オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


トムソンvsグリーン MMAにおけるパーネル・ウィテカーの感じ

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
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 先日のUFCはローラーvsブラウンのタフファイトやアンソニー・ジョンソンの疾風怒濤ぶりやらフェザーでバミューデスが正確性も処理速度も遥かに上回ってグイダを圧倒したことなんかが印象深かったと思う。が、ジワジワ印象深い何かがあったのはあれだ。トムソンvsグリーン。

 あれはそう、感情的には退屈な試合だった。しかし妙に引っかかる面白さであり、これは多分グリーンのスタイルが関係してる。トムソンのスタイルとグリーンのスタイルが噛みあうことによってこの試合、想像以上に高速でお互いが動く。現ライト級シーンらしい処理能力の高い試合。そう、お互いのディフェンシブな動きの正確さや処理が面白い試合だった。

 特にグリーンの柔らかなディフェンスの動きによってリングジェネラルシップを取っていく感じ、あれはまた伝説のボクサーの一人を思い出すそれだった。

 グリーンの脱力を基調としたダッキングやスウェイバック、肩を使ったブロッキングなどなどを駆使して相手にペースを握らせず、その上で組みもすごく上手く外していく。正直、今回のトムソンのような巧者に当たった場合はそれはどうしても判定が分かれる形になるのだが、ここまでオフェンスよりもディフェンジブである面で正確で処理能力の高いスタイルってのはそれは極限のひとつでもあり、中・重量級を覆うレスリング&フィジカル比重が薄いゆえのライト級ならではのバラエティさってのをまた一つ証明してる感じではある。

 脱力ディフェンジブ系統で魅せるというグリーンのスタイルは、それは決定力の無いアンデウソンというよりかはボクシングの伝説的選手の一人であるパーネル・ウィテカーのスタイルのそれに近似してるとも言える。

 パーネル・ウィテカー。80年代後期ー90年代に中量級で活躍した選手だ。その巧みなディフェンシブ技術によってポイントを取っていくスタイルを取った選手だ。オリンピックメダリストのプロ転向というエリートのケースである。



 簡単にハイライト集を眺めてもわかるように、その特徴の多くが巧みで柔らか、かつ正確なディフェンスとフットワークによる動きで翻弄し、試合を作っていく。グリーンのスタイルというのはちょっとこの感じを思い出すわけだ。


 トムソンとの対戦は本当にお互いが決定打をあたえたり、組みや投げによってグラウンドでキープ、といったポイントがどちらにつくかってのを決定付けるようなシーンがほとんど生まれなかった。でもこれ間合い測ってどちらが先に手を出すか攻めあぐねてるとか、お互い組の競り合いを金網際でやって攻めあぐねるとかいった膠着試合というそれじゃなく、お互いがもう持てる攻め手ガンガン出してんだけどディフェンスも凄いためお互いが攻め手を無効化してるという動きのグルーヴが噛みあった凄い試合だったと思う。


 ペティスへの挑戦者にはいよいよロシア出身・北米AKAのフィジカル&レスの水準高いハビブ・マゴメドフが上がってくるかと思われるが、オレはグリーンのスタイル見るに早くもあのペティスの全身連動の速度の速いオフェンスぶりとの組み合わせをおおいに期待してしまう。

 なんというかMMA特有の多様性の感じってのはウェルターがGSPのエレガントが過ぎ去って、これは偏見が過ぎるがフィジカル強いやつ身体デカいやつのタフマンファイト的な方向の一方でライト級がいまかなり表現してるか?と感じている。…いやいや、というよりもキック・ムエタイ的な痩躯さによる立ち技の比重がかかってる選手がトップ周辺に多いおかげなのかな?こう感じるのは。

 
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