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UFC・喧嘩の前衛・そして勝敗の重み

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: MMA  UFC  喧嘩    
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<<BJ・ペンVSニック・ディアズ 見立ての格闘観戦記録>>




 WOWOWでの放映された試合って正直ダルいのが続いて残念ではあるが、これもライブ放映であるから仕方ない面もあるとはいえ、デニス・シヴァーに圧勝したドナルド・セラーニや、タイソン・グリフィンをノックアウトしたパート・パラジェンスキーの試合などは、次の試合に入る前のスタジオでの展望や番組の総括に入りそうなとこなどでダイジェストで流しても良いのではないだろうか?今回は本放送に入らない所に面白い試合があった印象ではある。




 今回はメイン以外キツい内容だったのもあるし、日沖発選手のUFCデビュー戦などはヒヤヒヤしたのもあり、正直負けになるか、とすら思ったギリギリの闘いではあった。「日本のMMAは死んでいません」というマイクアピールを聴きながら「そうか日本のMMAはそういう状態に落ち込んできていたのか・・・」と改めて思い、海外、アメリカの観客などもそう見ているのだろうか。とも思った。オレ自身はこの言葉に勇気を与えられるというよりもあまりに心が動かないことに驚いてもいる。中途半端にだけ生きているという現実を見ているせいなのか。死に切っていない腐った状態からの発言だからか。日沖選手自身はある部分では日本のMMAは死んでいるのをハッキリと知っているからなのか。はっきりと死んでいる状態であるにも関わらず「俺はやるよ」という谷川氏のK-1の伝聞の方からオレは勇気を与えられるのもどうかしているにせよ。

 とはいえこれで、あの戦極フェザー級の代表的選手が初代王者の金原正徳選手以外が揃うという不思議なことになり、オレの中でアフターPRIDE(そんな区分は造語)で最高のものだった戦極での彼らの質がUFCと契約することであるレベルで証明されたかに見え、今こそ再評価できるものであったなあと思うのであった。

 あっそうそうロイネルソンが腕を腹固めで固定して頭部にパウンドを見舞うマット・ヒューズポジションを得意としているっての、あれは最近の夢枕獏さんの「餓狼伝」読んでる時にヴァーリトゥード大会に出場したプロレスラーが新弟子のスパーリングでのシゴきに使ったという自らの脂肪の乗った身体を相手の頭に押し付けて呼吸が苦しくなる状態で、抑えつけられる身体の隙間から息を押し出す音がこう聴こえることから「ラッパ吹き」というのがあり、夢枕獏さんの描くシナリオはというとマウリシオ・ショーグンだったかボブチャンチンを相手に老プロレスラー氏が「柔術には無いこういう技もあるんだよ小僧」と心で呟きながら「ラッパ吹き」を遂行するという、まさに氏ならではのファイナルなファンタジー・ファイト。その実写版のように見え、2000年代の格闘技のファンタジーを牽引してきたミルコがファンタジーを実写化した光景の中でファイターとしての結末を迎えたように見えた。





 MMAはある側面から言えば入口は喧嘩で頂上を昇る過程の中で全ての格闘技術が融合・混合したであるという前衛的なプロ・スポーツとして映る。

 無論、MMAの入り口は喧嘩ではなく武道としての実戦の中で、という部分や(修斗など)こうしてプロスポーツとして稼げることが分かってきてからの他競技からの参入という経済的な面もあるのだろう。が、今回メインのBJとディアズの闘いは喧嘩からスポーツという流れを一直線に来ている側面を提示させたパーソナリティ同士の試合として印象深いものだった。

 現在では観光地として記号的なイメージになっているハワイの、そうした歴史に至る以前のダーク・サイドをネイティブ・ハワイアンは抱えていると見ており、BJというのはオレには忘却されている本当の怖いハワイのバックグラウンドとして象徴的な選手であり(ネイティブなのかどのような環境で成長していったのか分からないにせよ)、そしてディアズというのは過去の海外情報翻訳でやったように路上での喧嘩なりで己の精神を作り上げてきた人間だ。

 そうした気概と気迫を持つ人間同士の闘いというのは原型的であり、現代MMAでの前線にてこれが展開されることは感慨深いことなのだと考えていた。・・・・・というのはここまで試合前までの見立てであり、実際の試合はどうだったのか?というと、これがオレは期待値を上げ過ぎていた面もあるかなあという内容だった。

 やはりエドガーとメイナードなどを見たあとだと、ここはそこまで分かってはいないのだが効果的にフットワークを使うなどの運動量が両者ともに高いとも思えず、やはりリーチ差もあるのだろうがBJもフィッチ戦のように一気に攻めて、テイクダウンを狙いに行けなかったというのも細かい攻めさせないテクニックがディアズにあったとは思うが、前回や前々回のBJの気迫を期待していた側とするとかなり拍子抜けしてしまう面もあった。ある種の衰えとは技術や力を遂行する意思みたいな部分にあるようにオレには思えた。(しかしそこが「BJにはムラがある」と言われるゆえんなのか)

 またディアズも上手く金網に追い詰め、ボディを効かせていくことで2R以降優位にたったとは思うが、ここを期待し過ぎるのは見る側の高望みとはいえ、倒し切れず、判定までいってしまったというのもGSP戦への期待と言う意味ではもう一つ足りなかった。両者が顔を腫らした結果と言うのは「喧嘩の前衛としてのMMA」ということで美談としやすいものではあるけど、この二人ならもう少し美談を突き破るスキャンダラスな結末を迎えられたと思うのに惜しい。




 そしてペンは敗北して引退を発表し、同興行でミルコも引退した。以前にも「引退試合」ということに関して考察してきたが、もう興行の手法自体がここ日本とは大きくことなっているし、終わりゆくスターの引退を使っての興行というのは彼らクラスならばいくらでも可能であるのに、静かに敗退して去っていこうとしている。(BJはまだ分からないけれど)

 MMAはボクシングのように王者の認定団体があっての興行格闘技ではなく、団体単位の格闘技ではあるが、UFCという団体のみに限って言えばその勝敗の重みというのが現在のボクシングにかなり近いレベルにまで来ているように思え、そして苦みもまた、似通ってきているかに思えた。


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(※この度当ブログも大いに参考させて頂いた「キック・K-1 WIKI」の管理人ruslan氏がKG氏と名前を変え、「やればできるぅう」と何やら成人指定の漫画とかアニメでのイッたときみたいな声みたいなタイトルになっているけど(笑)、やはり分析は膝を打つ視点ばかりのブログを始められました。今回のUFCの感想が載っているのでこちらも是非参考に。)
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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