オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


スポンサーサイト

Category: スポンサー広告   Tags: ---
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

三崎和雄の引退・大晦日のグローリー・今後の立ち技で銭の取れる魅力ある選手になりそうなのはアンディ・リスティくらい

Category: 格闘周辺時評   Tags: 三崎和雄  アンディ・リスティ  立ち技  大晦日  
P1010408.jpg

また大晦日に向けての業界再編みたいなニュースが出たり、選手が身を引いていくニュースが出たりと、興行格闘技の年末が近いですね、というメロウな気分による時評。

<<三崎和雄の引退>>

 「日本人選手の上がりとはなんだろうな」ということを書いていたときに、三崎VSポール・デイリーという試合は「日本人の北米金網での勝利」という、現在の日本の格闘技メディアの文脈的に物凄く重要なことをしたはずにも関わらず、この試合が強い意味を持って語られたところをあまり見ないままだった。当のオレにしてもショウタイムでの「山本真広vsハファエル・フェルナンデス」と共に書きそびれたままで、あまり語られない「日本人選手の勝利」という大物件の一つである。

 そんなふうに書きそびれたままにしていたらひっそりと引退のニュースが流れ、例によって三崎の経歴を思い返すなんてことをするのだが、ここで振り返っていていまさらながらに驚く。というのも、経歴の中で何回も桜庭や五味や青木のように、格闘技雑誌の表紙になるようなジャンルを牽引する神輿に担がれる最前線の選手となるチャンスのあった選手であることだ。PRIDEウェルターでの優勝。秋山成勲との一戦。サンチアゴとの死闘、そして日本人選手が苦戦を強いられる中での、デイリー戦の勝利。その経歴はそのままPRIDE崩壊後の日本格闘技史において重要な意味を残している。なのに現在の位置で収まってしまい、引退もDEEPで行う模様だという。

  多かれ少なかれ名を為していくプロは戦績を超えた何らかの強い意味を持っているもので、興行格闘技を見る愉しみは最終的にはそこにある。三崎和雄の試合と選手像に含まれている意味はサンチアゴとの2戦目の時のレビューにまとめてあり、概ね「経歴的にも試合内容的にも一発やられたり不退転の状況に陥ってからの奇跡的な一発」「日本人選手であることの意識的アピール」などなどに代表される重たさあたりに三崎の試合を見る醍醐味があったと思う。でもこの重低音的な感じであったり、単純に本人が神輿に担がれるような進路に行かなかったりしたせいでこの位置なんだろうか?やっぱ納得しきれねえところある。


<<大晦日のグローリー>>

 「日本の格闘技バブルが終わり、立ち技は欧州に、MMAは米国に引き裂かれる」ということで本ブログタイトルにしたんだけど、実際にこうやって国内のMMA有力興行を外国の大手立ち技が取りに来て大晦日、というニュース、はっきり言ってジャンルの競技性や興行性といったバランスから察するグレードの高さって意味では、MMA・立ち技などの区分やらヒエラルキーやらがグチャグチャなままの興行になりそうな感じ。

 つまるところ、いつもの大晦日らしい次には繋がらない、がしかし思惑のずれで何かが起きかねない祭りらしくなってきたともいえる。自力で興行を打つバックグラウンドの無くなったDREAMと旧K-1勢の揃ったグローリーの組み合わせ。ほらこのちょっとキナ臭い感じ、ごった煮な感じ、野合の感じなどなどが入り混じってる気配はとても日本興行格闘技の年末的だ。

 年末興行がカオスなのはいつものことながら(去年なんてIGFと組んでようやく開催でプロレスルールの試合まで入ってたんだぜ)、しかし今年の出場予定である選手たちを通して今の興行格闘技界の構図を単純に俯瞰してると、結局大会の中止があったりしながらもUFCの一人勝ち、一人MMAのジャンルのヒエラルヒーを構築しており安定していたが、その他はバラバラのカオスで2軍であるという状況ばかりがやけに際立つ。今年の大晦日の混沌はそのまま再編が進んでない日本のメジャー興行であったり立ち技であったりの混沌と同じように見える。

 
<<今後の立ち技で銭の取れる魅力ある選手になりそうなのはアンディ・リスティくらい>>

 未だ再編の最中であり、頂点不明である立ち技。

 近年で最大のスターだったバダ・ハリがボクシングに行くことでジャンルを揺るがすことなく、なんとこんな形で実質的な現役生活を全く味わいのない形でどうやら終えるのかもしれないという、本当に現実はドカンと爆発して終わるのではなくメソメソと終わるという事実を噛みしめさせるニュースは、ジャンルを牽引していく競技能力的にも興行的な意味でも両立しているスターの座を空席にしてしまった、という意味で最後まで現代立ち技の象徴的な意味を残した。

 新K-1はよれよれで天田ヒロミなんてK-1出た二日後にはなんとIGFに出てたりして、そのIGFでピーターアーツがプロレスやってるなんて事実を書き連ねるだけでも壮絶なことになっているのが伝えられるかと思うが、ここで言いたいのはそういうことではなく、単純なことだ。「今立ち技で誰が一番面白く観れるか?」ということだ。

 現在細分化が進みまくっていて、かつてのK-1らしい面白さというのは各団体によって散って行った感がある。K-1甲子園勢&全日本キック勢らの日本人軽量級による、実質的なK-1らしい興行を主体にしているKrush、RENAからMMAファイターの参戦も行うかなり異種を混ぜ込んで興行にするシュートボクシングあたりが日本で見れる面白い興行なんだと思うけど、ややその興行内で完結してしまっている感も否めない。ショーマンシップに寄ったムエタイ「タイファイト」などは(見た限り)ブアカーオに実力差のあるマッチメイクによってKO劇を生み出しているなど、K-1の生みだした興行のデザインというのはこんな形で受け継がれていっている、という風に映る。

 がしかし、個別の団体の持つ面白さというよりも、いずれ再編されるだろう頂点の場にむけた競技能力とも興行的なスター性とも両立するだろう、いわば銭の取れるようになるだろう選手のがやっぱ見たい。それの候補になりそうなのはここのところの海外の中量級をざっと見るに、アンディ・リスティがそれに当たるのではないだろうか。





 上の日菜太のようなやっかいな相手を、距離を掴まれる前に高速の踏み込みで一気に仕留めるという弱点を突いているのも優れており、ここ数試合は1RにてKO決着を取っており、ムエタイ的な体幹にボクシング技術とバリバリのオランダスタイルという決して珍しくないタイプなのだが、周りを見渡すに実質K-1ヘビー路線を受け継いでいるグローリーはそのトップ戦線の新陳代謝が進まない膠着までも引き継いだ感じで中量級もまだK-1MAX勢が前衛にいる感じという中では、非常に魅力ある試合内容を残していると思う。

 まだペトロシアンやアンディ・サワーなどのトップどころとは対戦していないようだけど、今んとこオレが思う試合することを注目するに値する選手というのは立ち技ではリスティで、トップどころに勝つのは容易ではないけどジャンルの未来を考えるに頑張ってもらいたい。最近立ち技に疎くてもリスティ中心に見とけば間違いないんじゃねえかな、と。

(参考コラム)

JSPORTSコラム/スリナムからやってきた中量級の新星・布施鋼治

IT’S SHOWTIME通信 from オランダ・遠藤文康



スポンサーサイト

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

Comments

Leave a Comment

プロフィール

EAbase887

Author:EAbase887
人気ブログランキングへ

ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
「GAME・SCOPE・SIZE」もやっております。ゲームの他に映画・アニメ・小説なども取り扱っており、興味があればこちらにも。

人気ブログランキングへ


ひっそりとド偏見アニメネタレビュー「14ー21歳のセックスか戦争を知ったガキのモード」「もスタートしましたので、妙に少なくない格闘技ファンとアニメファン兼用の方はこちらもよろしくお願いします。

TweetCasting

ツイキャス・LIVE放送中はこちらからでも視聴できます



 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。