オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


ダナ・ホワイトとサイモン・ルッツの高田統括本部長とキック・レガース

Category: プロ格闘技   Tags: ---
○○「菊と刀」「東京アンダーグラウンド」などなど、外国人の価値観に基づいた日本人論・日本文化論を通して国際世界上での日本の独自性を知る、ということが、特に現在必要な面があると考えるのだが、そういう意味では世界格闘技史上での日本格闘技史の独自性と世界にもたらした意味、そして現在を諸海外の人間はどのように評価しているのだろうか?なーんかここのところの「欧州米国格闘技史と、現在の日本格闘技史との差異」についての考察が続いたので、外国側はこの日本格闘技史の独自性をどう評価してるのだろう?というのが気になるエントリ○○

食堂

<<ザ・ベンチャーズ「10番街の殺人」>>

 プロレスからの流れも理解したうえでの日本格闘技史というものを評価して語れている人間という事で、雑誌インタビューやエッセイの寄贈などで比較的目にしやすいのがジョシュ・バーネットで、キャッチの「地上最強のオタク」みたいな面がフックにはなっているけれど、UWFインターの大ファンで歴史を遡ってのアントニオ猪木に行きついた上での強い日本プロレス・格闘技史へのリスペクトによって新日本プロレスの参戦からIGFのリングに上がるまでの、その日本格闘技史への強いリスペクトと解釈の形はアメリカ映画におけるクエンティン・タランティーノの深作欣二や石井輝夫などの日本趣味とその解釈による消化の仕方などが日本のキッチュな臭みを咀嚼して現代アメリカに溶け込ませてしまうという意味で非常に良く似ていると思うのだが、こういうアメリカ人マニアによる日本のリスペクトに見られる差異というのはそこまでシリアスなものではないだけに、MMAのメインストリームを奪われた形の日本側の現在のアメリカ格闘技へのリング・ケージ問題から北米のルール問題に関してまでの差異に対しての切実さと比べて、あくまで趣味の領域に留まる非常に温和な反応であるゆえにそこまでの日本の独自性に関しての違和感などは見出しにくい。

 そのあたりの日米の解釈の差異に関して分かりやすかったのが今月のkamiproの長南亮とメイヘムの対談で、先日の桜庭戦を振り返るという内容を通して見える、UFCをリリースされた長南の日本MMAもアメリカに準拠すべきという切実な論調に対してのメイヘムの軽い雰囲気での日本ルールへのこだわりかたの穏やかさとの対照が、そのまま日本側のアメリカ格闘技の解釈とアメリカ側の日本格闘技の解釈の側面となっていて興味深かったのだが、特に今、国内のパワーバランスが揺らいでる現状で、完全にアメリカを見据えてそれに倣っていくというのは分かるが、しかし面食らってしまうのが先のメイヘムや、DREAMでのマッハ戦の時にニック・ディアスの言った「ケージでやるならばもう来ない」というような、アメリカを主戦場とする彼らからした日本の舞台の解釈で、それがどういうレベルでの発言によるものなのかはわかってないが、「PRIDE」の価値、最強を具現化するためにアグレッシブさが求められ、結果的に飛びぬけてバイオレンスなフォルムになったことで世界に類のない舞台を重んじているということは分かる。

 それで気になるのは「いかにしてそうした日本独自のMMAが成立してきたのか?」という歴史を外国側はどういう風に解釈するのだろうか?ということであり、もともとのアントニオ猪木・大山倍達らの生み出す「地上最強」の幻想からUWFの誕生、そして分裂の中で佐山聡によって創設される日本の総合格闘技の、武道性も加味された競技としてのフォルムを完成させた修斗、UFCに登場によってグレイシー一族との最強を巡って闘おうとするリングス、パンクラス、Uインターの歴史の中で、遂に登場する「PRIDE」、といった日本格闘技の近代史についてで、早い話がダナ・ホワイトの高田統括本部長の評価はどのようにして語られるのか?だ。
 いまやPRIDEの権利もアメリカ側の持ち物であり、UFCの煽りなどでも昔のランペイジやシウバの映像を時折使われるのを見るが、高田延彦のあの人指し指を天に掲げながら「出てこいやー!」と叫ぶシーンは歴史の中で修正されたかのように映ったのを今のところ自分は見ていない。やはり日本MMAの評価で海外と繋がっているポイントとしてPRIDEは今だ大きいと思われるのだが、その中でも高田統括本部長の評価が最も謎だと映っているのではないか?思う。

 本格的なバブル景気直前の、1979年に「ジャパン・アズ・ア・ナンバーワン」という、高度経済成長期の日本についての深い分析の本が出版され、副題に「アメリカへの教訓」と題された時代のように、当時のアメリカが経済的に苦境にある時代と対照的な日本という状況ならばシリアスな日本の分析があると思うのだが、現在のアメリカによる日本についてのシリアスな分析というのは見出しにくいだろうな、と思われ、外国人によるシリアスなPRIDEの高田統括本部長分析を読むことはなさそうだ。(ジョー・ローガンあたりによるPRIDE再評価本ってのはありそうな気もしなくもないが)

 そういう真摯な日本発の格闘技の外国人による記録という意味で価値が高いと思うのがK-1の方面では初代王者のブランコ・シカティックによるK-1の書籍で、向こうでは大学の教科書としても採用されているとのことだが、実際にこの日本のイベントの立役者として関わった人間のものであるし、「欧州と日本のプロ格闘技」の差異が強調されたものではないだろうが、日本国内での歴史観からするともう少しドメスティックな意味の複雑さをK-1で知っているけれど、立役者でありながら日本のそうした部分では距離があるゆえでのK-1の評価があると思われ、翻訳出版が待たれる。
 それにしてもウィリアム・ルスカの頃からオランダと日本格闘技界の関わりの歴史は深く、その頃から今までどれだけの日本に関しての言説が残されているのは分からないが、(ジェラルド・ゴルドーなどはアントニオ猪木をどう評価しているのだろうか?)いまだ「スポーツのプロ」という意味で、格闘技のプロであることの欧州でのあり方は分かってはいないが、世界的に早い段階で格闘技のプロの場を作りあげたのが日本であることは、この先振り返られるには違いないとも思う。
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Comments

虎の穴は実在した!
日刊H.T(プロレス・格闘技ニュース)の記事を読んだ2日後、
たまたまタイガーの息子さんからメールが届いた。
10月22日にオープニングセレモニーがあるので出席してほしいとの要請だった。
あいにく、私は都合が悪くて出席できないむねを返事した。
すると、当日の写真とプレスリリースを送ってくれるとのメールが返って来た・・・

http://blogs.yahoo.co.jp/frank323jp/27055125.html
「タイガー・ジェット・シン」の名前冠した公立学校が誕生!
Re: Samurai さま
> 日刊H.T(プロレス・格闘技ニュース)の記事を読んだ2日後、
> たまたまタイガーの息子さんからメールが届いた。
> 10月22日にオープニングセレモニーがあるので出席してほしいとの要請だった。
> あいにく、私は都合が悪くて出席できないむねを返事した。
> すると、当日の写真とプレスリリースを送ってくれるとのメールが返って来た・・・

なんだってぇー!Samurai様はタイガーマスクの1~4、またはミノ・・・5のどれかの息子さんと知りあいだったのか!息子さんは深層心理学的にマスクや虎に微妙な感情をお持ちだと想像しました。
> http://blogs.yahoo.co.jp/frank323jp/27055125.html
> 「タイガー・ジェット・シン」の名前冠した公立学校が誕生!

 リングを降りれば紳士のように見えながらその本当の心の底は分からない・・・そんなシン性を抱えた卒業生たちはきっと、いい実業家になりよるで・・・
メッセージ
私はシン。入学を許可する。887-8798・・・ 999に乗りなさい。
Re: Samu・・・シン様
> 私はシン。入学を許可する。887-8798・・・ 999に乗りなさい。

縦か横か分からんビフテキは、最高級のもので頼む(輝笑)

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