オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


奔流の果て

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: ---
クリスティーナ

<<ギルバート・メレンデスVS川尻達也 観戦記録>>




 去年の「五味隆典vsケニー・フロリアン」「青木真也vsギルバート・メレンデス」からうすうす感じており、自分以外の誰かもおんなじこと言ってるが、もうMMAはNBAやNFLのようなアメリカンスポーツの一種に接近している段階に来ていて、K-1・PRIDE長い格闘技史の奔流の、一つの到達点がそうなることに関して「ボクシング&レスリングでつまらなくなる」だとか「日本MMAは日本MMAの良さを」みたいな相いれない感覚にたしての完全に自己喪失の迷走を感じる反論や「それはガラパゴスだ」「すべてを北米化すべき」みたいな傾いた煽動みたいな意見が飛び交う厳しい反応が見られ、自分はそれに対して見立てたのは、「ケージの金網=鉄条網」「日本格闘技はアメリカの基地のようになる。よくも悪くもそれが日本MMAの自己像を組み直す契機になる」みたいなことで、このブログのタイトルもその時の見立てが元になっている。

 それで去年の今頃に予想していたことは確かUFCのアジア進出の起点に日本が機能し、その契機の所でアジア性につらなる日本人である秋山成勲が中心になる、みたいなことを考えていたが、現実は実にドライに進行し、そんな予想もいまや振り返って大甘に映るほどで、まったくそんな風にはならなかった(笑)。




 川尻選手を、2006年時のPRIDEでほとんどベタ足で闘っていた時とは思えない、その時と比べて洗練されたボクシング技術と首相撲での膝という打撃技術によって圧倒したメレンデスの動作を見ていて、今年はじめに見たエドガーとメイナードの試合を思い出した。

 もう既に結果は出ていることで今更も今更なことをまた繰り返して見せられているような思いになった。五味、青木、川尻、そして小見川、KID、彼らが最も弱点にしている部分を突かれて敗北していく現実から見える、MMAがMMAとして「異種格闘技の場」でも「最強を決めるバイオレンスの場」でもなくいちスポーツに近づくように独立していく速度を前に、非常に乱暴な言い方なんだが、日本のメジャー格闘技の奔流、という意味では果てに来てしまったな、などと感じた。もっとハッキリ言ったら終わったなと。この時代の奔流という文脈で日本人選手を軸としたこの状況との格闘という文脈では語りえることはない。

 何かネガティブな印象を残す書き方をしているが、今後川尻や青木がSFで実績を上げることで経由してUFCに上がるようになればそれは素晴らしいことだとと思う。そうなればまた何か見えてくるのかもしれないが、しかしそれは別の話だ。
 今現在日本格闘技が格闘している状況と、UFCを筆頭に加速度的に進化するMMAという競技そのものの格闘している状況に関しては継続して何かを見出すことができると考えている。メジャーが黄昏る中での、修斗ら競技団体とアウトサイダーの相克。そしてアメリカUFCの、ダナ・ホワイトとGSPとアンデウソン、ジョンジョーンズなど数多くのスターが織りなす最前線のMMAがどこに行きつくか?という側面に歴史の奔流を感じ、何かを見出せると感じている。


 どうにも荒れたエントリになってしまったが、正直川尻選手のこの惨敗を見て、レスリング能力のある宮田選手あたりを漠然と「北米で通用する」とか考えられてるのだと思うが、試合から見える向こうのMMAのシステムやメソッドを考えるにも全く分からないという感じで、ショックは大きい。

 そしてメインのディアズとデイリーの起承転結のある試合の前にほんの少しの懐かしささえ、通り越して感じたのだった。
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テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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