オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


そして、K-1以前/以後の光景・希望は―

Category: プロ格闘技   Tags: showtime    
もうひとつの花々

 前回のDREAMは「もうメジャーの役割の何もかもが無意味で形骸化することによって、かえってハルクだとか青木VSメレンデスだとか石井慧だとかにすがって滑る嫌な空気が抜けて、所や高谷や宮田が気を吐いてるのがよかった。それはデトロイトの廃墟を見る感覚に近く、格闘技バブルの廃墟を見る感動に近かった」と思っていたんだが、K-1が崩れることで、いままでK-1によって抑えられていた矛盾が開陳される苦痛というか、後ろの正面であった部分が例のIGFのバンナなど多岐に渡っており、今回のショウタイムジャパンの場合もまた、K-1が封印していた矛盾のひとつみたいに思えた。
「ペトロシアンVS日菜太 見立ての格闘観戦記録」と、言うよりかはそれを中心とした「アフターK-1の光景」




  先に今回の結論に近いとこから入ると、凶悪なキックボクサーというか、凶悪な競技者というのはいかに現れるのだろうか?なんて時々思う。

 ここでいう「凶悪」とかほとんど印象の話でしかなく、説得力や共感が得られる自信はあんまりないのだが、特にK-1に日本のキックボクシング選手の優秀な選手が上がるようになっていく時に、その越境の中でこれがまた不思議なくらい凶悪な印象を残す選手が幾人も見られ、特にキックとの境界線ギリギリのところにあった去年のK-1ライト級日本トーナメントの記事を書いた際にも、立ち技におけるメジャーかマイナーかみたいな区分よりもっと根深い溝がK-1とキック(など、その他立ち技)の間にあるせいでそうした印象が生まれるのか?などと邪推してはいたんだが、いまだに結論は出ていない。




 K-1崩壊の渦中の一戦ということで、かなりの期待をかけていたこの「ペトロシアンVS日菜太」。極端な話日菜太サイドに紙プロか何かが付いてたとしたら青木VSメレンデスの時みたいに「日菜太が負ければ日本が終わる」「ペトVS日菜太以前・以後に分かれる」くらい煽られてもある意味おかしくない背景を背負ってる(って実績はイコールにはならないが、渦中であるって点で)この一戦、こうして終わってみれば実に、前々から思っているように日菜太は本当にK-1の裏街道を生きているなあと思うと同時に、現在のK-1の背景も考えると「本当にパンドラの箱を開陳してしまった直後の光景」と思わざるを得ない。

 というのも、前々から思っている、興行が中心であるゆえのボクシング含むプロ格闘技界の先天的な属性としか思えない利害関係や派閥による分裂とか言い出す前に、ウィキのキックボクシングの記事の「歴史」部分のK-1以前の日本の立ち技の世界、言いかえればK-1が発足当時に「立ち技最強の異種格闘技戦」「プロ格闘技の世界大会」みたいなテーマで大衆が食いやすい形にすることで、それ以前の日本の立ち技から封印していたものがK-1MAXによる中量級を経て、徐々にキックやムエタイのサイドに隣接していき、遂に封印してたものが解かれた。とも見える。

 そして現在、俺には電脳化したメイドインジャパンのムエタイの光景になったとしか思えなかった先日のウェブ上でのK-1MAXライト級や、石井館長による「新K-1」の予告。この日菜太のペトロシアン戦の凶悪かつ微妙な後味の試合内容と敗戦。長嶋のFEGへの不信感を丸出しにした発言。などなどによる泥沼ぶりなどは、K-1以前のキックボクシング史の分裂段階ってこんなのだったのか?なんて思わされ、「歴史は螺旋上に描かれるもの」みたいな言い回しがまた本当のことなのかもなと思うに至るのだった。




 考えながら文章を打ってるが、「K-1」という境界が壊れることによって、凶悪性が振りまかれることになった。という、ホント言葉遊びと言われても仕方ないような結論になってしまうのだが、K-1の崩壊によって振りまかれるそれの中で、ただ一つ残ったもの(に、なるだろうと思われるの)は、今年も何とか開催が決まったらしい「K-1甲子園」、これが唯一何か後々に何の意味を残すことが可能そうな仕掛けで、しかしそれが希望か何も起こらないか。というかホントにこれも開催にまでこぎつけられるのか?の疑問はありながらも、FEGが無くなるまで今後も凶悪な光景が噴出されると見ている中で、立ち技に限らず今の日本格闘技界でのプロ/アマ、メジャー/マイナー、興行/競技などなどの根底部分の問題に接触している点でまだ何かあると思う。
 


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