オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


UFC180 ハント、ヴェウドゥム、メインディッシュにメキシコのものはない

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
kkkkkk.png


 本来ならメキシコを舞台に中南米MMAヘビー級最強の王者戦になるかと思われたが、ヴェラスケスの欠場によって南太平洋ニュージーランドvs南米ブラジルの対決を何でかメキシコで行うことになってる捻じれがどこかおかしいメインとなったUFC180。

 世界のMMAの芽がある各地でTUFが開催され、そこで有望なファイターをメディア的にも実績的にも洗練させていくという展開を取っている現在。今回はメキシコ系の有望選手が大挙お披露目って時にメインが関係ないってのはちょい面白いし、そもそも2年くらい前にはマーク・ハントがここまでの位置にくるなんてことは想像さえしてなかったのでそういう部分でもおかしい。





エレンバーガーvsガステラム

 ええ?いつの間にかキャリア下降傾向になってない?みたいな感覚をこの前のマイケル・ピスピンと共に感じさせてしまうエレンバーガー。
 
 軽量級からMMAの試合中の処理能力がいよいよ中量級から重量級に至るまで増加傾向にある中で、ウェルターというのはよく解説されるようにフィジカルも動作の処理能力のスピードもどちらも早め。この前のウィテカーがウェルターからミドルに上げたように処理能力の早さで勝ってしまうこともあるくらい。

 エレンバーガーは硬く見える。レスリング&ボクシング系のスタイルでも現在はもっと処理能力が増していて、単一な戦法の強度だけで闘ってることはどの階級でも少なくなってる。その中でエレンバーガーはオレが観るにそういう単一の強度による勝ちパターンがここまでにあるせいなのか、個々の打撃やタックル、組みといった強度はあるが、それ一点に集中していて処理能力が低いために相手に上回られる、というのがここの所の停滞を感じる。

 しかし・・・エレンバーガーの停滞による不調、というにはガステラムはかなり強い。TUF17優勝、ここまで10戦全勝という結果も当然なのだが、その年齢にも驚愕させられる。

 23歳。これもローリーマクドナルドやマイルス・ジュリーのようなMMAネイティブ世代であり、はなっから処理能力が高めに見積もられているというのもそうなのだが、ここに北米土壌のレスリングってのが加わる。もう同タイプだろうリックストーリーにも過去に勝ってるし、エレンバーガーさえ完勝してるというのはデカい。

 いまジョニヘンかローラーかでウェルターのトップが揺れているのだが、実際には水面下でネクストに当たる選手が進出する契機を待っているかに見え、特にこのガステラムは抜ける可能性が少なくない気がする。ちょっとクリス・ワイドマンの構図にも似てるしね。

ヴェウドゥムvsハント

 変な話だが久しぶりにヘビー級の面白さというものを感じた。ややこしいんだけどガチガチの技術やフィジカル強度の張り合い(ヴェラスケスvsJDSのような)ではなく、柔と剛の対立。ウェイトの高い相手と低い相手との対戦。というそれ。無差別級ゆえに起こる展開で、重い剛健なほうは一撃で打ち倒そうとするし、柔く軽いほうがいなし、隙を見て打ち込む。

 ハントとヴェウドゥムはもともとPRIDE時代から活躍してた二人というのもあるが、ここのところ空気の抜けたようなヘビーのマッチアップを見ることが少なくなかったために思わず4月にこんなエントリさえ立ち上げるくらい、多階級制の時代にヘビーの試合内容や存在意義のレベルに疑問を提示て来たなかで実に見ごたえあってよかった。

 しかも、二人ともかつての姿から考えれば皮肉な話と言えば皮肉な試合内容だ。少し前のハントはもうDREAM期にぐだぐだのやる気なしな試合でなんと階級下のムサシにアームロックで負けたりとか、ヴェウドゥムはスタンドでの攻めはぐたぐたでポジションキープのアドバンテージで判定を取るような全然エキサイティングな試合をしない選手の代表格のように言われていた。

 それがもう、けっこうな年齢に差し掛かっているのに現代式のMMAの動きや戦型に対応しているわけで、それが今回の試合の強度と、往年のヘビー級らしい対照の面白味に繋がっているのだがそこに思うとこはある。けっこうピスピンとかエレンバーガーとか名のある選手がどこか躓き始めていたり、そしてショーグンがフィジカルや動きの質的に対応しきれていないかに見える状態であるのと比較して、ハントとヴェウドゥムがこうまで対応しているという現実にブルーズを感じるというか・・・
スポンサーサイト

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

Comments

Leave a Comment

プロフィール

EAbase887

Author:EAbase887
人気ブログランキングへ

ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
「GAME・SCOPE・SIZE」もやっております。ゲームの他に映画・アニメ・小説なども取り扱っており、興味があればこちらにも。

人気ブログランキングへ


ひっそりとド偏見アニメネタレビュー「14ー21歳のセックスか戦争を知ったガキのモード」「もスタートしましたので、妙に少なくない格闘技ファンとアニメファン兼用の方はこちらもよろしくお願いします。

TweetCasting

ツイキャス・LIVE放送中はこちらからでも視聴できます



 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR