オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


神取・石井慧・ジェンダー・擁護・中止・地上波・日墨

Category: 格闘周辺時評   Tags: 神取忍  石井慧  モンゴル  
P1010462.jpg

<<ひっさびさの神取忍を見ながら、しばし>>
<<計量オーバー、予測される陣営の波乱、石井慧の奇妙な環境>>



<<ひっさびさの神取忍を見ながら、しばし>>

 まだガチ相撲の話題なのかよという感じだが、昨今のRENAなどを持ちあげるような局地的な女子の格闘技の盛り上げ方など、なんだかんだでジャンルを煽るわけだから良いとは思うが、正味のところオレ個人としてはそこまで面白がれない。

 それは競技的なものでも、見せ物としてのものでも先ほど観ていたバラエティで今田耕治ら芸人と闘う女子シュートボクサーという映像から感じるジャンルのパワーバランスともいうべきものの底の浅さを感じてしまう。一応補足すれば番組の作り手側や芸人たちの格闘技への愛情とこれは別の話だ。

 この薄味な印象をオレが抱いてしまうのも、「強くてかわいい」みたいなイメージ止まりになっているせいかも知れない。他スポーツと比べてどうしても新興格闘技のジャンルでの女子の扱いで、マスのレベルで一番類型的で咀嚼しやすいのが以上の無残な印象になってしまいがちなのだが、本当の実力者である選手は現実に厳しい試合をクリアしていくことでそういうレベルを突破していくなかで自己像を作り上げている印象がある。その意味で、オリンピック競技となっている格闘技とプロ格闘技の距離は、ジャンルの印象的にも競技の競争的にも男子とは比較にならない差があるように思う。吉田沙保里などもう「女子」みたいな意味で語る選手ではないし。

 神取忍をしょっきり企画ガチ相撲で観て、改めて痛感させられるのはいかにこの選手がそんな底の浅い印象を打ち破る経歴を踏んできたのかだ。柔道のでの実績、それからプロレスラーになってからの、伝説の北斗晶との試合をはじめとした試合などなど、「ミスター女子プロレス」という普通噴飯もののこのコピーを黙って受け入れられることが凄い。もう「女子」が格闘技なりやることの類型的なイメージの数々を突破してることで最終的にジェンダーの境界も突破しているんじゃないかという自己像を見るに、実のところオレが女子の格闘技で本当に求めている部分はそうやって超えていく部分であることに気付く。

 強くてかわいいとか顔がいいとかどーでもよく、男も女も強くて面白いのこそ正義で、競争で勝ち残る末にRENAがだんだん五味隆典の顔になっていくことにこそ女子のやる格闘技の本当のウェイトがかかっていると思う。ツヨカワとかくたばれ!そういう意味で南海のしずちゃんが嘘かマジかボクシングの訓練の果てに髭が生え始めるほどというニュースに琴線がかかってしまう。・・・ってしかしこれはもうオレの生理的なヤバい話のような気がしてきた!この辺で!


<<計量オーバー、予測される陣営の波乱、石井慧の奇妙な環境>>
 
 しかし、ジャンルを突破しまくった柔道ベースの神取に関心させられる一方、そうした活躍を意識的に背負わされ、進路がおかしくなってしまっていると石井の近況から思わされる。

 もうニュースサイトなどで上がっていることだが、どうあれ石井の大晦日の敗戦からの失地回復の一戦としてソクジュというのは適切な試合だと思っていたところでこの中止は予想外だった。

 オレ個人は柔道金メダル獲得からプロ転向以降一貫して石井慧は支持する方向で観ており、転向当時の日本格闘技界の背景を踏まえてあらためて感想を書くと、まず吉田や瀧本のように、競技者として身体的に旬を過ぎてしまって(いるように当時のオレは思っていた)の転向と比較して、ほぼ身体的に全盛の状態で転向すること、ありていに言ってしまえば人材難である日本人重量級であり若い選手であり実績十分であることで、なのにあまり周りの格闘技クラスタが支持するような流れになっていないのは、それはプロに来た柔道家たちが興行をいまいち理解していなくて乗れない歴史があるゆえなのか?と疑問に思っていた。

 しかしこのエントリの頃から思っていたけど、皮肉なことに吉田秀彦のプロ格闘家の経歴が混乱しなかったのもやはり国保Jロック代表がいたおかげとも見え、当時の格闘技クラスタにはムカつかれながらもスムースに行けたのはそうした陣営を組めていた面も大きいだろうに石井はそれがどうも上手くいっていないのではと思う反面、あまりにも一般的過ぎることをここから書くので申し訳ないが、こうまでこじれたりするのもまた結局のところ本人のせいであると思ってしまう。

 格闘技バブルが崩壊し、日本格闘技界の救世主になるのか?と溺れる業界が藁を掴むかのようにこの金メダリストのもたらすぎりぎりの利益をひっぱりあったことが今だ影響しているのか、石井本人の資質の問題なのか、またその両者が合わさった結果が現在なのかはともかく、これもまだ続報があるのかもしれないが、さすがに支持や擁護しきれるものではなく、前のエントリであまりにも頭に来た言葉の「ジャパニーズMMAは物語性」の詭弁の負の部分を全て背負い込んだ経歴になってしまっているとしか評価できなくなってくるのが痛い。


格闘技 ブログランキングへ
スポンサーサイト

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

Comments

Leave a Comment

プロフィール

EAbase887(葛西 祝)

Author:EAbase887(葛西 祝)
mail: kyukakukaizoudo@gmail.com

人気ブログランキングへ

ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
「GAME・SCOPE・SIZE」もやっております。ゲームの他に映画・アニメ・小説なども取り扱っており、興味があればこちらにも。

人気ブログランキングへ


ひっそりとド偏見アニメネタレビュー「14ー21歳のセックスか戦争を知ったガキのモード」「もスタートしましたので、妙に少なくない格闘技ファンとアニメファン兼用の方はこちらもよろしくお願いします。

TweetCasting

ツイキャス・LIVE放送中はこちらからでも視聴できます



 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR