オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


UFN53 ネルソンの武術的動きはいつリックに止められたのか?

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
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 スウェーデン開催。 オレがここんところ推してるロシアあたりの選手らが出場しておりけっこう愉快。中にはラッパー兼業格闘家なんてロシアン選手・アレクサンダー・ヤコブレフなんて変わり種がいて面白かった。負けたけど。


グンナー・ネルソンVSリック・ストーリー

 空手出身とグラップリングを併せ持つネルソン。対してタイトなボクシング構え&レスリングというストーリー。

 前回の水垣vsクルーズを観ても、タイトなボクシング系は一番効果的に打撃を発揮できる距離がもう少し近めであるゆえに、フットワーク基調の相手というのは場合によっては翻弄されてしまう可能性は少なくない。

 空手をベースにした武術的な身体の使い方であるネルソンは、リーチも勝っているゆえに事前には有利とみなされていた。ここはオレもそうだし、特に近年のUFCでタイトなタイプが脱力スタイルによるフットワーク基調に後塵を喫するケースも少なくなく観てきたからだ。

 武術的な動きによって距離をとり、最終的に決着をつけるのは相手の動きに合わせたタイミングで捉えるというフィジカルやラッシュによる圧力によるそれではないものだ。リョートマチダやアンデウソンの美しいKOというのは決してフィジカルによる強度で打ち倒すそれではなかったはずであり、空手発の武術的な身体の使い手に期待されるのはフィジカルを超えた、タイミングによって圧倒していく様だ。

 ところがだ、そうした期待は大きく外れることになる。試合開始こそネルソンの身体の使い方は生きているように見える。ところが、ラウンドが進むにつれストーリーがネルソンの仕掛けで決して制空権を取られた状態にならない。徐々にタイトなストーリーの距離になり、ネルソンはそれを押し返し切れない。長身の相手の懐の中でタイトなボクシングの距離からの打撃が炸裂する。

 珍しい光景というか、ネルソンの身体の使い方は徐々に混乱していく。前手を出し、初動が見えづらい上半身の固定したようなスタンスは徐々にストーリーの打撃や圧力によって崩れていく。4Rに入ればネルソンの構えは完全に壊れ、武術的な身体の使い方の最適な方法を思い出そうとしているかのように構えが迷う。ストーリーは一向に迷いはしない。ただその圧力を混乱するネルソンに掛ける。試合の途中で怪我でもしただろうか?最後まで構えは戻らずに、ストーリーの圧力に負ける形となった。

 武術的なスタンスが負ける時は、まるで誰よりも混乱しているみたいに映る。これは何故かはよくわからない。

 ところが混乱は続き、なんとスプリット・デシジョンといういささか地元判定のデカい結果。ジャッジペーパーの荒れ方が凄かったなという試合でもある。MMA decisionsというジャッジの試合の採点をデータ収集してるサイトがあって、ジャッジの過去の判定もアーカイヴされているため判定に疑問が出た際には参照している。今回はスウェーデンの地元開催なんでこういう揺れもまあありえたっちゃありえたのか・・・っつうことで次回はUFN54で。
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