オウシュウ・ベイコク・ベース廃墟


トニー・ファーガソン、王手へ

Category: 見立てのMMA観戦記録   Tags: ---
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 廃墟らしくなってきたブログからのお便りです。

 トニー・ファーガソンが前王者のドスアンジョスを下し、かなり長い時間をかけて遂にチャンピオンシップにたどり着こうとしている。当初からボクシングを軸にしたタイトなスタンドの展開を行いながら、唐突に飛び道具のようにサブミッションを繰り出すと言ったファイトスタイルに加え、フィニッシュの多さなどなど十分な試合内容を残しながらもここまで時間がかかったのはどういうことか?ライト級には多彩なファイトスタイルを持ったスター選手が揃っているという優れたバランスの格闘ゲームのキャラクター配置みたいなことになっているなかであぶれてたせいなのか。

 加えてUFCならではのMMAファイターの登竜門プラス、選手としてのパーソナリティを伝えていく意味もあった企画、TUFの優勝者であるにもかかわらず、全然推されていないというのも考えてみれば……フォレスト・グリフィンの優勝以来、ある時期からのTUFのトップってそんなに推されないよね、TJディラショー(優勝ではないけど)くらいじゃない?最近だったら立ち上がりはじめだった軽量級くらいじゃない?ってくらいだし。ファーガソンが優勝したシーズンのTUFもラムジーとかそれなりにキャラの立っている出場選手を、地味に圧倒していったのがずっと尾を引いていたのだろうか。なんにせよランク外でかなりしんどいマッチメイクを組まれながらも、鮮烈な結果を残し続けてきた。

 さすがに今回のファーガソンはより制空権に気を付けた戦いをやってるように思えた。リーチ差やサイズ差で大分押しているかにも思えるが、ドスアンジョスはセラーニとの試合でまったくリーチ差をものともせず、お互いの距離が確定してしまうまえに1RでKOした相手だ。ミドルも多用しながらタイトに距離を測りつつ、突然サブミッションのムーブをぶちかまして均衡をブラしていくあたりのファーガソン印の試合展開も爆発させるくらいには、試合のムードをものにしているのが見えたりした。

 ライト級戦線ではアルバレスにマクレガーが挑むという構図をハイライトにしてる一方で、よくよく考えたらUFCサイドが競技性と興行的価値を両立させようとして始めたTUF出身選手の中でもかなりの優秀株だったはずの選手なのに、なかなかスポットライトが当たらぬままメインで推したいラインの裏街道を進むかのようなマッチメイクをクリアしてきたファーガソン。よもやマクレガーと闘うなんてことになりはしないかな、と思うばかりであった。廃墟のお便りはだいたいサクラが書いているものです…

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

RIZINでの木村ミノルの緊張

Category: MMA   Tags: ---
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 複数の場所で異なるジャンルで書き散らしやってますが、多分ここの認識が廃墟レベルになってる気もしています。

 RIZINの地上波を観た。放映された試合では無差別級トーナメントは全部カットされてたんだけども、あらためてやっぱほんとうに旧DSEチームの「他のジャンルで実績を上げて名前が売れてる選手のキャラをもっと立てていく煽り」のパワーって半端じゃない。パッケージとして見てる分には「RENAvs山本美憂」の煽りVから入場、それから試合内容までの一連の面白さはすごいから。こればっかりは旧DSE必勝パターン。

 一方で自前でミルコやヒョードルを生もうと無差別トーナメントを頑張っているとも思われる。が、そこでミルコやシウバをニューカマーに当てるんじゃなくてミルコvsシウバでレジェンド潰し合いになるのはなんとも…

 そんなRIZINだったんだが変に印象が残ってるのは、あの木村ミノルがこれほどまでに緊張していたことだ。セコンドにはシウバがおり、入場も「サンドストーム」。佐々木憂流迦らもついている。しかしコールを受ける時点で目線は揺らぎ、口が開いてるおりびっくりした。試合始まったら固さはほぐれていくのかなーと思ったらゴングとともに飛び膝!そしてカウンターを受けてしまい、そのまま終わってしまった。

 戦略の無策や、アクシデントからの速攻の対応が出来なかったあたりに思うところがあった。ダメージを見るに、あの一撃で身体は伸びておらずフラッシュダウンにあたるダメージと思われ、あれは慣れた選手なら即立ち上がって仕切り直していたはず。単にダウンからすぐ立ち上がるという動作をやったことないから?とかいろいろしょうもないことを思うけれど、いずれにせよそれが出来ないくらい緊張してしまっていたのだと思う。緊張による疲労ってほんとバカにならないから。

 しかし精神状態がいきなり疲労に持っていかれるというのに、陣営がどうなっていたのかもわりと関係はある気もする。セコンド陣を眺めてて木村が普段から信頼をおいてるコーチやトレーナーぽい人物が見られなかったのが気にかかった(しかも尊敬してるというシウバなんて呼んだり。あれは緊張をより深めはしなかったか)。MMA初出場だから専門の人材のみを脇に置いててセコンドになるとも考え難いんだけども。精神状態をニュートラルに置くというのは想像以上に重要なはず。メンタルのコンディションうんぬんの話を突っ込み過ぎると安定を求めすぎてヤバい整体師が暗躍しているとかおっかない話が意外にあるのでこの辺までにしておくけれども。

 RIZIN は他競技で実績挙げた選手がキャラを立たせるイベントだが、木村ミノルがおそらく一番アウェー感でやられているというのが引っかかったのだった。廃墟では過去の亡霊が見える物なのです…そういやチームドラゴンの選手大量離脱と前田憲作K-1プロデューサー辞任はあれは何が起きてるんだ?新日本プロレスを成功のラインに導きつつあるブシロードがキックボクシングにも関わることに関係あるのか。国内総合格闘技イベントはキャラ立たせでキックは分裂するというのは今後も変わらないのか。

 

テーマ : 格闘技    ジャンル : スポーツ

菊と黒魔術

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: ---


 廃墟で熱中症対策を練っています。

 菊野克紀が谷川貞治の『巌流島』に出場しているということは、なるべくしてなったという思いになる。以前にも書いたように「さまざまな格闘技が交錯する場であったMMAががちがちのスポーツ体制が整いつつある中、カウンターとしての武道風味のモンド格闘技」というのが『巌流島』の価値のほとんどで、しかもそこには骨法の堀部正史や掣圏真陰流の佐山聡らと比較して武道思想というのがおそらくない。往年の格闘技ファンのどうかしている妄想世界とまで言ってしまうと悪くいいすぎなんだろうけど、ラウンドガールが巫女の衣装をしており、半袖の胴着を着て殴り合うという奇怪な風景の腰掛けに(てきとうな)武道のイメージを借用している。

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ブロック・レスナー再び 良くも悪くも神の階級の興行を思い知らせる

Category: ウェブ線上の批評   Tags: ---

 廃墟から「うらうらシンフォニーとかいうブログ書いてる奴ほんとにここ読んでるのかよ」と思っています。

 UFC200はどんどん格を落としていく王者JJの欠場だの、その後にエドガーVSアルドがなぜそんなことになってメインにならないんだ…とか嘆かれながら、なんだかんだでアンデウソンが急遽登板、ライトヘビーの苦労人と過去のP4Pの伝説が合いまみえるというゴージャスな意味に満ちた試合に変貌したりと、まあなんだかんだで記念大会らしいマッチメイクになったのだった。

 さてその中でもひときわ記念大会的な企画の傾向が強かったのが「レスナーvsハント」。ここのところのUFCが、コナーマクレガーを代表にWWEにおけるキャラクターを重視したアティテュード路線みたいな流れの中でまさかのレスナー起用には散々な反応が上がってはいた。実際にオレも5年のブランクや、そもそもの最後の試合でのアリスターからの負け方の悪さを前に何もできないという予想をしていた。

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音楽フェスに政治を持ち込むな!なんて話題があるが、格闘技に政治を持ち込むほうがヤバいって

Category: 「見立て」の格闘観戦記録   Tags: ---


 廃墟でvaperwaveを聴いています。

 フジロックにSEALD'sの奥田くんが参加したりすることで「音楽に政治をもちこまないでほしい」という反応が出ているようだが、これはたいしたことはない。本質は音楽が政治を持ち込むことよりもポピュラリティがまるで得られていない小物が入り込んでくる違和感だと思う。(それにしても、奥田くんというのは世界的に学生運動や革命が吹き荒れた60年代ならばちゃんとポピュラリティを得て支持されてたのだろうか?2016年のあの手の24歳も、60年代のあの手の24歳もあんまり差は無いと考えているけれど。)

 エンタテイメントに政治が持ち込まれることの悲劇に関しては、むしろ最近では格闘技のほうが危険かもしれない。そう思わされる最近の試合がある。ロシアのEFNで行われた、あのヒョードルとブラジルのベテラン・マルドナドの試合だ。

 この試合結果はヒョードルの能力の衰退という文脈でほとんどが締められているのだが、ところがその背景はそんなもんじゃないようだ。競技能力は衰退していても、積み上げられた名誉は残っている。その名誉が政治目的も絡んだ興行に使われるから、悲惨なことになった、という話がある。

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ビデオゲームというフィルターから俯瞰する、現代エンターテインメント総合批評
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