オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


UFCヘビーウェイトという、観るに値する/値しないが極端な階級

Category: MMA   Tags: ---
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ファブリシオ・ヴェウドゥムvsトラヴィス・ブラウンは少々期待外れだったという思いが拭えない。UFCのヘビー級はヴエラスケス・JDS・アントニオシウバ、それからハントかネルソンが入るかどうか。と言うメンツとそれ以外の試合が他階級と比べると異様に試合展開の強度が低く見えてしまうというか。これは一体どうしたことか?




UFCヘビーウェイトで少し前まで名を為していたミルコやアリスター、フランク・ミアといった選手たちの無残のような落ちぶれ方というのがやけに印象深く残っており、それは単なる敗北というそれではなく、単純に試合内容から強度が無くなっているということに尽きる。カットマッチだと揶揄されもしていた、あのアリスターvsミアで鈍痛のような退屈さを抱かなかった観客はいるのだろうか?

キャリアが幾ら敗北を重ねつつあり、衰退傾向になっていようが、例えばBJペンやディエゴ・サンチェスといった選手らのパフォーマンスに関してはタイトさを保っており、たとえ敗北を喫しようがそこで展開された試合の強度を忘れることはない。

ところがヘビーウェイトになった途端に、なぜなのか陰鬱になるような試合の強度足らずのような展開が頻繁する。これはオレ個人のみの嗜好の問題というのは否定しないまでも、なぜこうした印象抱いてしまうのかを考えてしまう。


理由のひとつとしてヘビーウェイトは単純にMMA全体でも選手層が分厚い階級ではないから、他階級のように膨大な選手層の中での競争に晒される中で、選手が適正の階級さえ時に変えてしまうというのはあると思う。現在の中軽量級が、実質的にMMAジャンルの最先端にあるというのはここ数年で疑いようはなく、今でもその熱量は高いだろう。


こんなことを長々と思ってしまうのもトラヴィス・ブラウンのパフォーマンスへの期待が大きく外れ、試合全体がアリスターなど失墜を始めつつあるファイターに重なったせいだ。トラヴィスはあの恵まれたリーチを持ちながらスタンドで完全に律することをしきれなかったし、ヴェウドゥムにテイクダウンを取られて抑え込まれて以降にはスタミナを大きく削られ、その後のパフォーマンスは大きく低下して行った。

これはヴェウドゥムを褒めるというよりかは、ブラウンの問題の方が先に来る。他階級では同一または近似する長身のストライカーvs柔術ベースのスタンドというケースの試合展開で解決している展開だったものが、ブラウンは解決してない。

構図は異なるんだけど同大会のセローニvsバルボーザ、あれの決着となったジャブがベストタイミングで入りセローニが仕留めたというあの試合、まさかのライト級で起こるのは凄まじいこととも思うのだが、もともとヘビーでは打撃のウェイトが重たいゆえのジャブひとつでも命取りになる、というそれを、ブラウンができておらず軽量級のほうが為してしまっているという皮肉。

ビンス・マクマホンから榊原信行に至るまで「興行の成功には神に選ばれた人間の階級ヘビー級が必要」と言わせしめる興行格闘技の花形の階級なのだが、ガチガチの競技水準の底上げ以降になるとどうしても抜けが悪くなる可能性少なからず出てくるのではとも思う。少なくともMMA-ヨーロッパ立ち技などを観ている範囲ではだが。

これが柔道からレスリングなどの競技格闘技での重量級でも同じ事が言えるのか?というとここは調べ切れてないからわからないし、また観客に披露する目的である興行格闘技ゆえのヘビーの緩い感じが今では引っかかるのかもしれない。

とりあえず中軽量級での競争が極端になってるのと反比例して興行の神の階級と呼ばれるヘビーの光景がいささか魅力が停滞するという現象はそれはここだけの話ではなくて、往年のK-1MAXが活躍してるなかでのK-1本体だとか、今のボクシング界隈であるとか少なからず目にするものだ。この階級は特に興行性と競技性という相反し合うポイントに立っていると思わされる。
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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