オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


タイのフロイド・メイウェザーフォロワーvs井岡一族の野望 頂上決戦

Category: P・M・BOXING   Tags: ボクシング  
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 村田諒太&三迫ジム~フジテレビラインはまだ五輪金のアマチュアがプロにという構図からか階級のトップにはゲンナギー・ゴロフキンがおり、村田はそうした世界の潮流に乗り、立ち向かっていくという方向性になってる。というのは改めて日本人がアマ五輪金を取るということもトピックスながら日本の地上波にて明確に世界のボクシングの潮流をほんの少しでも感じさせる意味でもトピックスであると思う。ここには村田が世界的なボクシングプロモーションのトップランク社と契約という背景もあるけれど、日本のボクシングのゴールデンでの放映において、スポーツなら必ずやる世界の存在を語るという当然の事さえ、ほとんど見受けることはないのだ。

 井岡一翔にはすでに同階級の最強であるローマン・ゴンザレスとの対戦がファンに熱望されるも、TBSにて放映される方向性にそれはない。ゴンザレスはまるでいないかのように扱う。代わりに、「3階級制覇」などそうした肩書きの面ばかりが強調される。ゴールデンでの日本のボクシングはいつのころからなのか誰と誰が闘うか、どちらが強いのかといった格闘技の根源的な興味を煽るのではなく、まるで記録競技(極論してスキージャンプのような…)を語るかのように見える。倒すべき王者はK点の扱いか?とさえ感じる。それがいつの間にやら常態となっている。

 しかし今回のタイの34歳のIBFチャンプ・アムナット・ルエンロンはK点に据えるにはあまりにも相性の悪い相手だった。オレにはルエンロンのそのスタイルは、直近に丁度メイウェザーvsマイダナ戦もあったからか、まるでメイウェザーを追っているかのようだった。そして、その試合内容ですらもメイウェザーに立ち向かう相手という構図に近似していったのである。




 前の試合の高山vs小野戦との差というのもあってか、デトロイトスタイル・L字ガードから距離に合わせてガードを上げる構えのルエンロンのジャブの一発を打つその前身の動き、そのタイトさを観た時点で相当の相手だということがわかる。井岡にとって若干のリーチ差、若干のフィジカル差が開きながら、一発当てればステップで離れるという試合構成を取るという、井岡が制空権を取るには厳しい条件が数多く揃っている。

 傍目から見るとルエンロンが打って下がるで、井岡がガードを固めながら前に出るという絵面だから井岡が攻めててルエンロン押されてるみたいに見えるから、リングジェネラルシップは井岡取ってんじゃねえのということでTBSデシジョンの根拠にしてるような奇怪なジャッジが一名あったんだと思うが、ルエンロンは基本ああして制空権を掴むスタイルを取っているのだと思われる。このあたりにメイウェザーフォロワーを感じるわけで、実際にロープかコーナー際まで両者の距離が詰まってからの井岡の打撃をルエンロンがL字ガード&スウェー、そしてステップで脱出まで行うそのシーンは、昨日のメイウェザーvsマイダナ戦で幾度も観たシーンに近かった。

 問題はというとやはり井岡の方にあって、これまでのスタイルを観る限りマイダナのようなフィジカルの強さとひたすら前に出て、距離を潰して一気呵成にってタイプじゃない。ボクシングの距離で基礎中の基礎を研鑽するタイプの選手だ。

 それがこのタイのメイウェザーフォロワーとはとにかく相性が悪い。メイウェザー型のスタイルと基本ボクシングのやりあえる距離で、打撃とガードのテクニックで闘うのが主体って構図はメイウェザーvsサウル・アルバレスが究極で、もう一切ボクシング攻防の距離での技術戦なんてメイウェザーはやってくれないという試合だったのを思い出す。


 アルバレスはまだフィジカルという部分があったから圧力に突破口がある瞬間が多かったけど、井岡は下の階級から上がってきたという構図でそのアドバンテージさえも薄い厳しい条件で試合しているかに見えた。打開となりえる点はルエンロンが中盤以降までに序盤の試合展開を持続しきれるスタミナにやや難がある点が見えたことと、そこまでに井岡が相手の距離を測れていた、というところな気がした。



 4団体時代で複数階級制覇ってのは手を出しやすくなったかどうか?とは思うが、しかし選択肢が拡げられてボクサーとしての格を挙げる方針が複数階級制覇に限定される記録競技化してて、しかもゴールデンで世界の名のある猛者との戦いというのを無いものにして語られるというのはそれはやっぱりダルい話ではある。

 TBSで「これがリアルボクシング」とか煽りで言ってたと思うけど、これが2000年代いっぱい亀田を推してきたフォロースルーなんだとしたら悲惨だよなとと思わされ、亀田以上にやはりタチが悪く権力者であるのは当代テレビ局。井岡陣営がこうしたラインとなったのもやっぱ地上波興行上の関係ゆえなんだろうかとも思う。競技と関係ない話になっちゃうけど、なかなかボクシングに限っては価値基準みたいなものが乱反射してるというのは言われてることで、結局単純なのは「強いスターを倒し自らがスターとなる」LINEAL CHAMPION(正当たる王者の系譜)を追うことなんだけどなかなかそうも行けないものなのか?
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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