オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


K-1に対して一体どういうふうに捉えていけばいいのか・ここのところの立ち技の雑感

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: K-1  立ち技  名誉と報酬  
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 UFCの定点観測ブログとなってきていて大変良くないこのブログ、久々の立ち技に関しての記事。なのだが・・・・・・・

 
 昨年の大晦日に突然魔裟斗がエグゼクティププロデューサーを辞任したという、何故このタイミングで?という発表以降、誰もが新生K-1をヤバいと感じたと思うが、そこから3ヵ月後の現在クロアチア・ザグレブで行われたK-1グランプリの様相はどんなものだったのだろうか?

 
 本当にこれがミルコで、これがカラケスで、バダ・ハリなのだろうか?もう、試合内容の解説も糞もなく、ただ一言でいってしまえば選手たちにやる気がない。士気が本当に無い。


 それはグランプリでほとんどの試合が判定ばかりということを指摘するよりも先に、単純に試合内容に関して見ても格闘技において真に重要な距離の探り合いの意識がまるでなく、それは自分の制空権を形作っていくためのジャブやミドルを撃つことがほとんど見られないうえに、いきなりハイキックや飛び膝やストレートでの一発賭けのごり押しで超至近距離になってグダグダのクリンチばかり。おいこれキックボクシングやり始めの人間かよ!ヘスディ・カラケスとかあんなごり押しの飛び膝連発みたいな隙だらけのイスマエル・ロントなんてカウンターや制空権を作る打撃をやってくことで簡単に沈む相手と思われふつう負ける選手ではなかったはずだがこれはオレの勘違いか?


 もうボクシングの技術がどうとか、そういうことを書くことさえ脱力して出来ず、今のUFCやボクシングに慣れた目で観たらヘビー級の体格とミドル級の体格の人間を闘わせているバダ・ハリvsザメドフは、その試合内容も含め一世一代のスターであるにもかかわらず曙とボブ・サップのフリークショーの亡霊を口寄せしたかのようにしか思えなかった。

 バダ・ハリはFEGのK-1の活動が停止し始めたと同時にボクシングの転向を発表し、立ち技最大のスターが撤退するのは残念な一方でジャンルを超えてどんな活躍が出来るかの期待があったのだが、去年より結局K-1に戻ってきて立ち技の方のアンデウソン・シウバを不安を残す試合内容を残し、そののちに多数の事件を起こしたことで逮捕されバダ・ハリの豊穣なこれからのバイオグラフィが失われたと思う。

 そうした豊穣だったはずの未来が失われたのを示すように、あのバダの居合抜きのように高速で仕留める緊張感がまったくなくなっており、あんな一発を打ち込むような試合内容になっているとは思わなかった。「ボクシングに言っても成功するだろう」という感想があったのも今は昔で本来ならそうした止めの一刺しへの自分の制空権へと持っていくためにきっちりジャブを打つなど行っていくはずなのだがそれもない。これはモチベーションもそうだが本当に契約上どうだったんだろうとすら邪推してしまう次の試合での棄権も含めて戸惑わされ続ける。

 そんな今大会にもベストバウトはある。スーパーファイトのサーモ・ぺティvsシェー・レイだ。ほぼ無名であるこの二人には未だに格闘家として確かな名誉と報酬を受けていないだろう。だけどK-1という舞台の大きさは知っていることだろうし、これからその名誉と報酬を獲りに行きたい。スーパーファイトの段階でようやく明確なモチベーションの上で成り立つ、お互いの制空権を探りあう試合の駆け引きが展開される。

 そして今大会で無残な試合を残した中心のファイターはもう既に確かな名誉と報酬を受けてきた選手たちばかりなのだ。




 立ち技の再編の先方には結局グローリーに頑張ってもらうしかないのかな、と感じる一方、立ち技界隈で名誉と報酬を受けている選手でももう相手がいなくなっており、現在の中量級トップのペトロシアンがオーレ・ローセンと闘うというくらいにまでなっている現状、ほんとにイニシアチブをどこかの団体が取ってくれないことには本当にこのジャンルは終わりかねない。なにより名誉と報酬もかなぐり捨てた試合を見るのは本当につらいものだと本大会が教えてくれたからだ。


 地元クロアチアにて、ミルコが優勝して幕を閉じた。これでK-1でもPRIDEでも王者となった唯一の選手となった。だがしかし、今のK-1で今のミルコがこの優勝でいかなる名誉と報酬を受けたのかは定かではない。
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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