オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


石井慧vsヒョードル 12月31日の灯もしくは徒花

Category: MMA   Tags: 石井慧  ヒョードル  大晦日興行    
P1010335.jpg 

 一時は流れたかに見えた大晦日のハイライトとなるこのカードは、正式な決定によってTBSが付くことになったとか、「猪木が裏に付くことによって決まった」などという噂が立つなど、前々回の大晦日への展望で書いたように「様々な思惑によって成立しているゆえに事件が起きやすい」というキナ臭さも抱えながら、今年も何とか滑り込むような形で祭りを成立させてきた形だ。

 「石井慧vsヒョードル」の展望。「試合展開編」「選手・興行背景編」の2部に分けての考察。




<<試合展開編>>

 まずは外野の言葉や見立てうんぬんは置いておいて、試合内容の予想という直球にして結論から入るが、このカードで最初に気になるのは両者の直近の試合から簡単に比較して単純に石井とヒョードルの体格差が気にかかった、ってヒョードルはヘビー級契約で石井は絞ってライトヘビーで出ていたから、みたいな素人見立て過ぎではあるんだけど。

 公式を見るとヘビー級での契約ということになっているけど、石井にとってヒョードル戦は去年のバンナと違って本当に組み技の能力が高く、そこの攻防も踏まえた上であるレベルのボクシング技術を持ってる相手で半周りほど体格差のある相手というのはこれはやはり厳しい試合を想像するのは難くなく、正直言ってオッズがつくなら7倍近い差があってもおかしくない。

 ヒョードルの前回のモンソン戦は「固く勝ちに行った」みたいな評価を目にするけど、あれはむしろ3連敗の末ようやく本来のヒョードルの試合に戻った試合だと見え、ヒョードル陣営はかなり調節し直してきたと見える。本当はヴェウドゥム戦もモンソン戦のように闘っていたはずだと思うのに、当時の政治家転向の噂など背景の雑音のせいもあったのか、らしくない試合だった、という評価に落ち着く。

 モンソン戦の大概の評価ってやっぱり連敗前のロジャース戦、アルロフ戦みたいな逆転KO勝利みたいな鮮やかなシーンが印象深いせいなんだと思うけど、PRIDE時代のヒョ―ドルにしたって振り返ればノゲイラ戦、ミルコ戦と相手の試合にさせないようにする慎重な闘いをしていたと思われ、仮に全盛期のスタイルやタクティクスに戻ったとして現在のUFCのヘビー・ライトヘビーの上位のクラスに通用するのかは分からないが、その頃に近い練習の強度と集中力で出てくるとしたらこれはやはり差のある試合というのは否めない。

 
 現在の両者のスタイルから考えて1Rのスタンドでの展開で大体勝敗の道筋は決まってくると思うが、ここで石井が小見川みたいな出入りが出来たら組みにいけるのか、それともフィリォ戦で見せたようにローキックのキャッチからテイクダウンを狙っていくのか?または様々な戦法で意識を散らしつつMMAでの打撃戦に持っていくようにするのか?かつてミノワマンと試合していた時、現代MMAやボクシングのステップワークが消化し切れて無くてなんか一人でマイムマイムを踊ってるような動きだったが、今年のパウロ戦の時点でかなりの所北米ベースの現代MMAのスタイルを消化してるかに見えるので、それがどのくらいまで通じるのか、という風にありきたりなまとめ方になる。


<<選手・興行背景編>>

 卑怯に映るのでなるべく書かないようにしてたが、ざっくり眺めていてもUFCの速度と今年の日本MMAの速度を比較してコンコルドとチョロQぐらいの差があるのは確かだ。だってさ、ジョン・ジョーンズがあんな凄まじい試合してるニュースの脇でスポーツナビのこれはなんなの?これ「格闘技」の項目にあるんだよ?

 
 
 いやあツイッターなんぞやっていると高低様々なレベルのニュースが入ってくるけど、ちょっと日本MMAメジャー関連やそれをとりまくマスコミ関連のいくつかの次元の低さは本当にどうかしていて、なんで国道をチョロQが走ってんねや、しかもなんで大のオッサンがチョロQでモメてんのやというおかしな光景にしか思えないものを次々と目撃するのだが、もう日本メジャーのシーンの牽引速度や更新速度というのはこの大晦日で終わりなのかもしれない。(地上波が無くてもどんな小さい規模になったとしてもズルズルと続くのだと思うが)

 それを思わせるのは、この石井vsヒョードルの一戦に掛けられているのが、来年以降の日本国内の格闘技界が盛り上がるための切っ掛けではなく、様々なニュースやブログの推察を集めて判断するとどうやら二人ともこの勝負が足がかりにUFCに向かおうとしているという部分であって、オレは大晦日興行に当たってこのカードは強く肯定しているけど、同時に乗り切れない部分というのを挙げるとすればそういう部分になる。

 今回大晦日の利害関係のみを折り合わせた野合の気配はまったくIGFとDREAMを混ぜ合わせる気が無いというニュースで分かるし、IGFもDREAMも協調しながらお互いをクソだと思っているのだろうことも分かり発表カードの抜けの悪さというのはそこにあるなと思う。石井vsヒョードルは「猪木がいたから決まった」とDREAM笹原氏が発言している意味でも唯一大晦日らしいカードだと言える。

人気ブログランキングへ
 
 
スポンサーサイト

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

Comments

Leave a Comment

プロフィール

EAbase887

Author:EAbase887
人気ブログランキングへ

ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
「GAME・SCOPE・SIZE」もやっております。ゲームの他に映画・アニメ・小説なども取り扱っており、興味があればこちらにも。

人気ブログランキングへ


ひっそりとド偏見アニメネタレビュー「14ー21歳のセックスか戦争を知ったガキのモード」「もスタートしましたので、妙に少なくない格闘技ファンとアニメファン兼用の方はこちらもよろしくお願いします。

TweetCasting

ツイキャス・LIVE放送中はこちらからでも視聴できます



 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR