オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


相変わらず北米と南米の間が騒がしい・フライ級タイトルに見るMMAのジャンルの前進

Category: 格闘周辺時評   Tags: MMA  UFC  そろそろ記事の方針変えようか  
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やれやれというか今年もMMA関連はUFC中心に語る感じになりそうで、やっぱパウンドフォーパウンド最強を決めるアンデウソンとGSPの対戦がいよいよ実現するかどうかという話も出ているが、この二人に象徴される北米VS南米のMMAの構図というのが興行的にも競技的にもUFCを拡大させる要因になっているには違いなく、実際見事なまでにMMAでの闘いの入り方が対照を為している。それが保てる限りUFCの黄金時代は続くと今のところは思う。ということでここのところのUFCの雑記。

<<ビクトーも凄いことになってるね>>
<<ほとんど妄想の伽藍みたいなMMAランキングもいよいよ普遍的なそれに見えるのでしょうか?>>

<<UFCフライ級に見られるジャンル全体の成長>>

<<ビクトーも凄いことになってるね>>

しかしビクトーベウフォートも1996年のデビューだから非常に長いキャリアを持ってるわけだけど、競技能力はトップの位置にあるのは分かるが、未だに興行的にはどの辺りのポジションの選手なのか、どのあたりの評価であるのかあんまり分かってないまま見ている。

そんななげやり極まりない姿勢でピストン戦を見始めたのだが、試合が始まってしばらくしてビクトーの動きに目が止まる。脱力して柔らかな動きでピストンをいなしているのだ。そこからのデトロイトスタイル的な構えでの攻めなども見どころだったが、特筆すべきはどこかビクトーがガチガチな北米MMAの構造を見事に欺く、脱力や柔らかさを元にした南米的なMMA、アンデウソンやリョートのような格闘技への入り方になっているかに映ることだ。

 ピスピンとの相性もあったろうし、厳密にはちょっと違うかもだけど北米VS南米の闘いはUFCで最も水準の高い部分だ。それは統合が進みMMAが現UFCルールや形態に絞られつつある中でスポーツ化してしまうことで格闘技の持っている決闘や神秘性への言及に代表される可能性やら意味やらをスポイルするんじゃねえのかとか一部(オレだ)言われており、現MMAの方向性から離れてその可能性を追う場合「菊田vs桜木」みたいなおおよそ競技能力の前線から落ちた選手による形になってしまう。実際、格闘技の可能性や意味を求める傾向にある選手はMMAなどの現実から後退した位置にいるのがほとんどだ。


 現実はそう簡単にレスリングベースの北米MMAディシプリンに支配されまくってどの選手も戦型も一緒なんでことは全くなく、北米のMMAの構造化に対しての世界各国の格闘技の奇妙な消化を行う南米の崩し方という現実をアンデウソンをトップにブラジルの選手らは見せており、実際のところ真の意味でMMAの中で格闘技の決闘や神秘と言った可能性や意味の側面をシビアな試合の中で実現しているのは彼らしかいない。決してスポーツとなりつつあるMMAの中でそれが出来ないとは言えないのだ。

 その点はグレイシーが南米から北米に来てMMAを作り上げ、シャムロックなどレスリング出身者が向かっていった初期から変わらない構図であり、今度の「ジョゼ・アルドvsフランク・エドガー」もまさしく北米vs南米の強烈な対立。UFCの先鋭性というのはこれを保つ限り存在し、「アンデウソンvsGSP」は実現させずに期待値を高めて興行に繋げていくための幻だと思うのだけれど、まさしくその緊張を引っ張り続けるための幻ではないだろうか。


<<ほとんど妄想の伽藍みたいなMMAランキングもいよいよ普遍的なそれに見えるのでしょうか?>>

 さて非公式のMMAランキングというものは海外サイトなどで恒常的に行われているが、現在のように北米団体が最前線に広がり、ルールや判定基準などの競技的な整備が共通しているなかではかなりのところ客観的かつ正統に近いランキングとして捉える事が可能ではないだろうか。

 そもそもの話、団体や国によってルールも判定基準も、リングか金網さえもバラバラであるゆえに客観的かつ普遍的なMMAのランキング化などは無理であって、編集側の妄想が介入する余地が大きい。なんせPRIDE全盛期でUFCルール時代なんて考えもしなかったろう2005年ごろのランキングなどはこのありさまなのである。特に当時のミドル級のバラバラさは凄く、明らかにランク付けするためのコンセンサスもルールも無い。ではそんなランキングの見所とは一体何か?というと、それは今現在のMMAのトレンドということである。

 それを判別するポイントはランキング上位にある選手らが所属している団体を見ていくことであり、それこそ2005年あたりの日本格闘技バブル期はPRIDEのトレンドが席巻していた時代だった。現在のここのサイトなどを見るともうMMAの再統合みたいのが進んでUFC・ベラトールの北米団体が完全にトップで、3,4年前までライト級以下の日本人選手が上位にいたはずのジャパニーズMMA団体の下落が激しい。これは競技能力的にも興行的にも敗退していった結果そのままで、去年の12月の興行に現れたアメリカのローカル団体TPF出身の選手らにも幾人かの選手が敗退を喫してしまっていることで、MMAというジャンルの統合がUFCをトップに進んでいる中でどんどん後塵を喫している。3年くらい前に見た「1位 BJペン 2位 北岡悟」というころが懐かしい・・・

 UFCをトップとしたMMAの再統合がVTJなどを見ても現れているように、いちスポーツのジャンルとして固まりつつあるなか見る側の妄想ではなく厳密な勝敗の計算によってかなりのレベルまで客観性のある代物になってきてんじゃねえのかなあと。なので今のランキングを見るにきっちりとしたスポーツの方向へのジャンルの統合が進んでる現状が良く現れてる気がする。



<<UFCフライ級に見られるジャンル全体の成長>>

 MMAのジャンル全体の底上げといった進歩の面を今感じさせるのはローリー・マクドナルドのスタイルに見られる世代の進化ももちろんだが、デメトリアス・ジョンソンvsジョン・ダドソンのフライ級タイトルマッチをFOX大会にてメインに持ってきているあたりにUFCサイドは本当に新興の階級もきっちり成長させようとしていることだ。

 このメインもファイト・オブ・ザ・ナイト受賞ということで、わずかに作為を感じるが納得は出来、これはTUF優勝者がすぐさま王手を取るかといった面も含めて階級のコンテンツをどんどんこうして成長させようとしている意味で窓口を広げていってる面の成長もさることながら、「軽量級ならでは」の実際の試合の処理速度の速さの前にWowow解説に付いていた岡見勇信さえも解説し切れないなんてシーンさえある内容を見せたことも凄い。これでPPVや視聴率という結果にまで繋がればビジネスとして完成だがジャンル拡大の完成度の見事さはさすがのUFC。
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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