オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


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リングス再び!ということで振り返る日本格闘技興行の異端・ジ・アウトサイダーの意味

Category: テーマのベスト   Tags: ジ・アウトサイダー  ベスト盤エントリ    
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 UFCがようやく日本で開催されたことで現代のMMAというものの見方が見事に調整され直したのに続いて、遂に3月9日には4年続いたアウトサイダーの発達を受けてリングスが再び立ち上がると言う。

 この見方は普遍的ではないだろうが、MMAの見方を再インストールする、と言う部分に置いてオレはこの喧嘩の見せ物というアウトサイダーから、中小興行であったZSTと組みプロ興行へと繋がるリングスの流れは、初期にはヴァーリトゥードというかフリークファイトであったものが今や全ての格闘技術が混合する前衛的でもあるジャンルとなったMMAの歴史をハイスピードでインストールし直しているものと見えるのだ。

 ということで、リングス復興記念・ここに行きつくまでのジ・アウトサイダーの意味とは?のエントリで、<<ドキュメンタリーとして>><<MMAの歴史を最速で追体験させる興行として>>これまでのアウトサイダーを取り扱ったエントリのリンクも含むベスト盤記事です。





○日本格闘技界のある側面のドキュメンタリーとして見るアウトサイダー○

<<もう片方のMMA・デジタルカメラ撮りのドキュメンタリーのように>>

<<刺青とライム>>

 アウトサイダーはオレはDVDでのみ見ているので、実は会場では煽りVがあるのかどうかすらわかってない(笑)というくらいなんだけど、この収録されている選手の環境を描いた煽りV、これが昔の記事中でも言及してきているように、映画ファンとしてのオレの視点では前科を持ち、収監されていた経験なども含む人間を映像として映しているのは完全に社会の視点から締めだされているものを映している意味で非常にドキュメンタリー映画的であるし、またアウトサイダーがリングに上げる人間はそうした不良や犯罪を犯してしまった人間だけでなく、日本のマイノリティである日系ブラジル人の柔術家さえも含むその光景はもう、単に「不良の喧嘩」ということでなく、本当に日本のある側面を確実に切り取ったもので、しかもそれが決闘しているというハイライトを持ってドキュメンタリーでありエンターテインメントになっているのだ。


 そういう部分で雑食な映画ファンだとか、一種の社会学として見立てることさえ可能である一方で、格闘技ファンとしてのオレの視点で唸らされるのはそうしてドキュメントされる部分として、不良や前科のある人間でなく今現在のアマチュア格闘家の周辺事情や練習環境ですらも煽りVとしてドキュメントされていることで、アマチュアのファイターということではスイミングアイ佐野選手などがネットで有名なんだろうが、アマチュアでやっている人間ということでプロを目指すもの、趣味でやっているもの、かつてのアマチュアリングスにも出場経験があるものなど多様な人生のドキュメントが綴られる。

 さらにはZSTやパンクラスの選手との対抗戦も加わることで、中小興行のプロ選手の環境をもドキュメントされ、そのアウトサイダー生え抜きの選手との対抗戦から絞られる、現行の日本格闘技界における「プロとは何か」を問いかけると言う部分にまでドキュメントされていると言うのが凄い。

 このようにアウトサイダーが洒脱であるのは日本の社会的にも、格闘技の競技的視点的にも無い物であるかのように語られない部分に関して(偶然か意図的なのかわからないが)ドキュメントとして語られている点であり、UFCが来たことで日本の煽りV文化が必要かどうかというのようなくだらない議論がちらっと見られたりもしていたが、アウトサイダーのDVDで実現されている煽りVは以上のように少し編集していけばマジな話世界のドキュメンタリー映画祭に出品できるくらいのものであって、場合によっちゃ映画化さえ可能。くらいのものであるし、日本のある側面、日本格闘技のある側面、プロとアマを巡るある側面を濃厚に映像化すると同時に格闘技の試合にしている意味で必見と言える。


○MMA史のミニチュアとしてのアウトサイダー○

<<MMA史の再インストール作業として見るDEEP金網大会やアウトサイダー諸諸>>

<<リングスの帰還によって、修斗もまた救われるだろう>>

 喧嘩興行といいつつも、何だかんだでかなり雑なんだけどランキングも設定したり(なんじゃこりゃ!くらいな感じではあるが)、ZST、パンクラスと対抗戦を行っていきながら意外に競争させていくことで、上位の人間は修斗のBクラスでも渡りあえるくらいになっているのではないか、と思う。

 倒錯してんのかもわからないが技術面でもホントにMMA20年の歴史の進化を高速で追い直しているかのようでもあり、最初はヤンキーがいきなり向かっていってカウンター食らって2秒で終了、その後の乱闘みたいなもんが初期のアウサイのイメージを形作ったのだろうし、大抵の試合は大振りの打撃を振り回して先にアゴ端にヒットした方が勝つ、1、2分で決着ついちゃうという代物であったが、そういう喧嘩百選の場にアマチュアの柔術家なり、プロボクシングのライセンスも持ってる選手が出場して、そんで完勝している試合を持ってもうとっくに構築された格闘技術はやっぱ揺らがない事実を再確認させられ、大会を重ねるごとに大振りフックを振り回していたのもきっちりボクシングとグラップリングを習得し、三角締めで勝って行ったりするようにする流れもまた構図として分かり易い。

 そして初期MMAにあったように、今度はある程度の柔術なりボクシングなりを習得した選手が突かれる穴というのも実に分かり易く展開される。ボクシングの選手がテイクダウンされて終わりなんて言うのは完全に見飽きてしまっている風景だけれど、柔術ベースの選手というのはものすごく単発のタックルなんかを完全に脇を差されて切られてしまうあたりで、そこからの離れ際に打撃を受けたりするとかなりのところ動けなくなっていくという組み技部分の強さというのが問われた歴史も見事に追っている。唐突ながら川尻達也をもっと評価するべきなんだよ!

 そうした様々な競技のベースの選手が切磋琢磨することで、何だかんだで結果を出している選手はホントにあるレベルのMMAを習得している選手になっていくわけで、最近のゴン格でリングス復活に合わせて遂にアウサイのファイターが誌面で記事に!と思って蓋を開くと悪さ0の伊澤寿人選手と渡辺竜也選手の二人でズッコけるんだけど、彼らはアウサイのトーナメントで勝ち抜き、ZSTのファイターとの闘いでも結果を出した選手だ。

 ざーっとDVD見た中では確かに彼らがギラギラのヤンキーとかボよボよのブロガーだったり放送作家だったりのアマチュアファイターと比べると二重に地味ではあるんだけど、結局アウサイでは彼らが一番強くなるんじゃねえかなあと思わされ、特に22歳の渡辺竜也選手、彼は空手ベースの打撃が武器だが柔術家にテイクダウンされてもきっちり立ち、タックルも切ってパウンドで圧勝してたり、そこからきっちりフットワークとステップワークの強さをベースにした現代MMAを習得させていけば日本人のフライ級にはかなり食い込んでいけるんじゃねえのかなあなんて思った。

○そしてプロ団体リングス、だが・・・○

 ということで、オレが思うアウトサイダーの意味とは現代日本のあるドキュメンタリーであり、同時に日本格闘技界のあるドキュメンタリーとしても切り取った部分が優れていると見ており、そしてプロの場リングス復活に当たってZSTやパンクラスなどと対抗戦しつつ、選手が淘汰していくことで何だかんだで勝ち残って、成績を上げている選手は上に上げた伊澤寿人選手や渡辺竜也選手など見事なくらい日本のMMAファイターの平均顔(褒めてねーか・笑)に当たる選手はじめプロ格闘技へと映っていった選手は数多くいるし、奇怪な形だけど登竜門としてかなり機能したんじゃないかと思う。


 さてここまでに「ドキュメンタリー」とか「MMA20年の歴史を、興行的にも競技的にも数年間で追体験し直す再インストール的効果」なんて部分で評価してきてここでデカい疑問になるんだけど、リングスの5分2Rといい、現行のMMAのルールとどれくらい逸脱するのかわからん「新リングスルール」などなど、実際こっから選手の競技能力が飛躍できるのかどうか?頭打ちになりやしないか?なんかの疑問が湧く。それは修斗・パンクラスなど全ての日本の格闘技団体への現代MMAの流れにアジャストしていくことへの疑問でもあるけど。


 去年の修斗問題の織に朝日昇氏が「修斗もケージ大会をやるべきだ」と発言していたが、やはり厳然としてリングとケージの差は試合内容から明確になっており、それは金網での組み技・グラウンドの技術体系はじめ、この前のUFCのエドガー対ベンヘン、フライ級のデミトリウス対マッコールの凄まじいステップワークとフットワークで動き回りながら距離を測っていくなんて闘いを見るに構造的に動きを制限させられる・追い詰められるリングでは発達しにくかった部分が明らかに飛び抜けている。

 あれは単に動き回って距離をかく乱させるだけでなく、ステップワークの踏み込みの強さのベースというのが打撃からタックルに行くなどのスタンドと組み技の技術混合のポイントにもなっているのではないか?と見え、そういう部分をはじめとした差をプロ団体として再興するリングスはどうするのかが気になる。

 あっ、リングスと言えばやっぱ前田ラインのロシア人選手発掘という側面がでかいか!ということで「伊澤寿人VSクラッド・ビターリ」に期待しつつ、MMA再インストールを表現したジ・アウトサイダーの次の展開のプロとはどうなるのだろうか。



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