オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


フリークファイト正史が編み続けられる、ド派手なMMA黒歴史RIZIN

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「神取 ギャビ」の画像検索結果

 廃墟とは、麻雀の配牌時からまるで役が見出せない時です。RIZINは「神の階級ヘビー級を充実させることで、ある意味でUFCが穴になっている醍醐味を埋める立ち位置になるのでは」と淡いことを考えていたんですが、現実はまったくそんなことなくてもっと悲惨、ところがその悲惨なところがある意味MMA出生から現在にまでつらなる点が全体から漏れ出していた。

 ……すなわち、でたらめな何でもありの見世物、フリークファイトの要素である。ここまで競技的になった時代でなお、MMAのメジャー興行はフリークファイトと背中合わせになっている。UFCにしてもちょっと前のランディ・クートゥアVSジェームズ・トニーで終わったかと思いきや、今度はCMパンクが登場。何もできずに敗退。いまだに他競技のトップが転向というのがおおきなトピックスになっちゃう以上、これほどボクシングに近づいたUFCであろうとも背中合わせにフリークファイトは存在している。

 PRIDE崩壊から10年、RIZINを見ながら思ったことは日本人中軽量級選手が主軸となったDREAMと戦極の時代は思ったよりもまだましだったのかもしれない。あれはまだMMAを次の段階に国内でも持っていこうとはしてた気もする。それほどに、メインとされる試合のほとんどにフリークを感じざるを得ない点があふれていた。

 なにをもって”フリークファイト”と認識しているのかというのもあるが、まず単純にロクに身体がつくってある状態ではないこと・まったく別の軸をフック(女子プロ小池の旦那元大相撲元レスリング日本代表)にしていること(まあいいのかこれ)・無差別級とかいって体重差を無視、などなど。ぶよぶよのミルコ、バルト、坂田とマッハ、もうオレのなかで正規のMMAと認識がままならず、いずれもがフリークとしてのそれだ。

 しかしそれくらいなら去年からそうだ。やっぱり一発デカいのがあったせいなのが大きい。巨大な一発が興行全体にフリークのマジックを加えた。そう、ギャビ・ガルシアvs神取、欠場後に堀田のあの試合だ。RIZINではRENAをエースとして押し出し、中井vs村田を大きく取り上げるなど女子の部門を売りにしている。ここで革新的ともいえるのが、ギャビ・ガルシアをメインにUFCやInvictaでは手薄になっている女子の重量級を取り上げている点だ。

 ところがそうそう相手が見つからないせいもあるのか、女子による神の階級は一転、えげつない見世物へと転落。神取忍戦の発表である。かつて女子プロレスラーで柔道ベースでシュートを仕掛け。、総合格闘技にも打って出たパイオニアという文脈があったとしても、最後のMMAの試合から10数年、50代の年齢、膨大な体重差が変わるわけではない。この試合の緊張感はどっちが勝つか負けるかではない。死人が出るかどうかというところに来てしまった。

 練習のケガで中止が発表された時は安心したかと思いきや、代役に堀田裕美子が登場。こちらは2012年のDEEPでアマンダ・ルーカスと3Rまで戦ったくらいにはMMAの実績を持っている。とはいえ神取の持っていた不利とさほど違いはない。試合は…もうどうしようもなかった。堀田はやっぱ、捨ててたんだと思う。ゴングが鳴った瞬間、ロープワークを始めたのである。一周回ろうかというところでギャビに捕まってしまった。

 オレはBloody elbowのアカウントが悲痛に「I....yeah. Just watch. 」と書いているのを見て心底力が抜けた。RIZINだって絶対フリークファイトなんてほんとは作りたくはないはずである。しかし現実はメジャー興行、大晦日の放映という様々なパワーバランスのもとで、神の階級はフリークファイトへとグロテスクに変わってしまうのである。この日、女子格闘技でおそらく唯一、今後特集される「MMA Freak fight Top 10」に選出される可能性の高い試合をたたき出してしまった。

 MMAの歴史は片面ではフリークファイトの歴史ともいえる。UFCがぎりぎりまでその歴史から手を切ろうとした瞬間、また別の方向から蘇ってくるのである。アマンダ・ヌネスが圧倒的な打撃で女子MMAの歴史を更新する一方で、まさか女子からここまで驚異的なフリークファイトの歴史が更新されるというのはその証左である。RIZINはすごいよ・・・廃墟とは後から価値を変えていくものなのです。

ロンダは敗戦トラウマに溺れたまま

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 廃墟化してますが、ここを初めて7年目です。またよろしくお願いいたします。

 さて年末のUFCでのロンダ復帰戦があっけなく終わったのを振り返っているが、あれはもうなににもまして試合内容どうこういうよりも、敗北の要因があまりにわかりやすく元チャンピオンの精神状態によっていたことに尽きる。前回ホルム戦でボクシングがまったくできずに完敗したトラウマばかりが目立つ。

 アマンダ・ヌネスの相当なスタンド能力を見て、ほんとヨアナなどとともに一時期クリス・サイボーグのみが飛びぬけていた状況は変わってしまっていて、全然男子の打ち方や体の動きと引けを取らない。それを加味してもここまで無残にやられると評価がひとつ変わってしまう。

 わずかな試合時間であったが、ロンダの精神状態を考えながら視ているぶんにはけっこうな見ものだった。この1年で、前回の敗戦トラウマを払拭していく作業に多くが費やされたのではないか。勝ちパターンに死に物狂いで向かっていくようなムードは感じられず、ヌネスの打撃をまるでディフェンスしきれない。しかもこれは技術的な問題だけではない気がしてならない。ワンツーを被弾しているとき頭の位置がまったく変わらず棒立ちになっているなんて、前回の敗戦から意地になっているよう・まさかまだできないなんてことは・などなどが錯綜しているかのようだった。まともな戦略が実行できる状態だったら負け方はこんなふうにならない。こんな被弾しないでしょう。

 UFCの興行をコナー・マクレガーとロンダ・ラウジーのふたりが引っ張る形だったが、悪く言えば2人揃って2016年に凋落するものと思っていた。でもマクレガーはあの打撃は加速を増し、ネイトに一度敗戦したとはいえ再戦では完封、アルバレス戦ではKO勝利とむしろさらなる段階へと進んだ。ロンダはホルム敗戦後の再調整は上手くいくほうだと思っていた。ところがそうではなかったみたいだ。女子MMAのマイクタイソンとまで称された選手の急速な凋落に対して失笑や皮肉が歯止めが効かなくなってる状況が広がり続けている。廃墟とは、すぐそこにあるものなのです……

k-1maxと武士道という時代があったのですよ

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廃墟では年末の進行で疲れ切っています。魔裟斗vs五味は(いまこの状況でやるには)ひどいカードだなとは思う。一方でまったく観たくないわけではない。ありそうでなかった五味のMMA以外の別ルールの試合であるし、PRIDE時代もボクシングの徳山昌守との試合がボクシングルールで実現する可能性があったことも思い出した。初の立ち技の試合が、こんないびつで華やかな場になるのだ。


しかし魔裟斗と五味というのがどうにもクロスしない印象がずっとあるんだけどなんだろうかこれ。多分魔裟斗が現役時代一切MMAルールでの試合にでないまま引退し、またMMAもさほど興味がないことが関係してるのかも(かなり前の大晦日の解説席で、MMAの試合ではグラウンドの攻防になると隣の須藤元気に聞いてばっかりだったり)。

そしてk-1maxという興行の柱として守られまくってたというのも大きい。あれはTBS&FEGと興行に寄りまくった島宇宙なんだけども、サワーやブアカーオ、末期にはペトロシアンなどなど優れた中量級選手の競技性もかなり発揮されており、テレビで見るレベルのメジャー興行としては当時一番見ごたえあった。ほんとはMMAのほうが好きなのにhero'sやDREAMは観た後へんな後味や悪寒が残るみたいなことが少なくなかったなかで、対佐藤戦の判定のように魔裟斗を守らないと興行が成立しないギリギリさがありながらもコンスタントに水準の高い内容を提供していた興行だったとも思う。

そんな魔裟斗の対照としての五味隆典というのが折り合わない。ここにはどこか悪寒(無理やり興行にしようとする感覚をそう形容している)がある。10年前のk-1とMMAで中量級を牽引するスター同士の対戦であるが、これはやはり「立ち技vsMMA」でありがちな構図が、魔裟斗の前では逆転するせいかもしれない。

立ち技の選手がMMAを行う時、おおよその場合興行を盛り上げるための生贄にされる感がある。UFCでもちょっとあるぐらいだし。ところが魔裟斗の場合、まったく自分はMMAルールには出ず、k-1maxルールで数々のMMA選手を撃破してきたのである。

もう一つポイントなのは立ち技選手がMMAに出るのと違い、MMA選手が立ち技に出てくる場合はまったく生贄にならず、むしろ通常の立ち技の距離感や試合展開の慣習の違いから、意外に本職が序盤にダウンを取られたりする。ブアカーオvsアンドレ・ジダなどはまさにそんな展開だったりと観る側からすると危なく見える試合が結構おおいが、きっちり距離を制圧されると普通に動けなくなり判定負けになっていくのもよくある話なのでやる側からすると意外にイージーなのかもわからない。当時のk-1maxに見られる立ち技側がMMAを相手に向かい入れるという試合の影には、「異種格闘技戦である」「立ち技の慣習と違う動きのおかげで意外にK-1側がダウンとられる」「でも普通に距離をとるジャブやミドルにMMA側は対応できなくなるから立ち技側はイージーかも」という打算は働いていただろうな、と今にして思うのだった。

そう、結局自分のルールで別競技の選手を相手にするということは、別競技の選手はどの道、贄になるしかないんだけども、k-1maxの場合がそれが巧みに見えにくいようになっていた、特に魔裟斗はそういう基本の強さで相手に判定勝ちしてきたということでより面倒というか。

好勝負になりながら、興行の都合で真の勝敗が不明瞭になるというのを魔裟斗は何度もみせてくれた。それがk-1maxである。対して名勝負というものがある意味ではなく、勝つも負けるも明確な結果しかない(まあUFCで難しい判定の試合があったが)選手なのが五味。だからオレのなかでふたりが重ならないのかもしれない。魔裟斗と五味の試合はやはり好勝負でありながら勝敗が不明瞭という予感があまりにも高いのは、TBSとk-1と魔裟斗が生み出す空間の強さを過去に何度も見てきたせいかもしれない。廃墟ではほどほどに休むべきなのです……

サティアンのひめさまもしくはおくさま

Category: プロ格闘技   Tags: ---
 廃墟ではいまだに根本はるみが現役です。絶対に格闘技ファンじゃないほうがこの情報は幸せだと思う、実態を知らないから。という華やかさと現実の落差を常に味合わせてくれるのが国内のメジャー興行である。けっこうマジな話、RIZINの今年のマッチメイク自体はそんな悪くはない。全試合が煽りVで終わったとしたら。たとえばギャビ・ガルシアvs神取忍なんてDREAMの田村vs船木のようにドアーズの「THE END」をBGMに連合赤軍をモンタージュしたようなビデオだけで終わったなら、どれだけ平和だろうか。

 そうしたスキャンダラス路線の中和に北岡悟vsクルックシャンクみたいな競技性高めに見えるカードを放り込んでいるのだが、これもよく見るとへんな汗がどんどん出てくる。中でも、現行の国内女子MMAのトップとニューカマーの試合である中井りんvs村田夏南子の華やかな狂気のマッチメイクのなかでも競技性が期待される中和剤、に見えて実はおっかない構図の試合はない。

 中井りんを往年のイエローキャブ所属の異色タレントの一人くらいに思えていればどれだけ楽なのだろうか。画像を収集するまとめサイトまでなら絶対に幸せで、この選手ほど周辺を観てしまうと暗黒部分に触れてる気持ちになってしまうのもない。たくさんのコスプレ画像が載せられている彼女のブログは最初ネタだと思っていた。しかし文章にチョイスされているフォントが常に太字の処理が加えられており、ビビットなカラーで彩られているという絵面にはだんだんと不安を覚えていったのは確かだ。

 とはいえ、やはり華やかさと相手を圧倒する試合内容を併せ持っており、国内の女子格闘家の中でも存在値の高さは目立っていた。だんだんと抱いていた不安が無くなっていくのかと思いきや、こんどはセコンドの奇妙な指示や、判定への不服申しだてをする動きなどなど別のサイドからの不安が現れるのである。中井りんの後ろに立つ男、ワイルド宇佐美である。

 そのうちに「PCは監視されているのではないでしょうか」みたいな不気味なエントリがブログにアップされるようになる。このあたりになると海綿体を充血させるどころか睾丸が縮み上がるような中井りんサイドの本性があらわになってきており、根本はるみが格闘家をやってるみたいな印象から一転、忘れていたはずのカルトの記憶ばかりが呼び起こされるのだ。こうなるとどうしょうもない、中井りん&ワイルド宇佐美の関係から察せられるのは実は結婚しているとかそんなことではなく、どんどん世間や他人から隔絶しながら、自分たちの価値観で強硬になっていくという、危険なカルトのありようだ。「昆虫を取って売ってる」とかギャグというか怖いって。「私たちの地域では私たちの活動を妨害」はもはや……

 そんな中井サイドの狂気性に対し、村田夏南子は正気が際立つ。ベースはレスリング、最近の試合のバックには桜庭がついてくれており、現在アメリカにてトレーニング中。デビューから4連勝で、テイクダウンしてのパウンドが主力というあたりはそのまんまなのだが、ことは「女子格闘家のスター候補かニューカマーか」という対戦ではなくなっており、カルトの狂気vsアスリートの正気という対戦に映っている。廃墟ではなんともいえないものなのです……

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

フライ級とMMA技術の純粋性のよた話

Category: MMA   Tags: ---
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 廃墟とは愛おしかった過去を思い出すためのものなのです。堀口恭司がアリ・バガウティノフという難敵を普通に圧倒していて驚く。先入観が強すぎるきらいがあるかもしれないが、日本のストライカーに対してロシアのからのグラップラーって組み合わせって他の階級だったとしたらまずフィジカルの面で押し切られちゃう展開が見えちゃうところだったのに、なんとここではストライカー出身がグレコやフリースタイル出身の猛者を上手くバックからテイクダウンし、そしてキープしてパウンドを打っているという。この凄まじい試合内容に、ちょっと前のある言葉を思い出した。

 かなりまえ(7年か8年前くらい)の中井祐樹氏のインタビューだったか、PRIDE買収後の時代で中・軽量級が国内外でも本格的に台頭していくころ、いよいよ旧来からの神の階級ヘビー級を戦わせて世界最強を見せる総合格闘技の時代から、新競技としてのMMAがはっきりとしていく時代のもので「MMAをMMAとして捉えている」という発言があったことを思い出した。「打投極でもなく、MMAならばボクサーのトップをKOできるし、レスラーのトップをテイクダウンも出来る」みたいな考え方、それはこの競技が持つ技術の美しさや特色を端的に示してもいる。当時も実際に弟子だった青木真也がグレコのメダリストである永田克彦を打撃に合わせたタックルからテイクダウンし、そこから完全にキープしきってフットチョークに繋げていたし、十分にその考え方は実行されていたとも思う。

 しかしやがて階級も細分化、限られた階級の中でも十分なフィジカルを発揮するようになっていくことになるとなかなかそんな端的な美しさを見れる機会は少なくなっていくとも言える。階級の細分化により各選手に適正体重がはっきりするため、競技水準は高まってはいるんだけども、フィジカルが試合を左右してしまうというシーンは少なくない。それはジョニヘンにギリギリの試合になったGSPからPEDさえも含めて、ノイズと感じたりもする点だ。

 その意味で現在の再軽量級フライ級では、ある意味でフィジカルが試合を左右する要因になる比率が最も少なく、身体の使い方やテクニックの高さそのものだけで試合が構築されるという意味でノイズが少ない階級であり、MMAという競技のもっとも純粋な部分を凝縮した階級とも言えるのかもしれない。空手出身の堀口が明らかに筋肉の強さで無理にテイクダウンしてるわけでなく、スムーズに身体の流れで圧倒している試合内容にちょっとした美的な点を見た気持ちになったのでした。廃墟はポエムで食っていける場所なのです・・・

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

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