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堀口恭司UFCデビュー・アンダー25の選手の新世代感発生のポイント

Category: MMA   Tags: MMA  UFC  
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 ざっと見たところ、もう30歳、もっと言えば25歳以下のMMA選手はその出自となる空手だとか柔術だとうか格闘技のにおいはほとんどしなくなってて最初からMMAでのスタートであったりするため、単純な体力や瞬発力の強度はもちろんだがそれ以上に自然に身に着けてる動作や戦略の滑らかさというのが印象深いのが少なくはない。

 堀口恭司UFCデビューによって改めて思う、アンダー25歳あたりの選手の新世代感とその発生の考察。

 数々の期待された日本人のUFCデビュー戦が不慣れなことや絶妙にいやらしいマッチメイクなどが重なり、鼻っ柱を折られるというような鮮やかな敗戦というよりかは各ラウンドで上回れず無念の判定負けといういささか鈍い結果が多数だった。

 その意味で堀口恭司はすごいヒヤヒヤさせられながらも2Rにパウンドアウトさせたのはそういう日本人選手UFCデビューの鮮やかさと実際の試合の鈍い現実を弾き飛ばす意味で素晴らしかった。リリースぎりぎりらしいペイグとはいえ圧倒的なリーチ差や、スタンドからクリンチなど際での攻防の詰めの弱さなどで上回られてる面は否定できなかったために日本人デビュー戦の前例に漏れないような試合になったろどうしようと一瞬思ったところだったが、完全に出足を潰され制空権作られる前に持ちうるステップインの早い打撃を生かせたのはすごかった(なんていっても小見川デビュー戦はいまや階級でフラッグシップ取りに行くレベルのチャド・メンデスであったり山本KIDは現在チャンプのデメトリアスジョンソンであったりするのだが)パンクラス発で徳留一樹とともに、日本のMMA競技団体老舗から20代前半で現代MMA総本山に送り込めてるのはまあなんというかギリギリ繋がってる感じではある。

 いささか気にかかるのはやっぱスタンド・クリンチ・グラウンドと各セクションの切り替わりの激しいMMAというジャンルの特性上、セクション切り替わる時の際の攻防や繋ぎというのがどれほど洗練されているか?という点にオレはMMAの世代の新陳代謝を感じるのだが、23歳の堀口や25歳の徳留を見ていてヒヤヒヤさせられるのはそのあたりの洗練が同世代のUFC選手(の上位)と比べて見えにくいところだ。

 例えば24歳で10代の早い段階でMMAデビューしてるローリー・マクドナルドがわかりやすいんだと思うけど、あれは本当に北米MMAという競技特性が固まっている時点でのデビューであるので早い段階で各セクションの技術の習得という以上に際の繋ぎや攻防の滑らかさが凄まじいと思わされたのだが、日本人の若手でまだこうした鮮やかさは目にしない。

 修斗の子・日沖発ってのはそのニックネーム通りのまさしく日本の修斗という競技環境に適応した選手であってそれっぽいのだけど、現在30代に突入した彼は北米MMAの競技環境下でその洗練を出し切れているとは言いがたい結果を見るにこれを日米のMMA環境視点・世代視点などに分割しちゃうととりとめがなくなってしまうけど。


 やっぱり国内ではまだリングと金網と使い分けてる上に肘の有り無しといったルール面も大会ごとにまちまちだったり、判定基準もまだ現代最前線にアジャストしきれてない感じはあるため、単純にジャンル環境が未整備であるためや、そのうえでのジムやトレーニングの方針や結果による技術蓄積などから、そもそもの若い選手本人の知性とセンスなどなど日本におけるローリーマクドナルド誕生には各要因のブラッシュアップが望まれるのだが、日本MMAが資質ある人間を新たに選手として呼び込めるだけの名誉と報酬を提示できるのかも見るとなかなかそうした新世代の登場ってのは遠いのかもしれない。


 堀口恭司UFCデビューは純粋にタイトル奪取を望む一方で、最前線の場にいることで23歳の期待かけられてる選手がいかにそのスタイルを変貌させていくのか?という点に個人的にはウェイトがかかっている。日本MMAのネクストを考えると、新世代的な選手の登場は選手そのもののセンス以上に、ジャンル環境もまた選手を作り上げているには違いないので整備はより必要になるのかな、と。PRIDE崩壊でUFC吸収時代の2007年以降ってよりジャンル環境が固まることでスタイルが変貌していった選手は少なくなかったように思う。
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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