オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


decade(格闘技の話を再開する前に)

Category: 間接的関連エッセイ   Tags: ---
アトム

 この度の東日本大震災に被災された全ての方々に、心よりお見舞い申し上げます。



  現在の被災地を巡る対応や予断を許さない福島原発の状況と政府の対応に関して、戦時下の日本になぞらえ、「その時の大本営の構図と酷似し、過ちを繰り返そうとしている」というような言説をしばしば見かけるようになった。それを目にするたびに何とも言えない気持ちになる。


 地震が起きてからずっと続報を追い続けているが、自分にはこの原発の地震によるダメ―ジから放射性物質が漏れ出し、拡散していってしまうという事態に、日本以上に世界が衝撃を受け、各国が原発の見直しを始めているというニュースを代表的に、地震と津波によって間接的な形で、前世紀から先送りにされてきた問題というのがここにきて再び対面せざるを得ない形になった、というように感じた。

 どうにも印象や感情が先走った感想で、しかも不謹慎な感想を持たれるかも知れず恐縮だが、前のエントリでもちらっと書いたけどすごいタイミングでこの震災が起きたよな、と振り返るたびに強く思ってしまう。それは例えば「2001年にアメリカで911が起き、10年後の現在の日本で311が起きた」みたいな、新たな10年の初頭での象徴的な事件との偶然だろうが無視できない符号、いわゆるシンクロニティというのも強く感じるが、そこに何らかの意味を感じても相関関係は無いとはいえ、このシンクロに関してもネットで情報を漁っていればこれを全て特定人種への陰謀論に持ち込んで、なんと今回の地震すら「テクノロジーによって人工的に起こされた地震だ」などとのたまうバケモノにぶちあたったりもするから凄い。驚きを通り越して「特命リサーチ20XX」とかやってた90年代中期ごろのエセ科学の懐かしさにすら届くという極端な例は周回して笑わせてくれるが、特に今回の災害に関してリサーチしていて笑顔が凍りついてくるのを覚えたのがこの地震の2次災害として最もでかい原発と放射能に関しての、様々な媒体の解釈と語られ方を見た時だ。


 ネット上での情報収集はもう地震発生からこれくらい日にちが経っている現在、ガセやヒステリックが横行するということで注意が必要であると散々言われているが、特に原子力の分野に関しては、あくまで自分の簡単なリサーチによる感想だけど現在も福島原発中心の放射能物質の拡散による、放射線の影響などが騒がれているが、それ以上にタチが悪いのは、正式なデータと理解による「被ばくしてこれぐらいの放射線を浴び続けると癌になる可能性が高まる」などの人体への直接的なダメージ以上に、既に風評被害によって福島の住人達が大きなダメージを受けているのを代表とした、情報が少ないことによる漠然とした恐怖や穢れを想起させるイメージのダメージの大きさのほうに他人ごとではない衝撃を受け、しかもそれをまたメディアが冷静なデータによる情報を提供して事態を収めようとするのではなく、むしろ恐怖を増幅させるかのような文脈になってしまっていることや、震災前から反原発の言説を続けてきた人間がここぞとばかりに主張するのだが、それもやはり恐怖を増幅させるだけでしかなく、こうした万が一の事態が起きてしまった以上、適切な情報を与えることで事態を収めるように動くものかと思いきや、結局、原発の恐怖を煽りたてること以上のことができておらず、肝心な局面ですら活動の一環としかとらえてねえんじゃねーかとすら見えかねないこの役に立たなさを前に痛感させられるのは、この漠然とした恐怖感が拡散する事態を象徴的に、冒頭で思ったように前世紀のある時点から完全に見過ごすようになってきたものと向かい合わせられてるように感じたのだった。


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