オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


Under 155lbs

Category: MMA   Tags: ---
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選手層のパワーバランス激動によってウェルターのトップクラスくらいまではフィジカルの比重が強くなりすぎちゃうことによるシーンの過渡期・膠着の感じはある。そうはいってもウェルターでジョニヘン以下はまだバリエーションが豊かだし、ミドルもワイドマン以下の選手も北南米混戦の状況は続いてる。

 




 極限はライトヘビー級で、JJは無論のことながらアンソニー・ジョンソン、フィル、ラシャドに加えてダニエル・コーミエまでヘビーから降りてきておりこの階級はもはやレスリング&フィジカルの北米MMA構図の局地にある。また彼ら全員が黒人選手って部分さえ含めればある種アメリカのボクシングヘビー級のアリやフォアマンといったレジェンダリーな時期を想起させるというか。かなり前にUFCはポストボクシングだなんて書いたけどライトヘビーこそその原風景を想像させる。逆にUFCヘビー級はコーミエがいなくなったことでトップ4以下はスカスカになってる印象。

 ウェイトが上がるごとに強硬さや一方的な感じが出てくるのに対し、ライト以下になるともう少し柔らかでバリエーションを感じる。ライト以下になるとレスリング&フィジカル併せ持つ強硬が大きくないために上位陣のバリエーションも豊富になっていくし、そこには日本人選手はじめアジア圏の選手が食い込んで行ける幅もある。




 MMAの技術進歩面というのをフィジカルの構築面を抜きにして語るのはそれはナンセンスではあるが、適当なレベルだけど軽量級になるにつれフィジカルそのものによる圧倒という側面は減るため、MMAというスポーツの持っている自由さやバリエーションの広さというのを今最も見れる上に洗練が進んでいるかに見える。

 先日の宮田和幸の発言に乗っかって話し続けちゃうと、ライト以下軽量級ではレスリング&フィジカルが覇権を取り切っているわけではなく、レスリング発のTJディラショーの脱力&ステップによる攪乱なんて見るとそこに現MMAの広がりを感じる。

 最近は大会数も増加しているためかなり前のことのように感じるけど、「北米MMAシーンにおける第三勢力のロシア」ということでデメトリアス・ジョンソンvsアリ・バガウティノフに注目していた。これは男子最軽量級という枠内でやけに重厚な印象を残した。ジョンソンのタックルや組みをバガウティノフは対応する。バガウティノフは打撃戦による決着を狙っていたと見るのだが、ジョンソンはそこで組からの際を首相撲に変えての膝をはじめ、多彩な攻め手によって圧倒していく。この辺に軽量級北米MMAの多様さvs重厚で打撃の攻め手を持つロシアMMAの地層という戦いが展開されているかのようで面白かった。




 MMAというスポーツが細かい階級整備が為されていくことはまあやっぱ他競技格闘技に隣接していく中で当然の帰結だけど、現行のUFCの中では選手も増加し大会数も増加。そこでライト以下軽量級では試合の中で展開される戦略の早さや動きの量・世界各国のスタイルの参戦の可能性などなどを含めて注目に値してる。


 さて余談なんだけど、興行格闘技の初期段階はめったにいない人間を闘わせる見世物で銭を集める・またはあるイデオロギーを抱えた人間と同士の決闘であるということからヘビー級や無差別級での対戦が重要になる。そこから格闘技のレベル(これは技術という面でなく、階級整備はもちろん選手の安全まで含めた競技環境もってこと)が変貌する中で、小さいものがデカい荒くれ者を締め落とすみたいな無差別級の見世物の段階が終結して中・軽量級に比重がかかりヘビー級が弱くなっていくなんてことはあるのだろうか?

 先行のボクシングなどを見ると重量級事情は傍目には難しく見えるが、MMA界の環境とは違うので簡単に敷衍できるとはいいにくいし、「そもそもヘビーは弱まってないよ」と言われればオレがわかってないだけでそうかもしれない。ぼんやりとした印象で興行格闘技のジャンル進化のなかで競技性が高まるなかで初期段階のヘビー⇒中軽量級へと進歩、みたいに捉えてる、で、ロンダ・ラウジーがすごくうまい具合に初期段階の見世物的で鮮烈な女子MMAの印象を見せる時代の寵児となってる感じ。
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