていることは容易に想像できる。

 しかし、日本格闘技史の時代変化側に軸を置いてるDREAMという「場」の、どんな名勝負が展開しようと繋がらないジレンマやFEGとREの微妙さと、運営と選手との関係性みたいな匂いのするドメスティックなキツさなどがまんま露呈しているのを見るにつけ、光の失い方が尋常ではなく、これは単に金がないとかいう問題ではねえなという 結論に達し、ついついこういうことを考えてしまったのであった。(ほんっと、「場」としては復興しつつあるのって、プロレスくらいしか今は無いから。)

 だから決してバンタムもフェザーのメンツも悪いこたあねえんだよなあ、問題はなんでこんな「場」が下落したのか?という思いや、今回の記事書くとき参考にさせて頂いたこの記事見つつ、限られたメンツでも生かせる場にできそうなのにもったいねえよな~などと思う。

 特に「リオン武VS松本晃市郎」という、本当にかなりヤバい相手をよくリオンも受けたな、という試合や、そしてこの興行では少なくともオレは絶対にメインと思う「菊野克紀VS中村大介」というずーっと見たかったカードたちも、神がかりになる可能性が高いと踏んでいるのだが、その試合の光をさらに増幅させる「場」であったなら。などと考えるのだった。 


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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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