オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


大晦日とは日本興行格闘技史の華やかなブラックボックス

Category: ウェブ線上の批評   Tags: 大晦日興行  戦後日本格闘技史  スカイウォードソード  
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<<第1部>>大晦日格闘技の醍醐味とはなんだろうか?未知の選手同士の交わすことのなかった闘い?フリークスや芸能人の喧嘩ショー?その中に含まれる本物の旬の選手たちの決闘?

 違う、事件性だ。「よりによって、大晦日で、年明けで、注目度の高いところでよりによってこんなことが起きるのか?」という、日本のプロ格闘技史の暗黒的な運命というか、戦後日本でのプロ格闘技のビッグイベントで見える不可解な結末と、その試合で開陳されるその時代の背景の集約という効果。どんなカードになろうが様々な思惑によって開催される大晦日興行ではどんなカードだろうが蓋が開くまで何も分からず、そして事件的な出来事が生まれればそこにこの時代の日本格闘技のコンテクストが集約されるのだ。



<<第2部>>大晦日はまだまだカード決まってないみたいなんでIGFからの選手も絡めてこんな試合が見たい!!こんなカードでもう少しアピールできるのでは?を考えてみました_(:3」∠ )_ 





<<第1部 ブラックボックス編>>

 「木村政彦は力道山をなぜ殺さなかったのか」を読んでいるが、これは読み終えたら大きく記事にしようと思えるほど、ドラマチックな筆致、現代の格闘技界の進歩した視点を交えての木村政彦への再評価のみならず、この国のプロ格闘技史、日本柔道史、武道、実戦、競技などなど様々なファクターにて、過去を検証し、現在を知り直す示唆を与える意味で、今年の日本格闘技界中重要な書籍である。

 いきなり次に書くだろうエントリの予告から話を始めるのもなんだけど、その木村政彦が表舞台から姿を消す理由となった、「力道山vs木村政彦」というのはその試合内容と内幕、背景をいま知って驚くのは、もうこれがプロレスとか格闘技とか試合の形式云々以上に、戦後最大の大物日本人対決であり当時の視聴率も100パーセント近かった、という中で力道山が木村を潰しにかかり、後でその内幕が取沙汰されていくという事実そのもので、そうした気配の試合が現在に至るもたとえばあの桜庭VS秋山、青木VS廣田などなどに散見されるということだ。

 こうした事件的な試合はプロレス的と揶揄する次元ではなく、あのボクシングの亀田もそうした側面で大きく世間に伝播してしまったのも込みで、国技という大相撲が厳密な力士の格付けなんかを持ちながら神事という儀式的な側面もあり、西欧スポーツ的なガチガチの基準ではなくほどほどに八百長も混ざりながら場の円環を保つという日本人が格闘技を見る際のメンタリティとしての地盤と対置する形で、日本でのプロレスもボクシングさえも時に含む、戦後の日本の全てのプロ格闘技イベントが歴史の中で無意識的なのかどうかはわからないが先天的に抱え込んでいる側面があるようにオレには見える。

 日本格闘技の大晦日というのは、先にも引用したが桜庭VS秋山、青木VS廣田など見てもその背景にその当時の日本格闘技界のパワーバランスが複雑に絡みあう集約点であるがゆえに何らかの事態が起こり得てしまうのだと考えられ、これは未だに格闘技を欧州スポーツ的な厳密な価値基準、統一機構を設定することが出来ていないことや(これはボクシングも出来ていないと見え、つまり世界のプロ興行格闘技はほぼ出来ていないと言っていいと思う)、あるいは米国ボクシング興行的なアスレチック・コミッション下の規範があるわけでもないからなのだろうか。(とはいえ米国ボクシング興行も特異な事態はしばしば起こるのだが)

 さらに今回、そうした力道山の大一番で、世間に広く公開している中で仕掛け、踏みこんでいくことを継承した経歴のほとんどが事件の歴史であり、日本のプロレス格闘技の視点を設定してしまった猪木のIGFが絡むという。だから今回も確実に何らかの事件が生まれる、などとは言わないが、結局プロレスもK-1.MMAなど格闘技も単なる形式のままのものが受け入れられてきたわけではなく、興行の関係上のパワーバランスを潰していく様が重視されていたのだと考える。

 何故格闘技がいちスポーツとして統一されてイベントにならないのか?反対に「競技になった格闘技はつまらない」という意見が生まれるのか?というのも翻って力道山~猪木~UWF~K-1・PRIDEなど、戦後日本の興行格闘技史を簡単に紐解くことでうっすらと見えてくると思うし、別の話になりかねないから簡単に書くとそこにプロレス・格闘技を放映する地上波の関連などなども要因にあるのかもわからない。

 もう既に様々な団体の興行的な思惑を交錯させる状態に、発表された青木vs北岡や噂される石井vsヒョードルを伝え聞くになっていると見え、そこでやはり何かが起きるという気配が強まっているのが確かで、そして日本興行格闘技らしい光景に今年もなってきた、と感じる。





<<求刑じゃねえ休憩 大晦日ラウンドガール案>>

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 _(:3」∠ )_ ハヤリ モノノ ショウミキゲン チキュウキボ デ ハヤスギ ボイル 

  ソーイエバ コウハク ウタガッセン レディ gaga デルッテ ホント ノ ハナシ ナノ ?






<<第2部 大晦日これからのカードの展望編>>

 
 さあ大晦日はまだまだカード決まってないみたいなんでIGFからの選手も絡めてこんな試合が見たい!!を考えてみました_(:3」∠ )_ って冒頭で書きながら、IGFの純粋な契約での選手って誰がいたっけ?というかIGFサイドのカードってもう出てるっけ?文句を書いても、限られた手札でいかに外向きに意識したカードが期待できるのか?の展望。

①廣田瑞人vs長嶋自演乙
(K-1ルール)


 菊野vs自演乙という案も伝え聞くし、本当は年始の内にDREAMか何かで実現させて欲しかったカードではあるし、旬ではなくなったとはいえそれも良いとは思うが、ここで可能ならばDEEPで菊野克紀に勝利し、あの青木戦の敗戦から見事に表舞台に舞い戻ってきた廣田を自演乙に当てるというのは出来ないだろうか?

 クソみたいなミックスルールにせずとも廣田と自演のスタイルから判断してボクシングやムエタイ的な制空権を奪う距離の取り合いではなく、K-1ルールにて十二分に面白くなる試合と見え、結果次第で去年のドロップキックの間抜けに対してより評価を上げるものとなるだろう。

②モンターニャ・シウバVS泉浩
(DREAMルール)


 IGFを絡ませるってんならおそらく最も団体所属選手かと思われるモンターニャを出せないものか?そういやMMAの経験はあったけか?(ウィキ調査中)K-1ルールで藤本に勝っているくらいか・・・

 一瞬vsハリトーノフにしてみようかと思ったが勝負にならなそうなので、ここは引退するかもというのが小川直也の日記経由で流れたが、まだMMAは継続すると思われる泉選手との試合を期待して見たい。

 しかし階級差完全無視になってしまうのが難だがDREAMのヘビーってそういやほとんどいないような。魅力的なIGFサイドの選手と絡ませると前世代的な階級無視のカードになりがちな。(この企画自体あえて大晦日の前時代性に乗っ取ったものだけど)

③ジェロム・レ・バンナvsゲガール・ムサシ
(K-1ルール)


 IGFというか、IGFが日本格闘技界崩壊のカオスを象徴しているとも言えるわけで、旧K-1活動停止後の象徴ってことでバンナの出場は望まれる。

 これも階級無視のカードになっちゃうが、大晦日のある意味恒例というかムサシvsK-1ということで本尊と言えるバンナとの一戦と言うのは仮に仮に実現すれば様々なサイドで読み取れる側面のあるになると思われる。

 書きながら思ったんだけど簡単に「K-1ルール」とか付けてるけど、ルールにも権利関係ってあるんですっけ?

④鈴川真一vs柴田勝頼
(IGFルール)


 大晦日第一部IGF編があるなら、結末も筋書きも決まっていないプロレスで、ラッシュでKOされかけてもリングから降りて逃げるのもOKで、サブミッション決めかけられてもロープブレイクが有効と言う、通常のショーとしてのプロレスどころか初期リングスでもUWFでもない、ほとんど猪木の哲学のみで成立している、早く言えば何しようが先に仕掛けて潰したもん勝ちという代物。場合によっては反則すら意識的に要求されるというパラドキシカルな瞬間さえあり得る。

 柴田は戦績の中で現代MMAはプロレスの直系ではないことを証明し続ける選手で、立て直すならハッキリ現代MMAのメソッドを習得するよう割り切るか、あるいはシュートボクシングに行けと思っているのだが、仮に大晦日に出場するならば合同興行を見るにファンも運営もIGFの部に行ってくれとなるだろうと思われるのが少し悲しい。

 それで鈴川戦への期待なんだが、仮に実現したとしてこれは鈴川が勝つだろうな、と。IGFルールになった途端に生き生きとする柴田なんてことにはならないで欲しい。ってか、大晦日的に弱めのカードなのになんでこんな長文になるんだか(笑)

⑤ボビー・ラシュリーvsジミー・アンブリッツ
(DREAMルール)


 「限られた手札でもうすこし広がりのあるカード」というのは遊びで想像してみてもこの5カード目にしてかなり難しくなってきた。そろそろラシュリーのMMAでの景気いい闘いがみたいなあと思うし、そこでアンブリッツというのは柔と剛の気配があって良いとも思う。自分で書いてて意味が分からんがなんの柔と剛なのか?

⑥桜庭和志vs鈴木秀樹
(もう半端ない体重差だしグラップリング主体の特殊ルール)


 「誰だ桜庭の相手」という気配に満ちているが、鈴木秀樹と言うのは桜庭のUインター時代の先輩である宮戸優光氏の元で鍛え上げられているという選手だ。IGFを絡ませながらある程度歴史的な背景を出しつつ、桜庭を評価し直すカード。

 桜庭はガチガチの試合で、興行のフックとして駆り出され、負け、期待させて失望するという連鎖よりも、本当はもっと早い時期にこういう本人の高い技術が生きる方向でのこうした試合を望みたかった。





 というわけでざーっと考えてみたけど、これからどういうカードが発表されようが、大晦日という場を考えるに事前の期待値以上に蓋を開くまでの分からなさを意識してみたがどうだろうか。

 大晦日には何かが起こることを期待するが、それが結局青木と北岡が持っていき、この日本の格闘技界は閉鎖したドメスティックなものであることを強要する時代であることを再証明するだけなのか、まだ実現するか不明ながら石井vsヒョードルが実現したならそれは何もないメソメソしたものなのか、それとも事件に寄る日本格闘技史がほんの少しでも方向が変わる光景になるのか、またそれらの試合ではなく意外なところから火が灯るのかもしれないし、全ては当日にならなければ見えてこない。

 
 
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