オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


長らく待ったワイドマンvsビクトー、その虚しい結末

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
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クリス・ワイドマンvsビクトー・ベウフォート

 UFC187が面白かったのは試合内容が単純に拮抗しながら完全決着が付いたことが面白かったというだけではなく、選手たちのパーソナルやこれまでの経歴も込みにした意味がとても大きかったというのがある。アルロフスキーがふっ徴してきたのはわかってたけどよもやトラヴィスさえ打ちのめすなんて想像もつかなかったボンクラぶりだ。


 ワイドマンのブラジル選手との戦いは単なる競技能力以上の意味を観る。前までよく挙げていた北米vs南米というくくりではなく、なんというか青年期の只中にいる人間が旧来からの価値やらしがらみやらを洗い流すみたいなありきたりだが、現実にやられればどうしても感動してしまう飛躍の物語みたいだ。


 アンデウソンを2度に渡る撃破には「まるで良く出来た神話みたいな構図だ」と感銘を受けた。続く、ブラジルにて変貌した武道と神秘(やれやれバズワードかな?)を抱えたLYOTOとの闘いにもやはり神話的な印象があった。ビクトー・ベウフォートとの対戦はまるで王国崩壊後にずっとその座を狙っていた残党との戦いみたいだ。いやいや、そんなの例えでもなんでもなくそのままだね。アンデウソンを破った直後ビクトーがすぐ次の挑戦者となるって話が出た時、オレからしたらそんな風に思った。


 しかし残党との戦いみたいなひどい例えに乗っかったままでいれば、これもそのままな話かもしれない。先日アンデウソンからPEDの使用が認められて以降、いよいよ北米MMAもさらに厳格なドラッグテストが実地されるようになった時代に突入し、アリスターオーフレイムなんて消え去ってしまうのかと思いきや逆にヘルシーになったスタイルで圧倒してるなどなんだいいことになってんじゃんというケースもあらば、同じようにクロに思われていたビクトーに関しても厳格化以降の享受には注目が集まっていた。

 

 試合内容は「これがアンデウソン撃破の直後だったなら」と痛感させられるものだった。

 時代の変貌は残酷に出てくる。ビクトーは前日計量写真を元に散々過去のPED使用疑惑の比較写真が出回り、ドラッグテスト厳格化以降のフィジカルの仕上がりの違いを突っ込まれてる。すでに直接手を下すまでも無く残党が追いやられているかのような悲惨な構図だ。それもこみで意味深い。

 フィニッシュとなったマウントパンチ連打の絵図は完膚なきまでに実力差を見せつけるものだった。今時グラウンドであそこまで身体を話した状態からキープされ、パンチを撃たれるなんてことはほぼ見なくなっているときにこの結末は凄まじい。残党に慈悲はない。

 案の定現実は皮肉めく。神格化された人間はドラッグに引っかかりもしかしたら小悪党の可能性を晒すし、その後の座を狙っていた男すら小悪党であることが試合でバレるような。ワイドマン王座後の試合のカタルシスとはそうした事実を暴いていくことだ。これまでの南米サイドが見せていた神秘性みたいなものもその裏では…というのを北米のヘルシーになったチャンプが破っていくというような。



 さて次戦で最有力とされている相手を見ればそうした様相も変わってくる。ほとんど同タイプの青年期の終わりみたいな気配のまま、強烈な実績を上げているルーク・ロックホールドとの対戦である。



 


 
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