オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


QUINTET・解答編

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: ---

kv_exlg.jpg

桜庭を顔役とし、ヒールホールド禁止や膠着を誘発するクローズドガードを禁止、サブミッションオンリーで、組技の異種格闘技、集団対抗戦という同じUFCファイトパスで放映されているpolarisやEBIといったグラップリング大会と比較してすごくカジュアルなイメージを押し出した大会QUINTET。

観終えるとコンセプトが寝技のK-1というのを押し出しているのはいろいろ思うとこあるうまい例えだと感じるばかり。K-1ってテレビ向けのカジュアルなイメージを押し出すために、ムエタイみたいな判定基準でなくてパンチがポイントになりやすいこととかキックボクシングにあるヒジや首相撲を禁止にしているとか、コア過ぎる部分をあえて外すことでパッケージとして面白く感じさせている。

一番うまいなあとおもったのがカジュアルからハードコアのコントラストである。これは本当、往年のメジャー興行にあった作用というか。桜庭を中心とするHALEOチームでほんとに「桜庭vsニュートン」「所vs中村」的な往年の総合格闘技に通用するUWFサブミッションの面白さを見せつつ、柔道チームとの異種格闘技戦を演じながら、大会が進行するごとにBJJ・グラップリングのコアが露出していくのがよい。佐竹を立てつつホーストに敗れることで世界広い強いと感じさせるような感じでpolarisチーム・現行でトップと目されるクレイグ・ジョーンズ(すんません最近知りましたよ)が足関節をばりばり極めていくという。

Continue »

スポンサーサイト

ロンダWWE転向・プロレスはより残酷に心を折りに来る

Category: 格闘周辺時評   Tags: ---

d06510f7.jpg

廃墟はいつもまさかあの栄光の場所がこうなるなんてと思わされます。ロンダ・ラウジーがホルムとアマンダと打撃戦で完敗して以降、沈黙したが、なんと次のキャリアがプロレス。自分は正直北尾光司を思い出してしまい大変によくない方向に行っているのではないかと思ってしまった。

Continue »

桜庭の新イベント「QUINTET」と適切に評価される場

Category: 格闘周辺時評   Tags: ---

20180201-00114303-nksports-000-2-view.jpg

廃墟とは明日迫ってきているものです。桜庭が中心となったグラップリングの興行イベントQUINTET。既存のBJJやエディ・ブラボーのグラップリング大会などと比較してすでにルール設定の違和感が指摘されてるけど、どんどんやったらいいと思う。メジャー興行がぶっ壊れたあとで巌流島であったり、世界的な競技の潮流をあえて無視した別の価値を探るイベントもありだ。いいじゃないですか。(昔競技的なボクシングの潮流を無視したBOX FIGHTなんてイベントもあったのを思い出した。わずか2年で崩壊。)

それよりもここ10年来の桜庭のキャリアを考えるとようやく腑に落ちる場に収まっているのでは。未だに現役や復活を要求されしんどい闘いで耳を切り落としてしまったり、現行のプロレスとは馴染み切れなかったりとどう考えても名声に見合わない仕事をしている違和感は、正直ずっとあった。 

さすがに旧DSE勢もまずいと踏んだか近年ではグラップリングマッチで起用しているが、名勝負と観られたものはまずない。因縁の田村潔司やシウバとのマッチアップを組むが喜んだ観客はあまりいない。かつて「フランクさんとやりたいです」が「船木とやりたいです」と活舌の悪さから聞き間違えられほんとに船木戦が実現したさらにあとに、昨年ついにフランクシャムロック戦が実現したときさすがにもう少し名勝負になるのではとおもっていた。が、なんとスタンドで終始するという想像しがたいひどい内容に終わってしまった。とはいえ無駄ではなく、それも現在の桜庭に適切な立ち位置を用意する意味ではよかったではと思う。

Continue »

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

UFCトップ戦線の”下の階級が上の階級を倒す”頻発。それは進歩かそれとも…

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
robert-whittaker-ufc-213.jpg


廃墟が精神のなかに出来上がらないようにしましょう。近年のUFCで面白い現象だなと思ったのが下の階級のトップクラスが上のトップクラスに挑んでしかも成功するというケースが多発したことだ。

BJペンvsGSPの時代からすれば考え難い現象…なんていってもアンデウソンvsグリフィンみたいに、一見挑戦のように見えながらスタンドの実力に差がある試合もあるし、BJとGSPという当時お互いの階級で完璧な選手同士の試合と比べるとむしろそっちの方が近いかもしれない。ミドル級前王者マイケル・ビスピンがウェルターから来たGSPとガステラム(※もともとウェルターまで落とすのが難しかったからミドルという事情があるとはいえ)と2度の敗北は、はたしてどちらのケースの下階級vs上階級を意味しているのだろうか。

Continue »

書評『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』 柳澤氏のスタンスが棚橋と共鳴し“呪詛”を解く意外性

Category: プロレスの生む物語   Tags: ---
NT.png


廃墟から読書しています。柳澤健氏のプロレス・格闘技史シリーズの最新作がついに現代の新日本プロレスを取り扱った。リアルタイムの題材を取り扱うということは、当然想像するのはやはり予定調和のバイアスで、場合によっては棚橋タレント本の延長になったらどうしよう、みたいなことは発売前から少し思っていた。が、逆に棚橋の方向性と柳澤氏のスタンスが奇跡的な合致を見せるという思いがけない結果が出ている。

あとがきを読むと単行本化の際には「文藝春秋と新日本プロレスの間で話し合いが持たれ」いるわけで、これまでのような仕掛けている感触(『1976年のアントニオ猪木』や『1984年のUWF』で彼らのスタンスを問いただす切り口ゆえに猪木や前田などに直接インタビューできないから周辺から論旨を埋めていく)とは違い、最初から当事者である棚橋と中邑のインタビューが行われ、全編に使われている。

こう説明するとやっぱり柳沢健氏の実績によるタレント本的なゲタ履かせなのか?というと、内容が今に近づくにつれてその気はなくもないのだが、柳澤氏ならではの再検証の面白さがこうした背景であっても実現されている。というのも、本書の前半部分である2000年代の新日本プロレスの暗黒期、プロレスでの言説はといえば暴露本が主流だった時代、彼らの言葉というのはほぼ黙殺されていた。そんな頃をインタビューから振り返ることで、パーソナルな言葉や周辺のレスラーとの関係性の面白さ(みんな大好きな道場スパーリングでの棚橋や中邑の、技術と人間関係上下関係こみのレスラーの強さ幻想みたいなやつね)というオーソドックスな面白さを回復させている点が大きい。

そして、これまで批評的に語られなかった棚橋弘至を上手く語っていることだ。昭和からすれば否定的な言説が並びやすいレスラーなのだが、面白いことに棚橋の言葉をこうまでうまく拾いあげられることに、柳澤健氏のシリーズでこれまでに提示してきたプロレスと格闘技(≒MMA)というジャンルの本質的な切り分けが機能している点だ。柳澤氏の硬筆な筆致で「お前の罪を数えろ」なんて仮面ライダーシリーズのフレーズを出しつつ棚橋のスタンスと柳澤健氏の認識が繋がるという、ふたりのイメージからすると想像もできないことが起きている。

Continue »

プロフィール

EAbase887(葛西 祝)

Author:EAbase887(葛西 祝)
mail: kyukakukaizoudo@gmail.com

人気ブログランキングへ

ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
「GAME・SCOPE・SIZE」もやっております。ゲームの他に映画・アニメ・小説なども取り扱っており、興味があればこちらにも。

人気ブログランキングへ


ひっそりとド偏見アニメネタレビュー「14ー21歳のセックスか戦争を知ったガキのモード」「もスタートしましたので、妙に少なくない格闘技ファンとアニメファン兼用の方はこちらもよろしくお願いします。

TweetCasting

ツイキャス・LIVE放送中はこちらからでも視聴できます



 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
QRコード
QR