オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


もう欧州も米国もここに基地なるものを作るわけないか思わされる日本のMMAの物事

Category: MMA   Tags: MMA  UFC  岡見勇信  
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 ここのところの岡見勇信UFCリリース・9月29日の日本MMA興業での外国人選手の計量ミスの連発・それから2000年代の初頭に伝説的な仕事を残した桜二本の現在の迷走や処遇などが繋がって「日本にはMMAの旨みってまさか、いろんな意味で無くなってるの?」と極度にブルーになってしまう発想に思わず至ってしまった。


 いまのMMAにとって日本は一体どういう価値や位置にいるのだろうか?

 UFCで日本人で唯一勝ち残ってきた岡見勇信のジャカレイ戦の1Rノックアウト負けにより下されたリリースに関しての解釈はもう、ここのところの格闘技ブログではひときわ凄まじい海外サイト翻訳&見解を次々に載せることで気をはいている格中 -Fighting Addict- 様のこちらの記事を読めばその背景と理由がおおよそつかめてくるし、またMMAというジャンルの現在と岡見の今後を考えるにこの結果を大きく悲観することはないという意見を載せている意味でもマクロ視点からミクロ視点までほぼフォローされている。

 なのでもはやオレがいうことはほとんど何もないのだけど、ただひとつ今回のリリースの解釈でUFCの日本市場の価値という視点ではなんというか、後に続く物事と繋がってブルーにさせられる。

 UFCは次回日本大会は開催するのか?日本での大会は実入りがあったのか?なんて話も流れ聞くのだけど、岡見切っちゃうというのはそれは日本市場へのプライオリティが弱くなっている面もあるのでは、なんて解釈もどこかで目にすると、実際今の諸海外にとっての日本のMMA界隈はそこに参加することへのコストに見合った名誉と報酬のリターンがあるのかどうか。という部分で話が次のように繋がる。




 9月29日にパンクラス20周年大会から修斗、桜井マッハ主催のマッハ祭りがあったんだけどそこで招へいしたUFC出場経験もある海外の選手の幾人かが契約体重を超過するなんてことが立て続けに起こり、これは感情的には日本が舐められてるのかとか感じたり嫌な偶然が重なっただけなのかなとか(ほら、格闘技ジャンルほどこういうシンクロニシティってやけに印象深くおこるものだし、それで時代変化が目に表れるという)思った一方で、しかし日本のプロモーションサイドからしてもそんな海外選手のリスクやコストに見合うモチベーションとなる対価があるのか、また契約体重守れなかったまま試合をさせるなんて興行と競技のグレードを下げる真似をしていいのかなんてことが鳥沙汰された。


 しかし、その中でも凄まじいのははまさかの桜井マッハ周辺だから震える。相手、シャマール・ベイリーが当日会場に姿を現さずに急きょ代理の韓国選手イム・ジェソクとの対戦になったのだが、なんとマッハはTKOで負けでしまう。せっかくのメインにベイリーは何をしてくれたんだと第一ニュースでは思ってしまうのだが、ところがその後のベイリーのツイートからなんとその内部ではそもそものマッハ自身が契約体重を守ることができず、急きょキャッチウェイトでの対戦になったのだがその契約がまとまらないゆえに今回の事態となった、という事実が表れている。


 真相の部分は不明ながら、事実に乗っかっていってもこの一連の事態はやけに戯画的に映る。マッハの体重オーバーそれからの契約のごたごたによるメインの変更、そこでの韓国人ファイターがKOを奪ってしまうという流れ。日本のMMAの歴史を構成してきたレジェンドであるマッハがこうまで迷走し、元UFCファイターに愛想を付かされ韓国に殴り負けるというこれらはここのところのMMAのパワーバランスを一種戯画化してるようにしか見えなかった。(※後日もう少し事実関係は掘り下げられ公式見解あるとは思うが)





 それにしても、マッハの迷走はちょっと想像以上にキツいものがある。そんなもんファイターの晩期なんて美しくもないのが当たり前だが、日本のMMA史を簡単に作ったとしてもほぼハイライトの位置にあることは違いない選手がそもそもの契約体重を守れていない姿はきつい。

 
 桜庭もそうなんだけど、日本MMAでジャンル定義を行う仕事をしてきた桜二人がその実績の印象を覆しかねないかのようなキャリアを現在歩んでいるのを見て(いや桜庭はそこまで言うほどじゃないか)、それ自体も象徴的と言っちゃっうとどうしようもないのだけども。


 こうして岡見UFCリリースの一つの解釈にUFC日本大会問題から海外選手の日本プロモーションへの対応などからレジェンドの失墜傾向などが直列して「日本のMMAの市場価値は」だなんてブルーな瞬間を感じてしまうのだった。ここのところのこんな事象の重なり具合にから感じるのは、MMAはさらにトレンド変貌して「日本がUFCを目指す」という構図よりも一段落ちた現実であったりし、やっぱこのあたりの状況を一番うまくグレード高く興行にしてるのは今VTJが最前線にあるのかな・・・なんて思うのだった。また計量ミスとか起こるなよと願いつつ。

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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

Comments

桜庭は別に迷走してるのでなくただプロレスという彼が元いた世界に帰っただけではないでしょうか
今の桜庭は昭和新日本における藤原ポジションになりそうな感じで、末期dreamでの入場するだけで痛々しさを感じさせた頃に比べて、ファンとしてはむしろ嬉しいのですが
>たきさん

桜庭に関してはまたちょっと文脈が違ってくるので
確かにまとめて迷走と書いたのはやりすぎたかなと思います。
僕もプロレスに戻るということは都落ちを意味するのでなく
豊饒な意味が出てきていると考えますし。

ただ2000年代のベストを飾った選手の晩期ってことでは
なかなかその栄光を支える形になり切れてないのが
時分には歯がゆいなと。
(とはいえ国内外の様々なジャンルの
名選手たちの晩期が決して黄金期の栄光を支えるような
美しいものでなくむしろ痛々しく悲惨というケースも
枚挙にいとまがないため、珍しいことでもないかもしれません)
日本の格闘技市場が崩壊した理由は
確かに選手個人の問題(旗となるべき青木の意識の低さ)や「お茶の間」格闘技ブームの終了など様々な問題があると思いますが

私はもう単純に地上波で流れ、大晦日でビッグイベントをやる「メジャー」が選手にギャラすら支払わない、組織として異常なありかたにあったと思っています

桜庭やアーツにすら一切ギャラを支払わない様な「メジャー」がいくら佐藤煽りで最強を煽っても、
私はもうげんなりとしか感じませんでした

それにストーリーの組み方がドヘタ
秋山だって復帰させるのであればUの生き残りと連戦→大晦日で田村戦がやれたはずですし
青木は腕おり中指以降は完全ヒールとして「こいつを誰が倒せるのか」みたいにできたはず
自演戦の後、制裁マッチとして自演戦リターン(ただしMaxルール)みたいな露悪的だけども「受けるであろう」センスもなかったのでは・・・
>たきさん

僕は今は格闘技市場崩壊というのを
地上波の撤退だとかプロモーションが未払いのまま踏み倒すとかの倫理面云々や選手側のプロフェッショナリズム(しかも観客が熱狂できるよう煽る、積極的に試合を動かすなど興行的な意味での)にばかり
要点をおいてなくて、やっぱMMAなりK-1なりの
新興ジャンルが成長する段階での興行面と競技面揃ったグレードの上昇が行われないまま
格闘技バブルという現象そのものだけ先行して弾けた、
という印象です。

新興ジャンルのグレード上昇のための地固めで
格闘技バブル時点で金メダリストだとか
地上波用のフックと別に、修斗やパンクラスなど
競技団体がメジャーに上がっていく「PRIDE武士道」とか
K-1末期ですが「甲子園」とか
キック界のメジャー以降かの「ライト級」など
頂点のメジャーがたたき折られたのはもちろんですが
格闘技界のトップとボトムがこうして
繋げきれなくてグレード上昇が断たれたのが歯がゆかったです。


あとは遺恨や文脈をもとにしたストーリーを興行に、
というのも過去のこのブログの記事と意見が完全に変わってしまいまして、
いまは「ストーリーが含まれればラッキーでより美味しいけど
そればかりを主にしちゃうと危ない」という感じです。

僕はストーリー決めるも試合はヨーイドンで始まるまで
なにも結果は見えないため、現実に起きたことの意味作用を看取るのは好物ではありますが、
それとは別に興行メジャーのトップ部分を
そういう面にのみ置いちゃうと茶番の様相を
示すようになっちゃう(近年でもJJ対ソネンとか)

弾が少ないバブル崩壊後は
そういや紙プロでもヒールがどうとかが
主な文脈になってましたね。
今考えるとストーリー興行は
選手陣営にとってリスキーであり、
交渉めちゃめちゃ難しくて
プロモーションサイドがやりたくても実現できなかったんじゃないでしょうか。
桜庭VS田村組むのですらもう何年もかかってたわけで
ストーリー興行実現って逆にとれば
「やむにやまれなさ」があるとも見え、
その点でも最近は乗りにくいところあります。
おっしゃる事は良くわかります
ただ私には秋山復帰後の日本での対戦相手には意味を三崎&デニス戦以外、全く見いだせませんでした

であるならばジャカレイやガレシックなどのdreamで組めるトップ選手や厳しく査定される相手との連戦で認めさせるか
かつてのシウバのように主食日本人な路線で「キャラ」を確立させるかのどちらかを歩んでも良かったのではないかと

ハルクトーナメントみたいなことをやるぐらいなら主要選手できちんとした興行の横糸と縦糸を作って欲しかったわけです
Dreamはそれすらうまくいってなかった印象があります

あと最後にしますが結局、私も含めて大勢が総合、立ち技に夢中になったのは競技性としてではなく、そこに最強という物語を見いだしていたからだと思うのです

例えば修斗最強=軽量級最強とか、それ自体は悪くはないのですけれど

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