オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


フライ級とMMA技術の純粋性のよた話

Category: MMA   Tags: ---
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 廃墟とは愛おしかった過去を思い出すためのものなのです。堀口恭司がアリ・バガウティノフという難敵を普通に圧倒していて驚く。先入観が強すぎるきらいがあるかもしれないが、日本のストライカーに対してロシアのからのグラップラーって組み合わせって他の階級だったとしたらまずフィジカルの面で押し切られちゃう展開が見えちゃうところだったのに、なんとここではストライカー出身がグレコやフリースタイル出身の猛者を上手くバックからテイクダウンし、そしてキープしてパウンドを打っているという。この凄まじい試合内容に、ちょっと前のある言葉を思い出した。

 かなりまえ(7年か8年前くらい)の中井祐樹氏のインタビューだったか、PRIDE買収後の時代で中・軽量級が国内外でも本格的に台頭していくころ、いよいよ旧来からの神の階級ヘビー級を戦わせて世界最強を見せる総合格闘技の時代から、新競技としてのMMAがはっきりとしていく時代のもので「MMAをMMAとして捉えている」という発言があったことを思い出した。「打投極でもなく、MMAならばボクサーのトップをKOできるし、レスラーのトップをテイクダウンも出来る」みたいな考え方、それはこの競技が持つ技術の美しさや特色を端的に示してもいる。当時も実際に弟子だった青木真也がグレコのメダリストである永田克彦を打撃に合わせたタックルからテイクダウンし、そこから完全にキープしきってフットチョークに繋げていたし、十分にその考え方は実行されていたとも思う。

 しかしやがて階級も細分化、限られた階級の中でも十分なフィジカルを発揮するようになっていくことになるとなかなかそんな端的な美しさを見れる機会は少なくなっていくとも言える。階級の細分化により各選手に適正体重がはっきりするため、競技水準は高まってはいるんだけども、フィジカルが試合を左右してしまうというシーンは少なくない。それはジョニヘンにギリギリの試合になったGSPからPEDさえも含めて、ノイズと感じたりもする点だ。

 その意味で現在の再軽量級フライ級では、ある意味でフィジカルが試合を左右する要因になる比率が最も少なく、身体の使い方やテクニックの高さそのものだけで試合が構築されるという意味でノイズが少ない階級であり、MMAという競技のもっとも純粋な部分を凝縮した階級とも言えるのかもしれない。空手出身の堀口が明らかに筋肉の強さで無理にテイクダウンしてるわけでなく、スムーズに身体の流れで圧倒している試合内容にちょっとした美的な点を見た気持ちになったのでした。廃墟はポエムで食っていける場所なのです・・・
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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