オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


両者の評価が是正された試合、ニックvsコンディット・UFCではウェルター級は過大評価の階級か?

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: MMA    UFC  ニック・ディアズ  カーロス・コンディット  
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 <<ニック・ディアズvsカーロスコンディット 見立て無しの観戦記録>>

 オレは最近は「つまんねえ試合だったな」「おまけにヘンな判定だった」と思った時は「ルールがおかしい」「判定基準がおかしい」とかもうそんな部分じゃなく、大体のところ、単純な話「闘う両者の技能足らずが原因」と思うことにしている。つまり、まず結論を言うならこの試合で勝ったコンディットはこうした試合内容を予想させなかったほどに過小評価されており、負けたディアズはこうした試合内容を予想させなかったほどに過大評価されていたということだ





 去年のPPVやゲート収入など売上にやや難があったとはいえ、世界興行格闘技中の進歩速度は最速に来ているだろうUFCではあるが、ヘビー、ライトヘビー、ミドル、ライト、フェザーと去年鮮やかで印象深さと高度さが一致した試合がいくつも見られ、今年も期待できる選手や興行展開が見とれると思うのだが、気がつけばストライクフォース買収によって生み出されようとした「GSP対ニック・ディアズ」がディアズ側の不備で流れ、代わりにコンディットが王者挑戦に浮上するもGSPが欠場、その王者に続くと思われたジェイク・シールズ、ジョン・フィッチの思わぬ敗戦などウェルター級は名のあるタレントが揃っているのに対して、魅力的な試合や先に繋がる展開を出しきれていないように思う。

 ニックvsコンディットはそういう視点からだと現行のウェルター級の象徴的な試合であって、そのタレント性や話題性に対して若干の過大評価がある階級というふうに映る。というのも、やはり最近の他の階級のトップの勝負を見るに、明らかに戦術の幅が狭いのではないかと見えるせいだ。

 去年の試合で内容と技術、フィジカルなどと共に現代のUFCの最高クラスの試合と言っていいのがやはりエドガーvsメイナード第3戦(クリックでなななんとUFCが日本大会に向けてのプロモでYOUTUBEで無料公開中!)になるのだろうが、あれが今のMMAの必須技術のモデルだと仮定して今回のディアズvsコンディットを比較すると、明らかにフットワークや組み技、テイクダウンの攻防を立ち技にミックスしていった上で決着を付けたこの試合がやっていたことが、両者のタクティクスにそこまで組み込まれていないことが気がかりだった。
 
 やはり顔のあるタレント・ニックディアズの勝利が興行的に求められているのは分かるが、ニック陣営の絵図はどういう結末に持って行こうとしていたのかは不明ながら、資質的に寝技に引き込むために金網で組んでいくものなのかと思ったが、スタンドの圧力で金網にまで下がらせているのに関わらず、それほどテイクダウンしていくこともやりきれていおらず、またスタンドでのニックというのもあの独特の軌道を読み辛いだろう打撃が特徴的だろうが、リーチ差も前回のBJペンほどに離れていないコンディットの立ち技技術と付き合うことになり、結果退屈な世界のどこかの国の立ち技興行のような(もうこんな皮肉書いてるくらいだし、近々ブログ名も改題したろかという。オウシュウ≒現代立ち技のイニシアチブ説で見てると今の所失望の連続だよ)試合になってしまった印象である。

 また面白くも無い判定基準うんぬんが問題にされるけど、先のニックの戦術を全てコンディットが防ぐ戦術を徹底できた結果でもあり、また逃げる相手だろうと自分のゲームに持って行ききれなかったニックのMMAの技術不足だと見え、その競技能力の差の分だけニックは過大評価され、コンディットは過小評価されていたという冒頭の結末に戻る。今更MMAの判定問題やルール問題に口を出す気はないし、この試合の要点はそこではないと思うからだ。

 ではこのエントリが感じたこの試合が提示した要点とは何か?とは、それが今タイトルの「UFCウェルター級はまさかの過大評価の階級になってしまっているのでは?」という過渡期の現状であって、本来上位にいただろうフィッチやシールズがまさかのミスで敗戦、GSPは膝の手術でどう転ぶのか分からない、ニックやコンディットがこの後オールアメリカンクラスのレスラーベースの現代MMAファイターに勝てるのかどうかというと未知数であるという、タレント性やスター性に反した結果が今後生まれてくるのではという混戦の様相を想像させることである。

 だからローリー・マクドナルドやジェイク・エレンバーガーといった選手が躍進していき、風景の更新が予想されるという、なんだ逆に絶対王者が君臨しつつある階級と比べて面白くなっていきそうな階級でもあるんじゃないの?という期待も想像されるのであった。

 


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