オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


笑顔の子供のアンチ・エイジング

Category: 格闘周辺時評   Tags: フォレスト・グリフィン  石田光洋  
スマイリー


<<グリフィンの年老い方はなんなの?>>
<<石田光洋の格闘技は形を変えて続くことを祈りたい>>
<<アンデウソンと脱力の姿勢の極意>>
<<オレもう噂のように新日本が強引にプロレス市場独占しちまえと思っちまったわ>>

<<グリフィンの年老い方はなんなの?>>

 この前のUFCで思ったことじゃないけど、最近のグリフィンの老いっぷりは見るたびにハラハラする。ティト引退試合の意味も吹っ飛ぶほどで、ベタに移籍直後のショーグンを撃破した時の衝撃を覚えているのだがこれはどういうことなんだろう。

 桜庭和志など、PRIDEの看板でありシウバ戦以降にマスコミに「復活か」なんて言われ始めるあたりでキャリアが折り曲がっていった選手がなにか急速に年老いていったように思うし、これオレの適当な見方で申し訳ないんだけど、なにか興行のスターということで背負わされた選手でしかもどっか子供っぽい(見え方の範囲ね)親しみやすい印象のある選手、というのがいきなり年をとったかのようになり、実際試合でのパフォーマンスや持続力に穴が見え始めるというのを時々興行の前線で見かける。グリフィンの子供っぽさと年老いた感じというのは、その試合のキレの悪さと、負けだと思いつめて判定を聴く前に退場しようとするが、勝ちを告げられた途端に急に明るくなりインタビューをしだす所に表れている。

 グリフィンのは最初のTUFファイナルでステファン・ボナーとの激戦が海外MMAサイトなどで評価されるという、現在のTUFとUFCの体制の成功者の先駆けであり、今のUFCの流れを作ったエポックの一人というのは違いない。それでオレの仮説を勝手に照らし合わせるとグリフィンはUFCのスターとして期待されることの中で年老いたのだろうか、などと思う。

 しかしざっと戦歴確認し直してみたらこれアンデウソンに敗北したあたりからなんかガクッと年老いたと見え、そういえばソネンも何か生気を吸われるかのような表情であったりとアンデウソンの生気の吸い取りぶりは異常!振り返れば桜井マッハもカーロスニュートンも長南も高瀬もアンデウソンと闘った後パッとしなくなってきたりアンデウソンに触れた選手はなにか生気を吸われてるよ!それこそブラジルにて消化され直した骨法流なんだよ!なんてオチだ。日本人の大好きな呪いオチだ。

<<石田光洋の格闘技は形を変えて続くことを祈りたい>>

 もう既に活動休止発表から引退までそこいらで語られているだろうが、ここではもうそこにかこつけての「日本格闘技の衰退」とか「まだやれると思うのに残念」という文脈を取らない。

 たとえ選手を終了したとしても、おそらく格闘技の全てから離れるわけではないと思うのだが、声が通り過ぎでネタにもされてるけどチーム黒船勢を支えていたセコンドワークは続けるだろうし、またその実直な人格、そして経験というのは後進を導くためのコーチやトレーナーとして生かしていけないものだろうか?

 確かにファンを萎えさせるニュースには違いないのだが、もうちょいオレは楽観的に見ていきたい。なにより、日本格闘技は終わったもしくは反語的に終わってないみたいな流れは飽きた。たとえ選手として、ある時期よりどうしてもトップ戦線より遠のく苦渋を味わったとしても、これからの選手らを導くという、あくまで見たままの印象でしかないけど石田選手の人格と経験がこれからも生かされるべきポジションに付くことを祈りたい。格闘技から全て足を洗ってしまうのかどうかはわからないけど、そのセコンドとしての仕事などなどまだ生かされるべき部分というのは多いように思うので。

 なんか味わいない正論よりになったが、そういえば実際良質なセコンドワークやコーチ・トレーナーってのはどういうもんなのか分かってないまま書いてるがどうなんだろうか?石田選手のセカンドキャリアは個人的にそのあたりの方向を願う。石田選手はアンデウソンに触れてはいないわけだし。
 

<<アンデウソンと脱力の姿勢の極意>>

 試合を見直してみて、アンデウソンがほとんどノーガードにしているスタンスを見直しつつ、ここまで身体に力を込め過ぎずに脱力した状態を保って闘えるのってもスゲエなと思った。

 ちょっとガードのスタンスを構えると否応なく硬化して、動きが固くなる側面は出るように見えるのに対して、脱力のスタンスというのはボクシングのメイウェザー、遡ってナジーム・ハメドあたりを見てもステップワークやボディーワークを多用し、そこから相手のガードの隙間を針に糸を通すように打つ、みたいな相手の動きに合わせて打ちこんでくタイミングにかなり特化してるスタイルではないかと見え、本当に身体能力とセンスに裏打ちされた部分が大きく、特に規律を越えた部分がでかくて真似できない(ように見える。実際どうなのかはもうオレは技術論の上手い人やゴン格MMA委員会に頼る)

  アンデウソンの評価の文脈は個人的には多岐に渡り、「黒人の身体能力ではないか」「現行のMMAの規律の隙間を縫う、自称ながら武道の意識を導入したところ」「それらすべてが混ざるブラジルの土壌の良質な結果と言えるのではないか」などが雑然と思い浮かぶのだが、まあ当たり前ながら突出したアスリートに関して文化・人種・環境的背景の文脈ではある一定量でしか語り切れない気もする。この「視点・論点 「黒人選手は本当に"速く""強い"のか」という記事を見ても、実は人種というものは一部のファクターでしかないのでは、とデータより推測されているし。


 少し前までP4P決定戦ということでGSPとの試合が望まれていたが、GSPの膝の故障と欠場以降はちょっと厳しいかなあと見え、階級を越えた王者同士の試合というのはもう、こちらもけっこうなレベルで脱力した闘いをしているジョン・ジョーンズぐらいじゃねえと持たないんじゃねえかな、という気もする。

 さらにこの先MMAの技術体系が解析されていくことで、アンデウソンのタイミング重視の脱力した姿勢というのも普遍的な技術に消化されていく可能性はあるのか?ということで、なにやら最近かなりいい記事を書いてる技術サイドのブロガーさんが休止の流れになってるくらいモチベーションを失っているようなんで、できればこの脱力のスタンス(といっても、オレ個人の見解で普遍性はわからないけど)について一考を願いたい。



<<オレもう噂のように新日本が強引にプロレス市場独占しちまえと思っちまったわ>>

 と、いうのも、ちょっと旬を過ぎたかもしれないがこのニュースから。

 <プロレス>観戦中に負傷の女性 団体に損賠提訴

 この記事の下の関連項目もほんと酷い。日本のプロレスの暗黒の博覧会の様相をこのニュースの一ページだけで感じてしまうおっそろしいことになっており、格闘技に関してはビッグプロモーション消滅とかいってもジャンル自体が消滅するわけでなし、競技能力という点を持って海外との繋がりもあるしでそこまでではないんだが、プロレスに関してはこういうニュースは尾を引く。

 もうね、「闘いがない」とかその前にこういうのどうにかならないかと思えてきた。プロレスは闘い?そんなの猪木の興行戦略の名目だから!猪木の人格全てが興行に投じられた結果の一代限りのもんだから!奇跡だから!しかしその姿勢によって生まれた歴史の流れが長らく様々な形で日本の興行格闘技の先入観を形作ったのも確かで、後人のレスラーたちが大なり小なりのジレンマを抱えているのも試合からインタビューなどでもうかがい知れる。

 とはいえ、もうオレはこのノアのこのニュースより漂う2重3重の意味の崩壊の前に、ジャンルをもブッ壊す人間的面白さは一切感じられないけど演者としてのキャパシティで突破するオカダ全盛状態ならそれはそれでプロレスというジャンル統一していっちまえねかと思ってしまった。

 結局ジャパニーズMMAならぬJ・WWEにしていくというのが今の正解は良かれ悪しかれそうなり、反発もあるのだろうがそうしちまってくれた方がまだ何か語りようのあるレベルに戻れるって気もする。

 なんつーかこれはオレがそこまで長くプロレスを見ているわけではないせいもあるんだけど、もしかしたら長いファンはこういう破綻も慣れっこであり、もっと悲惨なもの見てるんだぜとかあるのかもしれない。しかし宝島社あたりの元関係者のインタビュー取ってどうのみたいなムックでより貧乏で悲惨な部分を覗きたいという露悪趣味がかなりの領域にまで来てるのはどうにかできないのか?

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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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