オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


どんでん返しだらけのなかでドミニクの盤石さが目立つのでした

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---



 廃墟から龍神の剣をくらえってやってます。

 UFC200の前にこんなどんでん返しまみれの興行やっちゃっていいのというかんじ。マイケル・ビスピンがこの前アンデウソン・シウバを判定で下したことに続き、ワイドマン欠場によって急遽ロックホールド戦の挑戦者に抜擢、そこで劇的なKO勝利って流れは凄いね、ワイドマン王者時代と言うのは実は並行世界に接続してて本当の事ではなく、もともとの世界線でビスピンがアンデウソンを倒して王者になって元の次元に戻った、みたいなSFみたいな勝利。なんというか2010年~2012年くらいの今からすればアンデウソンがいてGSPがいて、北米と南米的なMMAの方法がヘゲモニーを握り合っていたUFCの最高の時代と言っておかしくないその頃のスターの一人がこうして新時代をはねのけるというのがなんとやら。

 っていうかいよいよキャリアの終了を控えている年齢に差し支えた選手による劇的な試合ってのが連発してるのが、単なる熱狂的な試合というだけの印象に留まらなかったりする。ダン・ヘンダーソンがへクター・ロンバートに序盤圧倒されながら、終盤に返してKOまで持ち込んでしまうことのわからなさってのはオルテガvsグイダの比じゃない。あれはグイダが序盤で制空権がお互い見えきれてない中で攻めていく中で、その時点ではポイントが取れていても徐々にリーチのあるオルテガが距離を掴む闘いをできるだろうなというのは見えていたと言うのに対してダンのケースは賢しらな予想や見立てをはねのける。ダンのほうがリーチあったかなそれ効いたかなとかいっても野暮な気がするしね。

 ベテラン勢がキャリア終盤にもたらした劇的で情緒的にすらなる勝利と対照的に、盤石さを崩さなかったドミネーター。あれはバンタム級で恵まれたリーチを持っていることのみならず、軽量級戦線(のみならず重量級も含め、MMA全体の水準)を牽引したフットワーク&ステップ基調で翻弄していくのをなかなか崩すことが考えられない。ましてやWEC時代から闘ってきたユライアでは。


 ボビー・グリーンももしかしたらこうした盤石さを身に着けていくのかと思いきやポワイエに完敗を喫してしまうというのに比較して、クルーズのディフェンシブかつ確実にポイントを確保していく試合運びは崩れない。ライト以上の階級では絶対王者がまず不在だったりとっ捕まったりして不安定な中で、ドミネーターとマイティマウスの二人は鉄壁と言える。しかしそれが往年のGSP・アンデウソン的な価値をまとうかというと話が別であり、スキャンダラスなマクレガーに話題が奪われている現状がある。なんにせよ、次の記念大会の前にいい興行だったね、でも待てよ?プレ記念興行的なほうが盛り上がって本興行のほうがヤバいと言うケース、SARABAがとうとかIZAがとうとか去年…あっ、以上廃墟からとっておきでした。


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