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クロンとヒクソン REAL01の総合格闘技黎明期感

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: グレイシー  
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 なにか懐かしくないか?なんてこの言葉は全く褒めていないんだけど、番組での放映を観る限りそういう思いを抱いたのだった。

 ヒクソンの息子クロンのMMAデビュー戦、須藤元気プロデューサーというコンセプト・・・当初は日本のメジャー格闘技イベント復活かだなんて思われた。が、「クロンの相手は長島自演」だとか噂される中、蓋を開けてみればまた実体の知れない韓国選手が相手。

 BSとはいえフジが放映し、グレイシーがいて、その他それぞれを総合した結果番組から匂うのは中学の頃のジャージの匂いのような、いや懐かしくどうしようもない匂いだ。

菊田と高瀬は黎明期のイベントに何故かいる

 1993年のUFCにてホイス・グレイシーが優勝して以来、日本のプロレス・格闘技シーンではグレイシー柔術への畏怖もしくは信奉、さらに進んで特異なブラジリアン柔術というもののやっぱり畏怖や信奉ってのがあったし、同時に総合格闘技専門のプロが続々と登場していき、黎明期の日本の格闘技イベントに出場してきた。

 REAL01はそんなMMA史の思春期というか第一次成長期みたいな時代を今になって見せる。すでに成人(競技環境の他スポーツ並の整備のある現在をそう例えて違いないだろう)したMMAが前進しているこの時代に中学生時代の部活の大会の写真というか、机の裏に隠していた大量の詩を書いたノートが出てくるとか(いやそんなノートこそ骨法をそう例えて違いないだろう)。

 グレイシーをトップとし、続く期待の選手に柔術の高い実績を持つブラジル人選手が続くと言う大会の構図は90年代半ば~2000年代序盤あたりの日本のようだ。おまけにその時代に活躍していた菊田早苗も高瀬大樹も出場している。総合格闘技イベントに初期から登場している彼らが今MMAの思春期のような大会に出でいるのはまるで40歳を過ぎて中学の頃の部活のユニフォームを着ているかのような罰ゲームみたいだ。高瀬大樹は中学の頃のジャージを重ね着し続ける選手人生がそのまま出た肉体と化していて階級が妙なことになってるしな。

 そんな菊田や高瀬を含む日本人選手が次々と負けるみたいな展開も、格闘技通信の代表コピー「日本最弱」とかあったらしいなあとか意味も無く感慨深くなる。UFC軽量級勢や昨今の選手たちが自身のフィジカルに合わせて更なる階級変更を行っている現状からすれば関根シュレックだとか高瀬は「やっぱり格闘技は本業じゃない」「自らを見失ってるとしか見えない」みたいな肉体の在り方に映る。

クロンとヒクソン グレイシーの現在

 クロン・グレイシーは当然のように極める。そこにはもはやMMAの前線では見られない「レスリング選手は組みで勝てないから引き込んでそこで極める」というMMA黎明期の柔術の幻想であり理想的な勝利。だがそこにはすでに往年のグレイシー柔術のような畏怖や信奉は無い。

 強烈な家系や血縁をフックとしていたグレイシーは「ラスト・オブ・モヒカン」をかき鳴らしながら一族が肩に手を掛け並び入場するグレイシートレインが印象深かっただろう。だがもう現代のグレイシーはそんなことはやらないし新日本プロレスに出たりしているくらいだ。

 ではグレイシーはもはやなにも味わいはない競技者になったのかというとそうではない。家系や血縁の現在は極めてシンプルで普遍的なポイントへシフトする。あまりにありきたりすぎるなポイントで、すなわち父と子の世代や世界観の断絶や距離だ。

 ヒクソンとクロンのそれは数々のインタビューなどを流し見るにうかがい知れると思う。父親を尊敬していたと言う長男ホクソンを失ったヒクソンはその後にひどく年老いていったという印象があるのだが、次男クロンはスケボーやったりとまったく違う方向へ行ったりするという全然グレイシーの家系や一族に準ずるようなムードと真逆だ。

 クロンとヒクソンは興行上はグレイシーならではの血縁や家系としてのそれを見せているのだが、現実には父と子でもはや取り巻く環境・世界観というものが変貌した世代であり、子は父世代の環境や世界と距離がありながら、なお父の風習を継ぎ現代に挑もうとする子という伝統芸能でありそうなナイーブな父子関係というのが近い。

 出来過ぎてる。伝統的な父親・それを尊敬する長男、その早逝・父親に抵抗する次男が、やがて父の伝統を継ぎ現代に挑む……なんだか書きながら佐藤大輔の煽りVのナレーションみたいになってしまった。クロンが現代MMAに通用するかはわからんが、印象レベルではヘナン・バラオンやジョセ・アルドが今後の最適解になるのかななんて思った。



 唯一、中学の部室の匂いみたいなイベントの感覚と別だったのは復帰した宮田和幸だった。2010年前後の宮田というのはMMAキャリアの中で一つの最盛期とも言える活躍をしていたとオレは思っており、培ったレスリングの強みがMMA技術と混ざり合い、大塚隆史から(ほぼ)純総合格闘家の修斗出身のリオン武や、それどころか宇野薫にさえジャーマンスープレックスを放ち圧倒という展開していたのが記憶に残ってる。

 宮田は硬い試合のイメージは少なくないと思うけど、今回の試合はやけにレスリング&グラップリングの美しさが際立つような試合内容でそれがやけにしみじみした。



ちなみに須藤元気は・・・

―終劇―

関連・クロン・グレイシー、語る(toggeterより)
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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