オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


アンソニージョンソンに舐められる状態にまでなったアリスターの明日は一体 UFN50

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: UFC  
無題


アリスター・ムサシ・ジャカレイとメインが往年のDREAMみたいですねいやいやK-1のようでもありますねだなんて言われていたが、その中身は地獄。

アリスターvsロズウェル

 キツい試合だ…どんどん薬物検査もタイトになって以降のUFCで、フィジカルとドライブをかけた打撃戦というのがいささかダウンの傾向にある中、振り返ってみればアリスターはさらに自分よりも高いフィジカルの相手との試合やってるという。

 アリスターの攻め手にロズウェルがまるで引かないし、金網際での組みでの展開も簡単にロズウェルに取り返される。フィニッシュになったのもかなり見切られてのカウンター、と見えて、これまでフィジカルとドライブで圧倒してきたアリスターがフィジカルで負けるという悲劇だ。

 MMAプラネットの評などではアリスターが脆くなったみたいに書くけどそうじゃない気がしてならない。どうもMMAを巡る環境が激変した結果がアリスターにのしかかった結果みたいに映る。そこには薬物検査の厳重化、MMA技術の平均的な洗練の、選手層の激増、体格とパフォーマンスに合わせた適正階級への移動・・・

 アリスターも振り返ってみりゃあUFC以前にはそのフィジカルをベースにして制空権を取る・圧力で相手の攻め手を消したうえでの、技術を上回る完全決着タイプではない。ハイスパートな打撃戦による足し算での圧倒が主。しかしUFC時代には基本的に制空権をとりキープする意識ベースでMMAの基礎面が底上げされており、アリスタータイプはそうした意識を踏まえたうえでないと効果が現れない。

 ヘビー級で一見舐められがちだったロイ・ネルソンがその実ヘビー級の中でもかなり相手の攻め手を封じる制圧の意識を元にした基礎力がかなり高いように、この階級もすでにハイスパートによる足し算が有効じゃないのは自明で、その上でフィジカルすらも上回る相手が立ちはだかる。今考えるとアリスターの下落(ならびに、格闘技バブルあたりで活躍したヘビー級選手)は本人が現代MMAに適応しきれてないのもあるが、それ以上に環境の激変も関係あると思う。

 結果、ライトヘビーのアンソニー・ジョンソンが「オレヘビー級もいけるよやれるよこの野郎」みたいな感じで、この相手なら安牌で「ヘビーも倒せる、ウェルターから広い階級を闘ってきた選手」という価値を取りにくるくらいに舐め腐られるようにまでなってしまってるんだと思う。

ムサシvsジャカレイ

 DREAMミドル級決勝の、半ば不完全燃焼な決着の再戦。しかし・・・ムサシってボディワークやステップの脱力スタンスで制空権握ってく、メイウェザーのやってるようなデトロイトスタイルで闘うような選手だったっけ?

 これが全然ジャカレイに対して有効に働いてない。リードジャブがぜんぜんジャカレイに当たらない。ミドル級、MMAにおけるデトロイトスタイルと言えた脱力とタイミング、カウンターを有効にさせたスタイルだったのはアンデウソンだったのだが、ムサシはその領域に達してないしもともとの資質もこのスタイルに向いている気がしない。タイトな構えからの制空権を取る打撃+圧力、そこんところがムサシの本領だったような・・・現代MMAを推し進めるジャカレイ相手に、ここのところトレンドになっているステップ&脱力によっていなし、打ち込む方向に見定めたせいだろうか?

 ジャカレイの進行を止められないためにジャカレイが軽々とテイクダウンにまで持っていく。1Rの時点で完全にスタンド~グラウンドまでをジャカレイが制圧しており、3Rの決着もムサシの攻め手を全て封じたうえの完全決着。

 ミドルのチャンピオンシップを目してムサシはスタイル変化を行ったのかもしれない。しかしディラショーのバラオン戦という大一番での変貌と別に、なにか本質から離れてしまった路線になったように見えてならない。山本KID復帰後のウォーレン戦のムエタイスタンスはKIDのフットワークの良さを殺してしまう選択だったし、本質に戻るために過渡期ってことなのか?
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Comments

アリスターの動画見ましたが、数年前の強さが嘘のような負け方でしたね…
アリスターも一応、日本国内の格闘技戦線で育っていったような選手なので、UFCでどこまでやれるか期待はしてたんですが、
レスナー以外の試合を見ると、下階級からもそういう声が出るものしょうがない様な内容ですしね…

もうヘビーだと難しいと思いますが、昔のようにライトヘビーまで落としてもこの階級でも通用するのか?という心配もあるし、今後どうするのか気にはなりますね。
>bea4717 さん

アリスターの下落というのもあると見ますが
(それはやっぱ、ゴシップ的に喧伝される
薬物使用の有無みたいな面も込みで)
それ以上にバチバチのファイタータイプが勝てなくなっちゃうくらい
UFCの周りの選手が”相手の攻め手を消していく”基礎MMAの技術力が上がっちゃってて、
現にもうどの階級でもヴァンダレイ・シウバだとか
メルヴィン・マヌーフ的な選手は上位にいなくなってるんです。
ライトでもハイスパート系のメルヴィン・ギラードがリリースされましたし。

アリスター(をはじめファイタータイプ)が活躍していた
時代は振り返ればまだMMAでそうした制圧やキープの意識が少なく、
特に日本メジャーMMAではその意識は興行的に評価されにくく、ハイローラーな戦い出来る選手が上がりやすい土壌だった、と思います。

本人がピークを過ぎたというのもあるかもしれませんが、
環境激変がバカにならないと見ています

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